『庭のハチミツと、つみ草と鶏のスープ』 〜Mật ong vườn và cua bai(Canh gà rau rừng)〜
 

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ボホダナー村のỐm(オゥン)お父さんに、つみ草を教わりに訪ねたある日、隣の家の庭にあるタマリンドの木に蜂の巣があるからと案内をしていただきました。

 

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タマリンドの木の枝に円盤状の蜂の巣がつくられていて、ミツバチが巣をおおうように密集していました。間近に蜂の巣をみるのははじめてで迫力がありました。小さめの蜂で地元のミツバチだとききました。

 

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オゥンお父さんは、これから蜂の巣をとりますよといい、タバコに火をつけて煙を蜂の巣に吹きかけました。煙たさでミツバチが巣から逃げるのだそうです。

 

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蜂の巣は六角形の部屋が隙間なくつながったきれいな集合体になっていて、ハチミツはゴールドに輝いていました。その場で、巣みつを削って生のハチミツをいただきました。タマリンドの木のハチミツは、さっぱりした甘みで透明感がありました。タマリンドの木は、さまざまな草木のつながりのなかにあり庭のハチミツをありがたくいただきました。

蜂の巣は、働き蜂の分泌する蜜蝋(ミツロウ)でつくられています。その蜜蝋からロウソクをつくりチャム民族の礼拝・儀式にもつかわれています。

→ VOL.126 チャム民族のラマダン 手づくりのロウソク 
https://p-pho.com/column/vietnamgourmet/18736

 

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庭を歩きながら、オゥンお父さんが、この葉は皮膚の調子が気になるときに貼るといいんだよと、葉っぱを噛んでから頬につけてみせてくれました。

 

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この木は、根っこが薬になります。かすみ草よりも小さな白い花を咲かせていました。庭に咲く花は、かわいらしい表情をみせてくれます。

 

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チャム名:Puid cham saik
ベトナム名:不明

小さな白い花の根っこは、おたふく風邪に効きます。
根を石などですって、しぼった汁を患部にぬります。

 

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チャム名:Phun iem majak bingu tanyik
ベトナム名:Cây màn màn hoa vàng

黄いろの花びらが4枚あり、ユニークな形状をしています。
これも根っこが薬になり刻んで、炒めて(焙煎して)つかいます。
悪寒・頭痛があるときに、鍋に入れて水を沸かし、お茶のように飲みます。

 

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オゥンお父さんのところへいくと、料理をつくりはじめていました。トマトを炒めています。

 

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鶏の内臓やモミジ(鶏の足)を入れて煮ています。新鮮で色鮮やかです。

 

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丸鶏をレモングラスと煮たスープに、トマトと鶏の内臓の煮込みを加えます。濃厚なスープの香りが広がっていきました。

 

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この料理は、cua bai(ヤー バイ)「野菜と鶏のスープ」といいます。

鶏のスープには少し酸味のある *hala dang/Lá giangという若葉を入れます。
rjem mbat/Lá Chùm bátや、ツルムラサキ rjem mleng/Rau mồng tơiの葉も入れます。

*野草の名前は、チャム名/ベトナム名の順番で書きました。VOL.189の後半から写真付きで紹介しています。

 

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モリンガ(ワサビノキ)hala mangei laow/Chùm ngâyの若葉を仕上に入れます。トマト風味の鶏のスープは4種類のつみ草と煮込みました。
平飼いの鶏のすべてと野草や木から大地の恵みいっぱいのスープが出来上がりました。

 

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煮炊きをするときココナッツの殻や枯れた葉を燃料にしています。つみ草をした葉はスープにして煮たり、生の若葉を料理に添えて食べたりします。

今回は「庭のハチミツと、つみ草と鶏のスープ」をご紹介しました。チャム民族の伝統は村の暮らしをドラマティックに感じさせてくれます。

 
取材協力:Sohaniim(ソーさん)

 
 
フォトグラファー 青木由希子
 
 

シンチャオ!サイゴンノオトのわん吉@台北です。

 

パイナップルシーズン到来

梅雨から夏へ移行中の台湾はパイナップルシーズン真っ盛り。あちこちでパイナップルが山積みになって絶賛販売中です。

昨年は日本でも台湾産のパイナップルがたくさん出回り、「おいしいね〜♡」と話題になりました。

以前はパイナップル缶で世界的シェアを誇っていた台湾ですが、近年缶詰は下火になり、代わりに、加工せずにそのまま食べて美味しいパイナップルの品種改良が進みました。

その結果、今では糖度の高い品種が20以上も作られるようになり、「台湾パイナップルは甘くておいしい。芯まで食べれる」と人気も評判も高まっています。

去年日本で大評判だったのはこちらの「金鑽鳳梨(きんさんパイン)」。凝縮された甘さとたっぷりな果汁、しゃっきりした食感が特徴の品種です。

最近、台北のスーパーではこの金鑽パインが山盛りです。辺り一帯パイナップルのいい香りが漂い、トロピカル気分も高まります。

 

かわいすぎるパイナップル雑貨たち

フレッシュなパイナップルに負けない魅力を持つのは、なんといってもかわいらしさ満点の台湾のパイナップル雑貨たちでしょう。

かわいいもの好きのわん吉コレクションから、この機会にぜひパイナップルアイテムをご紹介させてください。

 

●パイナップル刺繍のピンブローチ

数年前、自然素材を使うアパレル雑貨の「蘑菇 Mogu」で見つけました。小さいながらも配色センスもよくてかわいいです。服にもつけてもバッグにつけても存在感あるアクセントになること間違いなし♡

 

●「パイナップルの上で日光浴」のピン

ユニークでキュートなピンは人気の台湾雑貨専門店「来好 Laihao」で見つけました。色が南国調でなんともほのぼの。リュックやキャップにつけたいな。

 

●「パイナップルの段ボールに入った猫ちゃん」ピンバッチ

ユニークな世界観の台湾アパレル雑貨が魅力の「Loopy 鹿皮」で見つけました。猫とパイナップルの組み合わせが脱力ハッピー感満載です。

 

●金(メッキ)のパイナップルチャーム

じつはパイナップルケーキの包装についていたおまけのチャームなんです。

その包装とは、Ambassador Hotelのベーカリー「Corner Bakery 63のパイナップルケーキのギフト箱。チャームがついているのがご覧いただけますか?このギフト箱を見た瞬間、かわいくて小躍りしてしまいました。

主役のパイナップルケーキは正統派の一品。酸味と蜜がバランスよく混ざり合ったパイナップル餡が、さっくりしっとりの生地に包まれて、かなりのおいしさレベルです。

 

●一口ケーキの包装紙

老舗菓子メーカー・義美(i-mei)のパイナップルケーキは、一個包装のパッケージにパイナップルの葉っぱがプリントされています。

中に入った一口ケーキも昔ながらの素朴なおいしさ。葉っぱはもうありませんが、レトロ感あるフォルムがかわいいです。

 

●パイナップルの帆布バッグ

台湾のクリエイティブチーム「走路草農/藝團(Walking Grass Agriculture)  」がデザインするパイナップルも見逃せません。

しっかり素材の帆布バッグにプリントされたレトロテイストなパイナップル。来たる夏にはぜひ持ち歩きたいかわいい一枚です。

 

台湾パイナップルのあれこれ、お楽しみいただけましたか。この夏も台湾パイナップルとみなさまとの素敵な出会いが待っていますように🍍🍍🍍

『aia bai tapung(ヤー・バイ・タプン)』〜さまざまな野草の米粉スープ〜 

ボホダナー村ではじめて食べたつみ草の米粉スープには、10種類もの野草が入っていました。つみ草を教えてくれるỐm(オゥン)お父さんが庭や家のまわりで草や木を刈ってきて、テーブルに広げて若葉やつる先などの食べやすい部分をえらび、お母さんがスープをつくってくれました。米粉と野草を煮たとろみで食べやすく、滋味にあふれるシンプルなレシピでした。つみ草をして葉をえらび調理するまで、丁寧に草と向きあっています。

 
*『aia bai tapung(ヤー・バイ・タプン)』とはチャム語で、さまざまな野草(野菜)と米を砕いたスープという意味になるそうです。チャム民族の村では、つみ草を野菜(Rau)というところがあり、昔から慣れ親しんできた食文化があると思います。

*Palei Baoh Dana/ボホダナー村は、チャンパ王国時代からの村の名前です。現ベトナムのニントゥアン省Chất Thường村になります。

 

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『aia bai tapung(ヤー・バイ・タプン)』のつくり方

材料は、白米と水、小さな川魚と水、塩、野草(草や木の若葉やつる)です。

「米粉をつくる」Bột gạo nghiền
・白米を洗い、浸水する(15分ほど)
・すり鉢に白米を入れ、たたいて砕く
・水を入れてふやかしておく

「さまざまな野草」Lá rau rừng thập cẩm
・ゴーヤの葉
・トケイソウの仲間の葉
・hala mbat/ Lá Chùm bátというつる性の草
・モリンガ
・ツルムラサキ
・モロヘイヤ
・hala dang/Lá giangというつる性の草
・アマメシバの葉
・かぼちゃの葉やつる
・タマリンドの若葉

*草や木の葉を合わせて風味豊かなスープがつくられます。ツルムラサキやモロヘイヤなどは刻んだりスープにするとぬめりがでてきます。

 

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米粉は、ひと握りほどの白米を浸水し、すり鉢にあてます。

 

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トントンとついて、つぶつぶ感が残るくらいに砕きます。

 

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お茶わんに移して水を入れます。

 

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鍋に水と小さな川魚を入れて煮ます。米粉を加えて溶かします。

 

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塩を入れて、葉を切りながら鍋に入れて煮ます。

 

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仕上げにタマリンドの若葉を入れます。

 

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チャム民族のいろいろな野草をつかった米粉スープが出来上がりました。右隣のハーブ皿にもつみ草が盛りつけされていて、若葉のやわらかい歯触りとピュアな香りを楽しみなからテーブルを囲みました。川魚のグリルはヌックマムのタレにつけて食べます。つみ草と一緒においしくいただきました。テーブルの一番奥のスープは、ゴーヤの葉だけの米粉スープです。日本にいてもつくれそうなレシピです。

 

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チャム民族のつみ草の米粉スープには、独特な食べ方があります。
スープとしてスプーンで食べることもあるのですが、実は、つみ草の米粉スープは白いごはんにかけます。そして、Muối ớtという生の赤唐辛子と塩をたたいたものをのせて箸で食べます。

どんな味がするのですか?とよく聞かれます。とろろごはんにお漬物をのせて食べるような感じ、ごはんの上にお粥をかけて食べるようなものです。滋味にあふれるおいしさから、とろろごはんがイメージに近いと思います。食べやすくて栄養があり、胃に優しくほどよいお米のとろみがまろやかな味に仕立てています。野草と川魚の出汁がじんわりと沁みてきます。

                      *

つみ草の米粉スープでいただいた10種類の野草から、めずらしいものをご紹介します。日本語名は私が調べました。

 

©yukiko aoki

チャム名:hala mbao
ベトナム名:Lá chùm bao
日本名は、トケイソウの仲間です。

葉・つぼみ・花・種。主に葉を食べます。
米粉スープなどのスープにつかいます。
よく眠れます。

 

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チャム名:rjem mbat
ベトナム名:Lá chùm bát/bình bát dây

葉は米粉スープにします。栄養があります。白い花が咲いて赤い実がなります。赤い実は甘酸っぱくておいしいそうです。

 

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Ốm(オゥン)お父さんです。
つるのある草などは長い棒で丁寧にたぐりよせて、からまりがあれば解いてあげて、草刈りカマで刈りとります。お父さんと過ごしていると、さまざまな草が自然の森のように思えてきます。先人からの知恵と優しさにも触れて、つみ草は日々の暮らしの基礎であり文化であることに気がつきます。

 

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チャム名:hala mangei laow
ベトナム名:Chùm ngây
日本名:ワサビノキ・モリンガ

若い葉を食べます。薬になる(ガンによい)。
鳥のスープ、米粉スープにします。
近年、スーパーフードとして広く知られています。種さやの煮込みもおいしいです。

 

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チャム名:rjem mleng
ベトナム名:Rau mồng tơi
日本名:ツルムラサキ

葉と種(緑色の実)をゆでたり、スープにしたりします。
マムネム(魚の発酵調味料)や肉とヌックチャム(ヌックマムベースの香味たれ)につけて食べます。栄養があります。
緑色の実は食べますが黒色は食べないと聞きました。

*黒い実は、ベトナム中部のフエでペンのインクとしてつかわれていました。ベトナム北部では布の染料にするところもあるそうです。

 

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チャム名:njem nyat
ベトナム名:Rau nhớt / Rau đay
日本名:モロヘイヤ

スープ、米粉スープにもつかいます。
腸の病気によいそうです。

 

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チャム名:不明
ベトナム名:Chùm ngot / Rau ngót
日本名では、アマメシバになるようです。

スープにします。栄養があります。

 

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チャム名:hala dang
ベトナム名:Lá giang

レモングラスとつかって鳥のスープ、米粉のスープにします。
酸味があります。ベトナムの固有種になるそうです(wiki調べ)。

透明感のあるやわらかい若葉や葉の組み合わせによると思いますが、草の苦味はまったく感じませんでした。お米の甘みが野草の無垢な味を引き立てて、すばらしいスープでした。

 
取材協力:Sohaniim(ソーさん)

 
 
フォトグラファー 青木由希子
 
 

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@台湾です。

自然に恵まれた台湾は、海のものも山のものもたくさん採れる豊かな島。そんな台湾で随一の農業地帯と言われる台東県(タイドン)へ行ってきました。

台湾で一番の米どころ・池上郷

台湾のお米といえば「池上米」。産地である池上郷は、中央山脈と海岸山脈の間、標高300mほどの平原に広がっています。

天候に恵まれて日照時間が長いことに加え、昼夜の気温差も大きく、山脈から流れる水はミネラル分を多く含んでおり、稲作に適した豊かな大地。

ここで作られるお米はたっぷりの自然の栄養でのびのびと育つため、噛めば噛むほどに旨味を感じる、台湾の「チャンピオン米」なのだそうです。

街には大きな農協直営スーパーがあり、もちろん池上米が堂々と陳列販売されています。

さすがにお米30kgは持ち帰れません。そんな観光客向けに、小ぶりのパッケージを見つけました。一袋がお米約1合分の150g。池上郷の田園風景が描かれたかわいいデザインでお土産にぴったりです。

さて、「池上郷で池上米を食べたい♡」と向かったのは、池上米を紹介するお米ミュージアム「多力米故事館」の中にある食堂「池上好店」。

店員さんから「ごはんが進むよ」とすすめられた豚の角煮定食が絶品でした。角煮の柔らかいこと、一緒に煮込んだメンマの口あたりと味のバランスのよいこと、ごはんが甘すぎずに噛むごとにおいしかったこと。本当にごはんが進んで、このうえなく満腹となりました。

自然を楽しみたい観光客が年々増えている池上郷。最近では、田んぼの中に整備されたサイクリングロードを走るのが人気です。

わん吉も楽しみにしていましたが、今回は雨が降っていて自転車は断念。こんなにきれいな緑の間を走り抜けたら気分いいだろうなぁ〜✨

 

フルーツも野菜も山盛りの路上朝市

池上郷から台東の街中に戻ると、元気なツヤツヤ黄色のバナナが山盛りでした。大都市・台北で見るバナナとは新鮮レベルがやっぱり違います。

果物はどれも大きくて、肉厚で、ツヤがあって、カラフルで、おいしそう。やっぱりここは農業地帯なんだと実感します。

翌朝、外に出てみたら、今度は立派なパイナップルが山盛りでした。

その横には人だかりが。露天の八百屋さんです。昨夜は串焼き屋だったはずだけど…。

バイクにまたがったお母さんたちが続々やってきて、ヘルメットをかぶったまま野菜を品定めして買っていきます。まさに地元の路上朝市!

道の反対側には果物屋台。スイカにメロンに桃にトマトにグアバなどなど。どれも立派でおいしそう。

通りのあちこちで即席お店が始まっています。農家のおじさんやおばさんが、自分の畑で収穫したものを持ってきて直接売っている雰囲気です。

みかんを売るおじさんやおばさん。みかん一袋が大盛りですね。お客さんが次々とバイクでやってきて買っていきます。

タケノコおじさんも開店。後ろのバイクのお母さんが「いくら〜?」とタケノコおじさんに呼びかけていました。

 

忘れられない台東の大福もち

池上郷に連れて行ってくれたのは、気のいい朗らかなタクシーの運転手さん。道中、ふと車を停めました。「ちょっと待っててな」と言い残し、数分後に戻ってくると「うまいから食べてみな」と大福をごちそうしてくれました。

餅の部分はしっかり歯ごたえがあり、中身は豆が適度に潰れたやさしい味の緑豆あん。運転手さんの心意気もうれしくて、実においしかったです。運転手さん、ありがとう。

そしてこちらはキノア入りの棒状クッキー。キノアは台東県の山中で採れます。スーパーフードのヘルシーおやつは小腹が空いた時に最適。すっかりお気に入りになり、大袋を買いました。

農協スーパーで出会ったドライ梅やドライプルーン。パッケージデザインがかわいくてまさに”ジャケ買い”だったのですが、天然仕上げのドライフルーツは味も本物。おいしいです。

そして紅烏龍というお茶もまた台東の特産品。最近じわじわと人気が出ている、紅茶を烏龍茶の製法で仕上げた台湾茶です。

口に含むと華やかな香りが広がって、その後には烏龍茶らしい落ち着きが現れます。洋菓子にもぴったり、台湾のお菓子にもぴったりの飲みやすくておいしいお茶。有機栽培の茶葉も種類が豊富でした。

 

お米に果物にお茶もお菓子も。農業どころの食べ物はどれもおいしくて大満足。豊かな自然に抱かれて新鮮なおいしい空気をたっぷり吸ってエネルギーチャージ。台東の旅、おすすめです♡

「フォーハノイ 南阿佐ヶ谷」は、
5/3(火)に、テイクアウトベトナムフォー専門店に生まれ変わってオープンします。
より美味しいフォーを気軽にテイクアウトができるお店です。(店内イートインも可能です)
 
 
ディナータイムは2階が、ハノイ名物「チャーカーCha ca」コースが楽しめる貸し切りレストランになります。(2名様〜貸し切り可能です)
ベトナム・ハノイで外せない名物鍋チャーカー(Cha Ca)。
チャーカーというのは、揚げた(チャー)魚(カー)という意味で、白身魚にディルやネギなどを油で炒めて味わうハノイ発祥のご当地料理です。
 
〈コース内容〉3,800円 (税込4,180円)/1名様
・海老のすり身 チャオトム
・生春巻き ゴイクン
・南部風 揚げ春巻き チャージョー
・白身魚のディル揚げ(米麺ブン付き) チャーカー
・自家製デザート
 
ゆったりと家族だけの時間や、久しぶりの集まり、特別な時間をチャーカーコースでぜひお楽しみください。

貸切りコースのご予約はこちら↓

いつもレストラン店舗をご利用いただき、ありがとうございます。

P4各店舗では、現在、通常の【11:00〜22:00 (L.O.21:30)】の営業をしております。(施設内店舗は施設の営業時間に伴います)

引き続き、テイクアウトやデリバリーもお気軽にご利用ください。
スタッフ一同お待ちしております。

『Con đường nhỏ vào vườn』 〜庭への小さな道〜
 

©yukiko aoki

この小道をつみ草をしながら歩くと、平飼いの地鶏がいて豚小屋とヤギ小屋があります。その先の木かげのテーブルを囲みながらごはんを食べたり、ハンモックに揺られて昼寝をしたり、村を訪れたときはゆっくり過ごします。太陽の強い日差しは木の葉のフィルターでやさしい光となり、さらりと乾いた風が吹いています。 
                     
 

©yukiko aoki

チャム民族のつみ草を教えていただいているのは、Palei Baoh Dana/ボホダナー村に暮らすTrượng Ốm(トゥオン・オゥン)お父さんです。庭の草やつる性の植物や木の葉をつんで、チャム民族の料理をつくってくれます。家のまわりには、さまざまな草や木が自生していて、また、お父さんの手で優しく手入れがされています。

オゥンお父さんは、この村で生まれ育ち、同じ村のお母さんと出逢いました。チャム民族は母系社会のため婿入りをします。義理のお父さんから土地をわけてもらい農業をしていました。ぶどう・緑豆・ヤギを育てる仕事をしていました。現在は、夫婦でカフェを経営しています。

                         *

前回() のように、チャム民族のつみ草をわかる範囲でご紹介します。この村のあるニントゥアン省は乾燥した地域でめずらしい生態系が守られているところです。

 

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チャム語:Haraik heng(ハレッ・ハン)
ベトナム語:Lá mau duc(ラー・マウドック)

若葉を生のまま食べます。胃と腸によいそうです。

 

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チャム語:Hala dang(ハラー・ダン)
ベトナム語:Lá giang(ラー・ザン)

レモングラスをつかう鳥のスープやチャム民族の米粉スープにもつかいます。

 

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Hala paya(ハラー・パヤー)
La kho qua(ラー・コークア)

小さな実のなる品種のにがうりで、青い実は、お酒に酔ったときに茹でて食べます。
にがうりの葉を食べるとよく眠れるそうです。

 

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地鶏(Gà địa phương)とつみ草の山。ヤギの餌にする草をお父さんが集めてきました。つみ草の山には、草むらを住みかにしていた虫やミミズがいて、鶏がみつけて食べています。鶏は草も食べますが穀物や虫を食べます。

 

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チャム語:Njem nyat(ヤン・ニャット)
ベトナム語:Rau nhớt(ラウ・ニョット)

スープ、チャム民族の米粉スープにもつかいます。
腸の病気によいそうです。

追記:モロヘイヤRau đayと同じ(仲間)だそうです。スープにするとぬめりがでてきます。葉や茎にトゲのようなヒゲのようなものがありユニークです。

 

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チャム語:Taduk luak(タトゥ・ラック)
ベトナム語:Lá lốt(ラー・ロット)

香りのよいコショウ科のラー・ロット。ベトナムのほぼ全土で食べられています。
チャム民族の村では、生の葉をそのまま食べたり、焼肉とあわせたりします。

関節炎・リューマチにいいそうです。

ベトナム料理では、Bò lá lốt(ボー・ラー・ロット)は、広く知られています。薬味に漬け込んだ牛肉をロットの葉で巻いて焼きます。

 

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豚小屋にて。子豚たちが競い合うように母豚のおっぱいを飲んでいました。豚の斑点模様は交雑種によるものです。山の民族の村に行くと固有種の黒豚などがいます。豚の餌にするのは、Cám gạo(米ぬか)・Cơm(ごはん)・Cây Chuối(バナナの木のスライス)・Rau(野菜)です。

 

©yukiko aoki

耳の長い白ヤギと、黒と白の毛色のヤギがいました。小屋のワイヤーが少しだけ広げられていて子ヤギが顔をだしていました。好奇心いっぱいの瞳に出逢いました。

チャム民族には、ヤギの種類はたくさんあるそうです。ヤギはいろんな草や葉を食べて、時々、海塩の結晶もなめています。ヤギは、チャム民族の神聖なおまつりにもかかせない存在です。

 

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豚小屋の脇に溜池のようなところがありました。つみ草を案内してくれる友人のソーさんが餌のかけらを落とすと、小魚たちがいっせいに水しぶきを立てて口を開けて水面から出てきました。私はびっくりしてシャッターチャンスを逃してしまいました。

 
 
取材協力:Sohaniim(ソーさん)

『Con đường nhỏ vào vườn 〜庭への小さな道〜』 このタイトルは、ソーさんが考案してくれました。庭への小さな道は、焚き木をつかう台所からつみ草や家畜の世話をするための暮らしの動線です。

 
 
フォトグラファー 青木由希子
 
 

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@台北です。

昔から賑やかな台北の問屋街・大稻埕の一角で、素敵なお店に出会いました。創業130年という老舗茶店「有記名茶」が2020年に立ち上げた新ブランドのティーハウス「WANGTEA LAB」です。

 

まるでおしゃれカフェ&バー、その正体はお茶屋さん

奥行きのある店内の中央を占めるのが巨大な楕円形のカウンター。ビールサーバー、豆を挽くマシン、エスプレッソマシンのような機器類が見えます。まさにおしゃれバー&カフェ。

あまりにかっこいいので「おしゃれカフェみたいだね」と店員さんに言うと、「ありがとう。でもコーヒーはないんです。全部お茶なんですよ」とのこと。なるほど、サーバーもエスプレッソマシンもお茶用なんですね。

 

台湾茶のオーダーは店員さんに聞くのがベスト

さて、カウンターでメニューを見てオーダーします。メニューはすべて台湾茶。それぞれの茶葉の発酵度、焙煎度、強さを1~10の数値でシンプルに表しています。お茶好きなら自分好みを見つけやすいリストですが、初心者にはなかなかのハードルの高さ。そんな時には、店員さんに「おすすめは何ですか?」と聞くのが一番です。

わん吉 「おすすめは?」
店員さん「まず、どんな淹れ方にしましょうか?ハンドドリップ、ドラフト、濃縮茶のリーブプレッソなどがありますよ」
わん吉 「そんなにあるんですね。ドラフトって?」
店員さん「炭酸割りです。CO2(二酸化炭素)割りだと炭酸がややきつめ、N2(窒素)割りだと炭酸はソフトです。ビール割りもありますよ」
わん吉 「ほほぉ〜♡ ではN2で!」
店員さん「茶葉はどうしましょう?フルーティーとかお花の香り系がお好きか、しっかりお茶の風味を楽しみたいか」
わん吉 「迷うけど、お花系にしようかな」

 

まもなく、オリジナルグラスに注がれたアイスソーダティーが現れました。なんと美しい。

微炭酸が喉ごしよく、お茶もなめらかでまろやかでおいしい。抽出具合も最適、さすが老舗の洗練された風味です。

WANGTEA LABの台湾茶は砂糖を加えたり、トッピングをすることがありません。あくまでもお茶の味を純粋に楽しんでほしい、そんな気概が伝わるお茶専門店のラインナップなのです。

 

都会とは思えない緑豊かな二階席

1階のカウンター脇、壁沿いにも席がありますが、「2階もどうぞ」と言われたので2階へ。階段をあがると、ため息が出るような癒しの空間が広がっていました。向かいの公園の緑がやさしくて、午前中の光にあふれていました。

ここは昔の建物をリノベーションした空間。壁には当時の赤煉瓦がそのままデザインに生かされていて、落ち着いた柔らかい雰囲気を醸し出しています。

奥のエリアも温かく居心地のいい雰囲気。

 

エスプレッソのアフォガードならぬ、濃縮台湾茶のティーフォガード

炭酸割りに満足して、ほかの淹れ方も味わってみたくなりました。店員さんが言っていた濃縮茶の「リーブプレッソ」が気になります。

せっかくなのでスイーツも食べたいと、アイスクリームに濃縮茶を合わせた一品をオーダーしてみました。バニラアイスにエスプレッソを合わせるアフォガードならぬ、アイスにお茶を合わせるティー(Tea)フォガード(すみません、わん吉命名)。

アイスクリームは台北のジェラート店「Double V」のもの、日によって味が違うそうですが当日は抹茶味でした。これに鉄観音の濃縮茶を合わせる選択。

 

まず、茶葉をマシンで粉砕。

時間をかけて茶葉を濃縮抽出。

エスプレッソのような濃い鉄観音茶ができました。

キューブ状の抹茶アイスに濃縮鉄観音茶をかけて、ゆっくりと味わいました。これもおいしい。

スイーツは他にも、台北にある人気ケーキ店やチョコレート店とのコラボメニューが楽しめます。

 

WANGTEA LABの伝えたいこと

70年以上も前から台北のこの場所に工場を構えて製茶を続け、そのお茶を台湾やアジア各地に販売してきた「有記名茶」。伝統ある老舗が生み出した新ブランドが、この「WANGTEA LAB」です。

お茶の風味に最も大切な三要素は、焙煎(Roasting)、茶葉の組み合わせ(Blending)、そして淹れ方(Brewing)なのだそう。「有記名茶」が長年培ってきたこれらの知識と技術に、WANGTEA LABは現代の味覚とセンスを掛け合わせて、今の時代にあった新しいお茶の楽しみ方を提案しています。

台湾茶にどんな可能性があるのか。そんなテーマを味覚ならず視覚でも感じられる場所。ぜひおすすめしたいスポットです。

 

WANGTEA LAB
​台北市大同區重慶北路二段64巷24號

 

ベトナム中部から南部にかけて、「チャンパ王国」*1 という国がありました。その王国のチャム民族は海洋民族として知られ、アラブからアジア諸国との交易や日本とは朱印船貿易などを通じて文化交流がありました。

ニントゥアン省とビントゥアン省のあたりは、チャンパ王国の最後の領土パンドゥランガがあったところで、現在もチャム民族が多く住んでいます。

ニントゥアン省にあるチャム民族の村に通うようになり、Palei Baoh Dana/ボホダナー村 *2 に訪れたときに、チャム民族のつみ草の文化があることを知りました。数年前から写真を撮りはじめたばかりですが、伝統的な暮らしの一部をお伝えできたらと思います。自然の摂理とともに古来より育まれた知恵は、今も親から子へと口承伝承されています。

私にとって、チャム民族のつみ草の学びは、サスティナブルで村のなかですべてが揃うほどの暮らしの豊かさを感じるものでした。教えてくださったTrượng Ốm(オゥン)お父さんとSohaniim(ソーさん)に感謝します。

                        *

『Kraong Cuah(クワオ川)のほとりにて』 

ボホダナー村に流れるKraong Cuah(クワオ川)*3 のほとりに咲く、さまざまな野の花や木。

 

©yukiko aoki

写真の説明をすると、一番奥は田んぼです。
順にひとつ手前から、実の油を灯りにつかう茶紫の葉が特徴のある木。
根っこの汁が、おたふく風邪に効くというかすみ草のような淡い白い花を咲かせる木。
目のかゆみにお茶にするといい黄色い草花…。

 

©yukiko aoki

これらの身体をいやしてくれる草や木は、日常の身近な風景のなかにあります。川の土手や田んぼの畦道や空き地にみつけることができます。

下記に、現地で教わった話をもとに、チャム名がわかるところは書いて、ベトナム名とつかい方を書きました。今回は身体をいやしてくれる草や木をご紹介します。ベトナムにいけるようになったら、内容を深めていきたいと思います。

 

©yukiko aoki

チャム名:不明
ベトナム名:Cây mắc co ( Hoa Trinh Nữ )
日本名は、オジギソウです。

天日干しにてお茶にすると、
よく眠れて腰痛や関節炎にいいそうです。

さまざまな草のなかに、かわいらしいピンク色の花が咲いていました。
葉に触れるとオジギをするように小さな葉が閉じられていきます。
ベトナム名では恥ずかしがり屋という意味があります。

 

©yukiko aoki

オジギソウにてんとう虫がきていました。
草むらをのぞいていると、どんな虫が住みかにしているか生物の関わりにも興味がわいてきます。

 

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地べたをはうように黄色い花と白い花が咲いていて、川辺からのやさしい風に吹かれ、かすかに揺れていました。

 

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チャム名:Phun kacak
ベトナム名:Cây Gai Yết Hầu

花・葉・茎すべてを天日干しにしてお茶にします。
よく眠れて、目のかゆみや赤みによい、鼻血がでたときにもいいそうです。

 

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チャム名:不明
ベトナム名:Cây nở ngày đất

痛風によいそうです。
天日干しにして、お茶にします。

ペールグリーンに近い小さな白い花の先は、ほのかにレモンイエローでした。
花の形や葉のつき方もユニークでした。

 

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チャム名:不明
ベトナム名:Cây thầu dầu(3枚の茶紫の葉のタイプ)

実の油を灯りにつかっていました。
葉をお茶にすると、腰痛・膝痛によいそうです。

よくみると、緑色の実に赤い小さな花が咲いています。

空き地でよくみかける木なので、調べたところ、ニントゥアン省とビントゥアン省に広く自生しているようでした。

 

©yukiko aoki

チャム名:Phun tam ngun
ベトナム名:Cây Cà Độc Dược
日本語名:チョウセンアサガオ

喘息にいい。天日干しした花をタバコのように火をつけて吸う。

透き通るように美しいチョウセンアサガオ。日本にもありますが、
毒性があるようなので、決して試さないでください。

 

©yukiko aoki

チョウセンアサガオの実。この実に小さな種がつまってます。種はこぼれて広がり、次の世代に受け継がれていきます。

                        *

文中の*1〜3について
Cham pa/チャンパ王国(2世紀〜19世紀):
192年に建国。現在のベトナム中南部(北限はクアンビン省北部〜南はビントゥアン省とドンナイ省の境界あたりまで)に広がる国土がありました。Đại Việt/大越国・現、ベトナムから侵入をうけ国土は北から南へと縮小していき1834年に王国は滅亡します。チャンパ王国の最後の領土パンドゥランガは、現在のニントゥアン省とビントゥアン省にあたり、チャム民族が多く住んでいます。

Palei Baoh Dana/ボホダナー村
チャンパ時代からの村の名前です。Palei(パレイ) はチャム語で村という意味です。ベトナム名はLàng Chăm Chất Thường(チャットゥン村)といいます。ベトナム南中部沿岸地方、美しい海と山に抱かれるニントゥアン省にあります。

Kraong Cuah(クワオ川)
ボホダナー村に流れる川の名前です。Kraong Cuahはチャム語で、Kraong は川という意味です。クワオ川/Sông Quao はベトナム名です。この川は、バウチュック陶器村()にも流れています。

 
 
フォトグラファー 青木由希子
 
 

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@台北です。

「蛋餅(ダンビン)」との初めての出会いは、台湾のホテルの朝食ビュッフェでした。蛋餅とは、薄く焼いた小麦粉ベースの皮に、これまた薄い卵焼きを重ね、くるくると巻いたクレープのような一品。

そのかわいい外観はすでに魅力的で、食べてみるとほどよいもちもち感。シンプルな卵焼きの味が口の中に広がって「なんておいしい〜!」と感動しました。

以来、蛋餅のファンです♡

 

蛋餅は台湾の定番朝ごはん

蛋餅は台湾の代表的な朝ごはんのひとつ。ですから、食べたくなったら朝ごはん屋さんへ走ります。

台湾もベトナム同様に外食文化なので、朝ごはん屋さんは街のあちこちにありますが、早朝から開店してお昼頃には閉まってしまう店も多いので、目指すはもちろん午前中です。

こちらは、数ある朝ごはん食堂の中でも親しまれている豆乳屋さんのメニュー。豆漿(豆乳)、飯糰(おにぎり)などが並んでいますが、真ん中あたりに「蛋餅」も見えますね!

豆乳と合わせて食べることも多い蛋餅。老舗の豆乳屋さんで注文したのは、一番ベーシックなプレーン蛋餅でした。

小麦粉と片栗粉を溶いたタネを薄く伸ばして焼いた皮に、薄い卵焼きをのせ、一緒に巻いてできあがり。一口大にスライスしてお皿に盛ってくれます。

軽く焼き色のついた皮はしっとりでちょっともちもち。ネギのアクセントも効いています。卵は淡い塩味で、一切れいただくと安定のおいしさが口の中に広がりました。

チリソースなどタレをつけることも多いですが、この蛋餅はそのままで十分✌️ ネギやコーンやツナやハムやお肉やキムチなど、好きな具材を加えて、自分好みの巻きに仕上げることもできます。

 

若者に人気、やわらかしっとりの蛋餅

クレープのような、お焼きのような、オムレツのような、まちがいなくおいしそうな食べ物の蛋餅。昔からある台湾の定番は、現代の若者たちにも愛されています。

ひと昔前のちょっと懐かしい雰囲気の中で、朝ごはんとブランチを提供する人気店「軟食力(Soft Power)」。ここの蛋餅は見た目もちょっとおしゃれで、ボリュームもあります。

ふっくら仕上がった蛋餅の外側はカリッと揚がり、皮は厚く見えますが中はソフトでしっとり。卵とネギのバランスも抜群で、絶妙なおいしさのオリジナルダレと実にマッチしています。味はもちろん食感もよくて、あっという間に平らげてしまいました。

最近の食の好みやセンスを取り入れて、蛋餅もまた進化中なんですね。

台湾のノスタルジーを感じされるインテリアや小物もセンス良いお店。おしゃれな若者たちが朝ごはん&ブランチを食べにやってきます。

 

現代感覚のトルティーヤ風蛋餅

ヘルシーな蛋餅を掲げる「厚 Egg Roll & Cafe」の蛋餅もまた新しいスタイル。トルティーヤ風のごく薄い皮に包まれているのは、たっぷりの蒸しキャベツや野菜をからめたオリジナルソースです。ぼっちゃり具だくさんの印象ですが、食べてみると軽くておいしくて、あっという間にペロリ!

10人ほどのイートインスペースがある店内。お昼時には近所の会社の人たちがテイクアウトの列を作っていました。

 

伝統スタイルから現代アレンジまで、個性あふれる蛋餅たち。台湾の地域によっても作り方や好みの味が違うこともあると聞いて、ますます興味ひかれています。

見てほっこり食べてほっこりの台湾の朝ごはん、蛋餅。皆さんも台湾に旅行に行った時にはぜひ召し上がってみてくださいね。

丑年から寅年へ。旧暦では、もうすぐTân Sửu(辛丑) が終わります。フエのTam Giangラグーン地域で撮影をした子牛のことを思い出しました(VOL.173)。それから2年が経ち無垢な瞳をした子牛も成長して大きくなったことでしょう。

 

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Tam Giangラグーン地域ディエンロック村にて。あぜ道にかわいい白い花をみつけてカメラに収めました。

この村の共同農園は無農薬栽培をしていて、さまざまな草花が咲き季節の移ろいを感じさせてくれます。フエの水はあまくて香りのいい野菜がとれるといわれていて、ちょうど今、旧正月「テト」を迎えるための野菜の出荷に忙しくしているころだと思います。

 

©yukiko aoki

うす紫色の小さな花がつらなるCây vòi voiにアサギマダラがとまっていました。この花は、私はチョウに人気があるのではと密かに思っています。旅先で同じような光景をたまにみかけます。

 

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ベトナム中南部沿岸地域ニントゥアン省にあるチャム民族の村にて。ルリマダラの仲間のチョウがひらひらと舞いおりてCây vòi voiの花の蜜をもとめにきていました。

チャム民族の村では Phun crom munという名で呼ばれていて、お茶にして飲んだりお酒に浸して塗り薬にしたりします。膝痛や腫れ、腰痛やギックリ腰、捻挫にもいいそうです。この草花は、ベトナムで広く薬草として知られているようです。

*草花の名と効能については、チャム民族の村で教わりました。フエのディエンロック村でよく似ていると思いCây vòi voiとご紹介しました。

 

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Tam Giangラグーンにつながる沼地で田うなぎをとっているのをみかけました。泥水のなかに手さぐりで田うなぎを探して捕まえます。ラグーン地域ではさまざまな生きもののつながり(食物連鎖)があり、水辺の生物多様性の豊かさは、村の伝統的な習慣や郷土料理となり育まれてきました。ベトナムで料理がおいしいと感じるのは自然のすばらしさにあると改めて思います。

 

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これは、2014年のころの水田です。ベトナムの丑年は、水牛(Sửu)に置きかえられていますが、年々、農業の機械化がすすみ田畑で働く水牛は少なくなってきています。2022年は寅年になり、ベトナムでは野生のトラはわずか5頭以下に激減しています(2016年)。密猟や売買、生息地の自然森林の損失などが原因です。

*SAVE VIETNAM’S WILDLIFE 英語 ()とWWF JAPAN 日本語 ()のリンクをご紹介します。

 

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地産地消の市場にて。村のごちそうが並んでいます。目の前にひろがる風景をいただけるのは、やはり格別においしいです。足元に咲く花やチョウたちのいとなみや村人の丁寧な暮らしがあるからこそ。心あらたにみつめていきたいと思います。

 
 
フォトグラファー 青木由希子
 
 

 

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@台湾です。

来月1日の春節も間近。台北の街は新年を祝う赤い飾りであふれています♪

 

 

赤い提灯があちこちに。街は春節を祝う飾りつけで華やか

ベトナムではテト、中華圏では春節と呼ばれる旧暦のお正月は、一年で最大のイベント。

春節直前の今週となると、ホテルもオフィスもマンションもお店も、赤いデコレーションがますます華やかになってきました。

デパートでは赤い服やグッズが売り出され、スーパーでも大きな赤い箱のお菓子のギフトセットが山積みになっています。

 

春節のかわいい贈り物たち

台湾では春節前になると、日ごろお世話になっている人に贈り物をします。日本でいうお歳暮のような感じでしょうか。

お菓子やお茶や豆、カラスミといった食べ物が主流で、どれも新年を祝うおめでたいパッケージに包まれます。

それぞれのお店は干支をモチーフにした自信作のギフトボックスを発表します。店頭に飾られたそんなギフトアイテムを見て歩くのも、今の時期の楽しみのひとつです。

それでは、この時期に見つけたかわいい春節ギフトを少しご紹介しましょう〜♡

 

「微熱山丘 Sunny Hills」のニューイヤーケーキ

台北でパイナップルケーキといえば5本の指に入る「微熱山丘(サニーヒルズ)」。

キュートなトラのイラストがかわいい、真っ赤な新年特製ギフトボックスがありました。

中身はこの時期の限定販売、パイナップル餡入りの柔らか月餅風。「旺來餅」というネーミングのパイナップルフォーチュンケーキです。

「旺來」は台湾語で「オンライ」と読み、「幸福の到来」という意味なのだそう。まさに縁起のいいお菓子ですね。

和菓子の桃山のような外側のしっとり皮に、パイナップルの実と香りがしっかり広がる餡のコンビネーション。とってもおいしかったです♡

 

「國賓大飯店(台北アンバサダーホテル)」の金色のパイナップルケーキ

この金色に輝くパッケージを見てときめいてしまいました。老舗ホテルの洗練されたシンプルなギフトの趣。

よく見ると、アクセントになるブルーのリボンにパイナップルのチャームがついています!なんとかわいい♡

そしてシンプルながら品があり、ずっしり重みを感じるパイナップルケーキ。

パイナップルは台湾では「鳳梨」と書き、台湾語で「オンライ」と読むそうです。先ほどサニーヒルズでもご紹介した「旺來(オンライ)」と同じ音で、やはり「幸福の到来」を意味するそう。

また、パイナップルケーキの形は、金で作られたレンガに例えられ、「金運をもたらす」といういわれもあるとか。

新年の贈り物にはこれまたぴったりの、縁起のいいお菓子なんですね。

このパイナップルケーキはショートブレッドのような柔らかいサクサクの皮の中に、しっかりしたテクスチャーのパイナップル餡が入っています。酸味があり、パイナップルの香りが豊かで、これまたとってもおいしかったです〜♡

(追記:台北アンバサダーホテルは2022年初頭より建て替え予定とのこと。リニューアル後のオープンが楽しみですね)

 

台湾産のチョコレートブランド「福灣巧克力 Fuwan Chocolate」の限定ギフト

世界的な評価を受けている台湾産のカカオで作るツリートゥバーチョコレート(Tree to Bar)の「福灣巧克力(フーワンチョコレート)」。

こちらにはかっこいい真っ赤なギフトボックスがありました。中はカカオの配合率やフレーバーの異なる板チョコの組み合わせ。黄色と赤のコントラストもまたおしゃれ!

福灣巧克力の台北直営店は、台北で一番高い101タワーのB1フロアにあります。101が描かれた正方形の限定ボックスもまたかわいい♡

台湾南部、屏東県産カカオから作る4種類のチョコが計20枚入り。

恵まれた気候で育つ台湾のカカオ。そのチョコレートは香り豊かでおすすめです。同じ台湾で育つライチなど南国フレーバーと合わせたチョコレートたちもまた魅力です♡

 

まだまだ気になる特製デザイン

エシレバターをたっぷり使ったバタークッキーが台湾女子に大人気の「But We Love Butter」。

ニューイヤーギフトボックスは、トラ柄を配したアートな一品でした。予約販売もあっという間に売り切れた限定品。2週間前にギリギリセーフで予約し、無事入手!

通常販売のバタークッキーは5種類あり、箱単位で購入するのですが、その包装紙もまたおしゃれです。ピンクの包装紙で包まれた一箱はレアチーズ入りバタークッキー。そのおいしさに驚きました♡

 

最後におまけのご紹介は、数年前、春節に飛行機で移動した際に配られた金の置き物型チョコ。金運に恵まれそうな空の上の心くばりがうれしかったです。

 

さて、春節はもうまもなく。

みなさんにとって平安で健やかな旧暦の新年が訪れますように。新年快樂!