フエの山岳地域でいただいたBún riêu Cua / ブンリュウクア。
トマトの酸味と淡水ガニ(Cua)の甘みとコクのあるスープで食べる汁ビーフンです。厚揚げやカニや豚のすり身団子、ハーブ類に隠れていますが、フエでは豚の血をかためたプディング状のものがのせてあります。

ブンリュウは元々ベトナム北部発祥の汁ビーフンで、ベトナム各地へと広がりました。私のフエ滞在中に、ブンボーフエ(牛肉の米麺)やバンカン(スープ麺)に次いでよく食べている麺料理です。ここのブンリュウクアは、付け合わせのハーブ類が新鮮でおいしかったです。濃厚なスープと麺にからめて食べました。

 

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Bún riêu cua, Chợ Bình Điền(ビンディン市場)にて

淡水カニのスープにツボクサ・空芯菜の茎を細く裂いたもの・Tía Tô/ティアトー(おもてが緑でうらが赤色の紫蘇)・からし菜などのベビーリーフ・バナナの蕾スライス・もやしなどが入っています。山岳の澄んだ空気のなかでいただくと野菜とハーブのゆたかな香りがきわだって食が進みます。厚揚げやすり身団子に味が染みててじんわりくるおいしさです。

 

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市場の野菜売り場です。ウリ科の茎のすじをとりのぞいたり、バナナの蕾をスライスしたり、野菜を切り揃えています。

 

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Lá dứa パンダンリーフが竹ざるに束ねてありました。竹ひごをかけて天秤棒でかつげるようになっています。Lá dứaはスイーツなどにバニラのような風味をつけます。

 

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地元で採れたての野菜や山菜が売られています。
魚介類や肉類売り場では、ブンリュウにつかう小さな淡水カニのほかに、田んぼのウナギや爬虫類も売られていました。

 

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中央のかごから、
Rau Diếp Cá ドクダミ 日本では乾燥させてお茶にしますが、バインセオや生春巻きにして生で食べます。
Rau Cần ベトナムのセリ 歯応えがよく炒めものにもおすすめです。
Cây Sả レモングラス ブンボーフエ(牛肉の米麺)には欠かせないハーブです。
Trái Thơm パイナップル まだ少し青いけれどいい香りがします。
もやし、ミント、バジルにレタス類といろいろ揃っています。

*Rauは野菜・Câyは木や植物・Tráiは果実です。

 

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かぼちゃの葉と茎とつる・からし菜・チンゲンサイなど…。小さな市場に様々な野菜が集まっています。

 

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左から、もち米・小豆・白インゲン・茶色の中長豆・白ごま・大豆・皮を取り除いた緑豆。穀物類もいろいろありそうです。

 

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Gạo lứt đỏ 赤褐色の玄米がとてもおいしそうでした。ポリフェノール、ミネラル成分を豊富に含んでいて健康維持にいいそうです。お粥にしたり赤玄米のライスペーパーは市場で大きな煎餅のようになって売られています。

 

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さつまいもの葉付きの茎、青い未熟のバナナ。

 

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Chợ Bình Điền / ビンディン市場です。看板の文字がかすれているけれど、品揃えはおどろくほどに豊かです。

 

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庭の箒、タイル張りの床用の箒。用途によってつかいわけます。

 

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様々な木の枝が採取され、箒がつくられています。

 

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知人をたずねて庭の写真を撮らせてもらいました。
フエ名産でもある Bưởi / ザボンです。青い空にふわりとゆれていました。

 

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さつまいもが植えられていました。

 

©yukiko aoki

たわわに実ったバナナ。

 

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パイナップルです。ユニークな形で、実の成り方もおもしろいです。パイナップルは小さな花が集まって果実となります(学研)。長い月日を経て大きな実になるようです。

 

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家庭菜園の里芋。

 

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木かげに育つシダ類の植物。

 

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涼しげな木かげに育つタロイモ。

 

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天然のゴムの木が広がっていました。ゴムの木の木漏れ日が優しく差し込んでいました。

 

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ゴムラテックスを受け皿に集めているところです。

ゴムの木の表面を削ると白い樹液が流れ出てきます。ベトナムは世界有数の天然ゴム生産・輸出国で日本は輸入しています。南米のアマゾンが原産の木で、フランス植民地時代にベトナムの地に開拓されたときいています。

朝ごはんに立ち寄った山岳地域の市場周辺で、様々に垣間見ることができました。

 
フォトグラファー 青木由希子
 
 

 

市場のあまいもの、おやつに 
伝統のある甘い香りに包まれた小さなスイーツがあります。

 

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Bánh da lợn バイン・ヤー・ロン
パンダンリーフのグリーンとココナッツミルクのシマシマもよう。タピオカ生地のもちもちしたスイーツです。ココナッツミルクにバニラとほのかに緑豆あんの風味がします。Bánh da lợnは、豚の皮という意味ですが、材料は植物のみで、見ためが豚の皮と三枚肉の層にみえます。

フエの小さな市場で朝ごはんのバイン屋さんの一角でお母さんがお店を開いています。指さしで注文すると透明なビニール袋にいれて持たせてくれます。

*バインとは、粉もの料理や食材、おやつのことで、ベトナム料理によく出てくる名詞です。バインセオ、バインミー、バインチャン(ライスペーパー)などです。

 

©yukiko aoki

Bánh xu xê バイン・スー・セー
パンダンリーフから抽出したグリーンに透けて見える緑豆あんとココナッツのスライス。
Bánh phu thê バイン・フー・テー「夫婦餅」とも呼ばれ、結婚式には欠かせないスイーツです。元々はパンダンリーフでつくった箱に包んで蒸したものです。

バインスーセー:https://p-pho.com/column/vietnamgourmet/4849
フォトエッセー初期のころの記事より。写真の中でパンダンリーフの包み箱をつくっていたRinaさんは結婚してお母さんになりました。時が経つのは早いものです。

 

©yukiko aoki

Bánh Xoài  バイン・ソアイ(Xoài=マンゴー)
小粒のマンゴーのようなかたちで、求肥のようにやわらかい口溶けのよいスイーツです。中身はココナッツスライスのフィリング、ピーナッツと白胡麻入りなどがあります。ココナッツスライスのしゃりしゃりした食感にはまります。温かいお茶とゆっくりいただくのが至福です。

 

©yukiko aoki

Nước đậu ván rang という白豆(インゲン豆)をローストしたコーヒーです。すっきりした飲み心地で香ばしくおいしかったです。身体の熱を冷ましデトックス効果があるようです。

 

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市場のチェー屋さん。テイクアウトできるように昔ながらのビニール袋に入れて売られています。ビニールの隅っこを歯でかみきって、つるんと食べることができます。買い物帰りに歩きながら食べたり、家にもどりお茶わんに移して食べたりします。
白玉だんごのチェー・パンダンリーフとココナッツミルクのチェー・白豆のチェー。上の棚には、黒豆のおこわが売られています。

 

©yukiko aoki

ローストピーナッツと白胡麻
市場で小分け袋に入れて売られています。

ピーナッツと白胡麻の香ばしいかおり。
あえものやおやつに振りかけたり、つけて食べたりします。

 

©yukiko aoki

里芋ととうもろこしをふかしたもの。
ほくほくした里芋は皮をむいてピーナッツと白胡麻、塩胡椒をつけて食べます。砕いたピーナッツと白胡麻と砂糖につけて食べることもあります。

 
フォトグラファー 青木由希子
 
 

 

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉です。

みなさん、まかないメシってどんなごはんを想像しますか?

わん吉の妄想するまかないメシは、お店で使わなかった食材で料理人がちゃちゃっと作る、見栄えは地味だけどものすごくおいしいおうちごはん、です。

なので、まかないメシと聞いたら、いつか食べてみたい。
まかないメシ食べて行かない?と言われたら、食べるっきゃない。

そんなある日。
東京でベトナム料理レストランを展開するピーフォーの本部オフィスで、続けざまにまかないメシのお誘いをいただきました。

もちろんもちろん、まかないメシ、即参加意思表明です!

 

本部オフィスにあるフードラボで作る本場ベトナムのまかないメシ

ピーフォーの本部オフィスには、ベトナムフードラボラトリーという業務用商品の製造機能を備えたフードラボがあります。

そこではベトナム人シェフたちが、手作りでおいしいベトナム料理の研究に勤しんでいます。

 

ピーフォーの本部オフィスに併設された「ベトナムフードラボラトリー」

 

彼らが作るまかないメシ! もちろんいただきますよ〜!

 

まかないメシ① 甘酸っぱ辛いスープと、豚肉入り卵焼き

お昼前、オフィスにある大きなテーブルがしゅるしゅると連結されたと思ったら、あれよあれよと料理が並んでいきました。

 

 

わぉ!めちゃくちゃおいしそう〜♡ 本日のメニューは、甘酸っぱ辛いスープと、豚肉入り卵焼き。

ベテランシェフのゴックさんがテキパキと取り分けていきます。

 

 

本日のまかないは9名分なり。

奥がベトナム人のシェフチームで、手前はオフィスチーム。そして青いシャツの方がピーフォーを牽引する社長の増田さんです。

 

ちゃんと取り分けられて、蓮茶もあって、まるで本格食堂!

ではでは、いただきま〜す!

 

そして食後はお楽しみデザートタイム。そうでした、ベトナムのみなさんは甘いものが大好きでしたね♡

うれしそうにファミマで買ったアイスをほおばるシェフチーム

 

 

まかないメシ② 小松菜のスープとはちみつ風味の鶏肉グリル

この日はドーンと炭火焼きチキン。じっくり焼かれて身もやわらかく美味しいお肉料理でした。お手製タレも抜群です。

 

 

小松菜のスープはほんのりくせのあるハーブの香りがして「ベトナムの味だぁ」と感激。ベトナム風キムチもまたまたおいしかったです。

 

 

 

まかないメシ③ 端午節のスペシャル火鍋

「おぉっ、今日は火鍋だ〜!」と言ったら、「今日は旧暦の端午節なので、スペシャルメニューです」とのこと。

ベトナムの端午節は、害虫が増える季節に合わせて無病息災を祈る「殺虫の日(Tết Đoan Ngọ)」。そして体内の虫下しを目的に、酸味のある果物や発酵食品などを食べる習慣があるそうです。

また、これから迎える本格的な暑さを前に、滋養強壮効果のある鍋を家族で囲んで、みんなの健康を願うのだとか。

そんな意味を込めた端午節スペシャルな火鍋でした。

 

シーフード入りの火鍋。おいしいけど、辛かった〜🔥

の日はみんなでお金を出し合って、新大久保まで食材を買いに行ったのだとか

 

いつもよりスペシャルなデザートが用意されていました。

きれいなカットフルーツたちですね〜!

端午節に食べるくずいも(củ đậu)をはじめ、まだ熟れていない若い桃、すいかをピリ辛のエビ塩でいただきます。

 

 

もち米を発酵させた「cơm rượu」もありました。発酵した甘酒漬けのようなもち米のデザート。発酵の香りでかなりくらくらしましたがおいしかったです。

 

こちらは端午節に食べる、ちまきのシロップ漬け(Bánh tro)。灰汁で煮るので、消化を助ける効果があるのだとか。

 

さてさて、ベトナム人シェフが作る本場のまかないメシ。皆さん、いかがでしたか?

どれもおいしくて、みんなでわいわい食べるまかないのランチタイムはとっても楽しいです♡

 

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉です。

ちょうど去年の今頃、とっても久しぶりにベトナムを訪れました。

向かったのは、ベトナム中部の古都ホイアン。街の雰囲気が大好きで、何度も足を運んでいる場所です。

 

ホイアンは日本が江戸時代の頃、東西の海洋貿易の中継地として栄えた街。日本人街もあったという旧市街はノスタルジックな街並みが美しく、ユネスコの世界遺産にもなっています。

日傘を差して(日中は暑いので必須!)パステルイエローの塗り壁が連なる路地の散策も楽しいですが、今回はホイアンの夕暮れ〜夜散歩をご紹介しましょう。

 

夕暮れの頃になると、紫がかった空と、街の黄色い電球の光と、提灯やランタンの彩りが合わさって、とっても幻想的な雰囲気が現れます。

するとホイアン旧市街を流れるトゥボン川には、小舟が浮かび始めます。観光客たちが小舟に揺られながら、灯籠流しを楽しむのです(この時期は特に観光客がいっぱいでした)。

川辺に座って、川に流れるランタンを眺めていると、懐かしい時代にタイムスリップしたかのよう。

灯篭売りのおばあちゃんもそんな雰囲気を盛り上げてくれます(商魂たくましいですが)。

お馴染み、ベトナムのちっちゃな椅子が並べられました。ちっちゃな屋台の開店準備。

ひとつの石の上に二人座り。こんな風にお友だち同士の密着度が高いのもベトナムらしいワンシーンです。

 

川べりから離れ、旧市街を歩くと、映画のような光景が現れました。

 

こちらはホイアンのシンボル「日本橋」。17世紀に建てられた屋根付きの橋で、橋の真ん中にお寺があります。

 

そんな幻想的な背景の中に、ベトナムの日常シーンを見つけるのがまた楽しい。

名物カオラオ(ホイアンのうどん)屋台や、

バインミー屋台。おばちゃんはふんぞり返りの客待ち。

ごはんの後はみんなでアイスクリーム。路上のちっちゃい椅子にみんな座っています。

子どもたちもごはんの後は外でひと遊び。

 

ホイアンではいつもぶらぶら歩きです。

お店をのぞいたり、川べりに座ったり、屋台のちっちゃい椅子に座ったり、カフェで涼んだり、そしておいしいベトナムごはんを食べたり。

街の雰囲気が愛おしくて、いつも「また来よう」と心に決めて、ホイアンにバイバイしています。

 

 

フエ市に滞在中、友人宅で昼ごはんやスイーツをいただきました。
卵焼き入りのどんぶり、イカとパイナップルの炒めもの、冬瓜のスープ、蓮の実のチェーなどです。

 

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Trứng gà cuộn 卵焼き。

フライパンに美しく折りたたまれた卵焼きは、スイーツを食べるときにつかうチェースプーンと菜箸を上手につかって巻いていました。薄味で、Hành Ngò(わけぎとコリアンダー)が入っています。

 

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ベトナムスタイルでどんぶりによそって食べました。
卵焼きと淡水魚の煮付け、オクラと牛肉の炒めものです。ヌックマム(魚醤)をつかったシンプルな味付けです。

 

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裏庭からみえる風景を眺めながら、地産地消のごはんを食べました。ここはライスフィールドとラグーンと東シナ海につながる地域です。

旧正月のころに直播されたお米の種は、4ヶ月ほどで黄金色にみのり収穫のシーズンを迎えています。

以前、この沼に田んぼ仕事を終えた水牛が水浴びにきていました。ザブーンと水しぶきをあげながら気持ちよさそうでした。今は、畦道が舗装されて、バイクや自転車で田んぼに来られるようになりました。村人は、釣りをしたりカエルやタニシをとりにきています。

 

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Mực xào thơm イカとパイナップル炒め。

台所にパイナップルと新鮮なイカが準備されています。
パイナップルは、甘酸っぱいスープや炒めものにもつかわれます。ベトナム滞在時に楽しみにしているシーフードの一品です。

パイナップルとトマトは薄めに切っておき、イカは一口大に切り、赤エシャロット、黒胡椒、ヌックマム(魚醤)で下味をつけておきます。

 

©yukiko aoki

下味をつけたイカをフライパンに油を熱して軽く炒めます。パイナップルとトマトを加えて、わけぎねぎを入れて火を止めます。コリアンダーの粗みじん切りをのせます。とにかくいい香りで食欲をそそります。

イカの弾力のあるやわらかい食感とコクのあるうま味、パイナップルのフルーティーな香りがヌックマム(魚醤)の塩味とともに口の中で広がります。

 

©yukiko aoki

Canh bí đao 冬瓜と豚バラ軟骨スープ。

冬瓜と豚バラ軟骨の煮込みスープです。豚バラ軟骨からコクのある甘いスープとエビのうま味がからんで冬瓜にじんわり味が沁みています。白いごはんにかけてさらさらと食べやすいスープです。暑い夏の日に冬瓜は身体の熱を冷ます効果があります。

 

©yukiko aoki

Chè hạt sen 蓮の実のチェー。

フエでは、5月から蓮の花が咲き、市場に初ものの生の蓮の実が出回ります。蓮の実のほのかに甘くやさしい香り、鎮静効果があります。

生姜風味の蓮の実のチェーもありますが、この時は、Lá dứa(ラー ユア)/パンダンリーフで香りづけをしていました。バニラのような深く豊かな香りがします。

甘味づけは、Đường phèn(ドゥオン フェン)というサトウキビをしぼった糖液を時間をかけて結晶させたものをつかいます。すっきりした上品な味です。

 

©yukiko aoki

台所からすぐの裏庭にサツマイモが育てられています。
さつまいもの実が育つまで、葉やつるは、スープにしたりゆでたりして食べます。

 

©yukiko aoki

日が暮れてくると田んぼの野焼きがはじまりました。二期作をするための準備です。暗闇のなかで幻想的な風景でした。

 

協力:Hoaさん

 
フォトグラファー 青木由希子
 
 

 

ドンホイからフエにもどる間に、ベンハイ川に架けられたヒエンルオン橋に立ち寄りました。
ベトナム北中部のクアンチ省です。

*前回からの旅のつづきです(⭐︎

 

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ベンハイ川(Sông Bến Hải)は、チュオンソン山脈を源流とし、東シナ海へと流れています。ヒエンルオン橋の架かる川幅は広く穏やかで風が吹くと海が近いことを感じます。空は高く時々車が通るくらいの時間が流れる地域です。

ベンハイ川両岸は、ヒエンルオン・ベンハイ国家特別遺跡(2001年)となっています。 2025年VOV5より

ヒエンルオン橋は南北分断の象徴でした。

 

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ヒエンルオン橋は、色は褪せていますが北側(手前)は青色、南側は黄色に塗られています。橋の中央に白い線が引かれています。

第一次インドシナ戦争の終結にむけて、スイスで和平会議がおこなわれ合意されたジュネーブ協定(1954年)により、ベトナムは北緯17度線で南北に一時的に分断されました。ベンハイ川沿いに暫定的な軍事境界線が設けられました。

その後、ジュネーブ協定で決められた南北統一のための選挙は実施されずに、ベトナム戦争へと展開していきました。

1954年からベトナム戦争が終結する1975年までの21年間にもおよぶ南北分断となりました。戦争が終わって51年が経ち、ヒエンルオン橋とベンハイ川両岸は、統一への道のりと平和を伝える史跡となっています。

 

ヒエンルオン橋は、地域の人々により1928年に建てられた歩行者用の木造の橋が原型になるそうです。フランスにより1952年に鉄筋コンクリート橋脚と木造デッキの新しい橋につくられました。

1967年に爆撃を受け破壊されますが、2002年に復元し、2003年5月18日に再開通しました。

 

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私は、ドンホイから訪ねたため元、北ベトナムからヒエンルオン橋に向かいました。

ベトナム戦争が終わり訪れる人々は、対岸の「統一への願い」記念像をのぞんでいます。北と南に分断された人々の悲しみと統一への思いが、私にも伝わってきました。

 

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建国の父 ホー・チ・ミン像。ヒエンルオン両岸歴史資料館にて。

 Miền Nam trong trái tim tôi

ホー・チ・ミン氏は北部の指導者ですが分断されていた時代に
私の心の中にある南部と、語り
再び、ベトナム国家が統一されることを望んでいました。

 

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資料館には、当時のヒエンルオン橋の写真が展示されています。

モノクロームの写真は胸に重く響きました。ホーチミン戦争証跡博物館〜ハノイのベトナム軍事博物館でみてきた戦争の記録を思い出しました。

 

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ジュネーブ協定の署名をかわす写真の前で、案内をしてくれたフエの友人が、戦争をしないと言っていたのに戦争になってしまった…。と言いました。この言葉は忘れられないです。

 

©yukiko aoki

米軍のB52がベンハイ川上空を飛び、地上にバラバラと砲弾が落とされる光景。

 

©yukiko aoki

通信機器の展示や地上戦、地下トンネルの様子が写し出されています。戦場と化した村に人々の暮らしがあり、幼い子どもや赤ちゃんの写真が展示されています。

 

©yukiko aoki

最前線には女性戦士もいます。戦争の激しさはクアンチ省の小さな資料館からも伝えられています。

 

©yukiko aoki

ハノイの軍事博物館にも大きく展示されていた南北統一後の再会の写真です。ハノイでは姉妹の再会と書いてあったと思います。

砲弾や爆弾類の展示へとつづいて、負傷した子どもたちの写真が展示してありました。痛々しいです。現在の国際情勢を思いながら、戦争は酷いことばかりです。いのちの尊厳と平和を祈ります。

 

 
参考:
ベトナムで渡る橋 ヒエンルオン橋
ttps://vietnam-sketch.com/20230211106524
ベトナムスケッチ

ジュネーブ休戦協定
https://www.y-history.net/appendix/wh1601-116.html
世界史の窓

 

フォトグラファー 青木由希子
 
 

 

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉です。

今回は、「これは何なんだ〜!」とついつい叫んでしまった、ベトナムの食べ物たちをご紹介したいと思います。

 

なんだ!このドレッドヘア風の大胆なものは!

ホーチミンから北東へ200キロほど、ファンティエット(Phan Thiết)という海辺の街へ向かう道中、こんな植物たちの農園が続いていました。

みなさん、何の植物かおわかりでしょうか?(ヒントは先端の実!)

答えは、ドラゴンフルーツ!

インパクトのある形をしたドラゴンフルーツは、ベトナムでは「Thanh long(タン・ロン)と呼ばれ、ベトナムを代表するトロピカルフルーツのひとつです。

中南米が原産のサボテン科で、うねうねのドレッドヘア風の植物がサボテンだと言われれば、「なるほどそんな雰囲気だよね〜」とうなずいてしまいます。

ベトナムにはフランスによる統治時代にやってきて、その栽培歴は100年以上にもなります。

サボテンの実であるドラゴンフルーツは、見た目の不思議さとは裏腹に、カットすると驚くようなみずみずしい果肉が現れます。そしてゴマのような黒いつぶつぶした種が点在しているのが特徴です。

食べてみると水分たっぷりのみずみずしさ。味がしないような、するような中に、ほんのりと甘みを感じます。

慣れないうちは味がしないフルーツだなぁ…と思いますが、次第にそのほのかな味わいがクセになってしまう不思議な魅力があります。

果肉には白いものと赤いものがあり、赤い果肉の方が甘い♡と人気です。その赤い成分はポリフェノールの一種で、高血圧の人や妊婦さんに良いそう。

旬の5〜8月ごろには、トラックいっぱいにドラゴンフルーツを詰んだ農家さんの直売を街中でよく見かけました(写真はタイですが、ベトナムも同じ感じでトラック販売あり)。

 

なんだ!このまるいにんにくの束は!

「リーソン島のお土産だよ〜」といただいたこちら。

リーソン(Lý Sơn)島はベトナム中部の沖合にある有名なニンニクの産地です。ここのニンニクは味も香りも豊かで、とってもおいしいのだとか。

「まるくてかわいいけど、こんなにニンニク食べきれないよ〜」と思いながら食べてみると、まろやかでおいしいニンニクでした。

一般的なにんにくより小粒で実がたくさんあるので、皮をむくのだけが大変でしたが…

さすがに日本人家庭ではこんなにたくさん食べきれませんでしたが、ベトナムではどんな料理にもニンニクを使うので、あっという間になくなってしまうのでしょうね。

 

なんだ!このかわいいデコレーションは!

ベトナム料理教室で用意されていたこちらのネギとニンニク。ネギと合体させたかわいらしいニンニクのお花にグッときてしまいました。

こんな造形アイディア、なかなか思い浮かばないです〜!

ベトナムのみなさんは手先が器用。その細やかで独創的な装飾センスにはいつも脱帽です。

こんなかわいいスタンディングタイプの生春巻き。見つけたら間違いなく買っちゃいますね。

 

ある日、わん吉もランブータンを並べてみました。ベトナムの皆さんの独創的なセンスにはまったくかないませんが…

モジャモジャ姿のランブータンはベトナム語では「チョムチョム(Chôm chôm)」という、とってもかわいいネーミング。

ライチに似た甘さがありますが、ライチよりも水分が少なくねっとりと甘みがしみ出てくる感じ。こちらもベトナムで愛される庶民の果物です。

 

なんだ!と言いたくなるベトナムの食べ物たち、お楽しみいただけましたか? 

姿かたちはなかなかのインパクトですが、食べてみるとどれもおいしい。ベトナムは食べ物が豊かだなぁと思うのです。

 

ベトナム中部フエの山岳地域ア ルオイから北上してダクロン橋を渡り、沿岸地域のドンホイ(クアンチ省、旧クアンビン省)に到着しました。(VOL.234のつづきです)

チュオンソン山脈に沿うように森林に囲まれた道のりは長く感じました。山を下り、街に入り、広くゆるやかに流れるニャット レ川 (Sông Nhật lệ)に、ほっと一息つきました。女性がオールを漕ぐ石像があり、社会見学の学生や観光客が訪れていました。

 

©yukiko aoki

ニャット レ川沿いの広場にある『Mẹ Suốt(マザー・スゥオット)像』2003年落成、彫刻家ファン・ディン・ティエン氏による作品です。

2025年の夏に、ベトナム戦争が終わって50年の小さな旅をして、はじめてドンホイに訪れました。ベトナム統一前は北ベトナムでした。

ベトナム戦争当時、スゥオット母さんは、舟をこいで、ニャット レ川の渡しをしました。軍事関連者の移動、負傷した兵士のため、武器を運ぶために波のうねりが強い日も爆弾と弾丸の降る日も舟をこぎました。

Mẹ Suốt(マザー・スゥオット)像は、ドンホイにおける抗米戦争の史跡となっています。民衆の彼女への敬愛の深い気持ちを表しています。

この記念像は、ドンホイ市場の近くにあります。

 

©yukiko aoki

山岳民族であるVân Kiều(ヴァンキエウ)族の学生たちがバスに乗って来訪していました。

 

©yukiko aoki

巻きスカートは、Vân Kiều(ヴァンキエウ)族の織り模様です。

 
この後、ベトナム戦争で米軍の爆撃により廃墟となったNhà thờ Tam Tòa(タムトア教会)と、1639年に建設された古代要塞Quảng Bình Quan(クアンビンゲート)にもいきました。

現在はクアンチ省になりましたが、旧クアンビン省ドンホイの訪問は、かつてベトナムが南北にわかれていたことや、ベトナム北部において最南端の地域であった歴史があり、遺産の保護・古代建築の復元をして現代に伝承するという取り組みに足をとめて考える機会となりました。
    

 

 
日が暮れて街の屋台やレストランがにぎわう時間になり、Mẹ Suốt像とドンホイ市場から近いストリートで、特産の揚げおこわをいただきました。

 

©yukiko aoki

Xôi chiên trứng (ソイ・チン・チュン)ドンホイの卵入りの揚げおこわです。ここでしか味わえない一品です。炊いたおこわをフライパンにのせて平たくプレスしながらこんがりと揚げます。溶き卵を広げて焼いて鶏肉でんぶをのせて、カリカリのおこわチャーハンのできあがりです。もち米のもちもちした食感とカリッと香ばしい味。ベトナムの地方で出会うストリートフードは、気軽に楽しめて好奇心をそそられて、美味しいです。

 

©yukiko aoki

オーダーは、揚げおこわに骨付きの鶏もも肉や、茹で鶏を裂いたハーブ皿などを選ぶことができます。鶏もも肉にはレモンの葉の千切りがのっています。塩コショウに、ベトナムレモンをぎゅっとしぼって食べます。

 

©yukiko aoki

ベトナムのおこわを炊いているところです。深鍋に水を沸かして専用のかごでもち米を蒸しています。

 

©yukiko aoki

もち米を炊くかごは、口は広く下は細く狭まっています。隣の鍋には鶏肉たっぷりのスープです。

 

©yukiko aoki

店の看板メニューによると、鶏のお粥・フォー・ビーフンや春雨の炒めもの・鶏のおこわ、そして、ĐẶC SẢN XÔI CHIÊN(ダック サン ソイ チン)特産のおこわチャーハン(揚げおこわ)と書いてあります。この店の通りは、揚げおこわ屋が建ち並んでにぎわっていて、夜遅くまで営業していました。

 

翌朝は、ドンホイ市場に行きました。

フエ特産でもあるBánh bột lọc(バイン ボッ ロ)エビや豚肉、緑豆あんを包んだタピオカのおやつを挟んだバインミー。友人の話によると、元々、旧クアンビン省はタピオカ芋(キャッサバ)の産地でBánh bột lọc入りのバインミーの発祥の地になるようです。香ばしいネギ油をまとったもちもちしたタピオカとエビの旨み、ベトナムハムや香味野菜のハーモニー。ボリューム感のあるフランスパンを頬張ります。

 

©yukiko aoki

ドンホイのBánh mì bột lọc。フエにもあるバインミーだけれど迫力があります。

 

©yukiko aoki

タピオカ芋の生地に包まれた小エビや皮なし緑豆あんのBánh bột lọc。タピオカの生地は、タピオカ芋をすりおろし水にさらした沈殿物をつかいます。茹でるとぷるんとしてもちもちした食べ応えがあります。このままヌックマムのたれにつけても美味しいのに、フランスパンに挟むというアイデア。ベトナムの食の豊かさを感じてわくわくしてきます。

 

そして、ドンホイを離れる前に立ち寄ったお弁当屋さんにて。

 

©yukiko aoki

友人の勧めで、おもしろい煮込みがあると連れていってもらいました。ここもボリュームとサービスがすばらしかったです。

 

©yukiko aoki

日本のおでんのようにもみえますが、あたたかい食べもので味が沁みて美味しそう。材料は骨付きの鶏肉・砂肝・さつまあげ・厚揚げ・ゆで卵にベトナムハムなど。ゆで卵はこんがりと焼いでから煮込んでいます。特製のたれも注いで、ご飯も別盛りにしてくれました。

 

©yukiko aoki

この煮込みには、高菜の漬けものは欠かせないです。

 

©yukiko aoki

ランチタイムにドンホイの街の一角でパラソル屋台で出店しています。

次の旅にむかう途中で、野原を眺めながら食べました。おふくろの味ように出汁がきいて、つゆだくで、高菜の漬けものの酸味とさくさくした歯応えにご飯がすすみました。

 

(参考)Mẹ Suốt
wiki:Mẹ Suốt
Vietnam airline:Tượng đài Mẹ Suốt: Biểu tượng bất khuất của Quảng Bình

 

フォトグラファー 青木由希子
 
 

 

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉です。

桜も満開となり、とうとう春がやって来ました。

寒い冬が終わり、若葉や花の色がきれいだなぁ…としあわせ気分に浸っていたら、タイのカラフルなお菓子たちが思い浮かんできました。

ご紹介しましょう〜!

 

タイの金平糖、カノム・アールア

見ているだけでいいことがありそうなこちらのかわいいお菓子は 「カノム・アールア」というタイの金平糖。

金平糖かと思って食べると、中はゼリーっぽくて柔らかい♪ 

小麦粉と砂糖をココナツミルクで溶いたものを固めているので、口の中にココナツの香りがほわっと広がります。

 

パステルカラーの蒸し菓子、カノム・トゥアイ・フー

パステルカラーがかわいいこちらは、タイの伝統菓子「カノム・トゥアイ・フー」。

米粉、砂糖、ココナツミルクを混ぜ合わせたものを蒸して、ふんわりと膨らませた蒸し菓子です。

お菓子の名前にもなっている「トゥアイ・フー」はタイ語で「ふんわり膨らむ」の意味。タイでは幸せや富が膨らむとして演技のいいお菓子とされています。

ひとくち食べてみると意外ともっちり。

よい香りがするなぁと思っていたら、ジャスミンの花が添えられていました。お花の香りをお菓子に添えるのも、繊細さを愛でるタイらしい演出です。

 

タイの伝統菓子の代表、ルーク・チュップ

そして、タイの可愛いお菓子代表といえばこちらの「ルーク・チュップ」。フルーツや野菜の色や形をしたミニチュアお菓子です。

この小さなフォルムが好きすぎて、タイでは見かけたびについつい買っていました。どのくらい小さいかというと、直径約1.5〜2センチ!

しかも、みかんとりんごには小さくカットした葉っぱがついているのです。

テカテカとした表面は寒天でコーティングしており、宝石のような質感を出しているのだとか。

小さいひとつを噛んでみると、プチッと心地よく表面が割れて、中に詰まっているココナツ風味の餡を楽しめます。

餡は蒸した緑豆をココナツミルクと砂糖で練り上げたもので、コクのある白あんのような食感。なかなかクセになるおいしさです。

ルーク・チュップはお菓子職人さん(たいていおばちゃんです)が一つひとつ手で仕上げる、タイのプチアートでもあります。

もともとは王室で作られた高貴な方々のためのお菓子。それが次第に広まって、見た目の華やかさから贈り物に重宝されるようになりました。

タイに暮らしていた時にはプレゼントでよくいただきました。そのたびにかわいくてテンションが上がりました。

唯一の欠点は生菓子なので早めに食べなくてはいけないこと…ですが、「りんご〜!」「もも〜!」「マンゴ〜!」とひとつずつ慈しみながら食べていると、意外と平らげてしまっていたりして(笑)。

 

タイの巻き貝型パイナップルクッキー

小さいといえば、こちらも小さくてかわいい。タイのパイナップルクッキーです。

タイにはいろいろなタイプのパイナップルクッキーがありますが、この巻き貝型のクッキーはブルーベリーより小さい!

パイナップル餡はほどほどに酸味があり、やや大人テイスト。ティータイムのお伴にぴったりでした。

 

最高級の金というお菓子、トーン・エック

最後に「最高級の金」という名前の伝統菓子「トーン・エック」をご紹介しましょう。

小麦粉、砂糖、ココナツミルク、卵黄を混ぜて煮詰めたものを、お花の型に入れてソフトに固めたお菓子です。

金色+金箔というインパクトの通り、金運を呼び仕事運もアップするという運気満点のお菓子、お祝いには欠かせませんね。

 

タイのカラフルなお菓子たち5選、いかがでしたか? 

どれも手に取るとかわいくて、食べるのがもったいないほど。とはいえ、広く親しまれているお菓子なので、タイのあちこちで目にすることができます。

タイに行ったらぜひ見つけて味わってみてくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

フエ沿岸のタムジャンラグーンから西へ90kmほどの山岳地域 ア ルオイ(A Lưới)にはじめて訪れたのは、2024年テトのころでした。

ラオスとベトナムの国境をまたぐように南北につらなるチュオンソン山脈を背景に、山岳民族の暮らしに思いを寄せて、2024年 ア ルオイパコ族のいる朝市と、ア ビアの丘(ハンバーガーヒル)にいきました。

 
そして、昨年の夏に再訪しました。霧雨の降る中、市場へ。

 

©yukiko aoki

近隣に住む村人たちが、早朝から野菜を売りにきています。

朝ごはんに汁ビーフンをいただきました。
雨が降っているせいか静かな気持ちで屋台のテーブルに座りました。パコ族の話し声が聞こえてきました。さっぱりわからないのですが、興味深かったです。

 

©yukiko aoki

この日は、旧暦の一日だったので、精進料理の汁ビーフンです。
ベトナムでは仏教を敬い旧暦1日と15日はお寺参りをして精進料理を食べる習慣があります。

かぼちゃ、にんじん、フクロダケ、ひょうたん、ハヤトウリ、厚揚げ、豆腐、ゆばなど具沢山です。炒りピーナッツをふってもらって食べました。根菜類とフクロダケ(きのこ類)の出汁がおいしかったです。

 

©yukiko aoki

テーブルにある調味料の豆腐よう(クリーミーな発酵調味料)、唐辛子醤油、赤唐辛子塩などを、汁麺に溶かして好きな味にします。豆腐ようは、豆腐を発酵させた独特な香りがしますが、精進料理のスープにいれるとうま味が増します。

 

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一年前に写真を撮らせていただいたパコ族のお母さんに会いました。私に気がついてくれて、笑顔いっぱいに迎えてくれました。家から市場まで近くて、今日も歩いて庭の野菜を持ってきていると教えてくれました。かぼちゃ、らっきょう、きゅうり、葉野菜、キャッサバ芋です。

 

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お母さんのパコ族の背負いかごです。ほどよくつかい込まれています。籐(とう)でつくられていて、お父さんが山で採取して手で編んでいます。籐は森の中で成長するため、森の開発が進んでしまうと材料を探すのに苦労するそうです。

 

ア ルオイの朝市から、クアンチへと向かいました。山岳ルートでクアンチに行くのは、はじめてです。
チュオンソン山脈沿いのQL14(国道14号)ホーチミントレイル/ホーチミン・ルートを北上します。

 

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山の麓に黄金色の棚田をみることができました。標高が高いので、空が近いです。山の明るい緑色の木々は植林かもしれません。

 

©yukiko aoki

フエの山岳地域では、米の収穫シーズンを迎えていました。盆ざるをゆすって籾選りをしている村人をみかけました。選りすぐられた籾は、パコ族の背負いかごにざざっと入れていました。

 

©yukiko aoki

同じ道沿いに国定史跡の案内がありました。

DI TÍCH LICH SỬ QUỐC GIA:DỐC MÈO
Histrical monuments national: Doc Meo (3500m)

DỐC MÈO(Dốc Con Mèo)は、ベトナム戦争のとき重要な戦略拠点の一つでした。
ホーチミントレイルから近いところにあり、Hồng Vân(ホンヴァン)村のKô A Nông(コーアノン)山の急斜面にあるそうです。次回は訪れてみようと思います。

 

©yukiko aoki

DỐC MÈOの歴史的遺跡をあらわす石碑になると思います。功績を記すとともに数えきれないほどの悲しみがあったと思います。

 

©yukiko aoki

庭で、収穫した籾を広げて天日干しをしています。収穫の喜び。笑顔がこぼれます。

 

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庭に子どもたちが集まってきてくれて、たくさん写真を撮りました。

 

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庭には、Vả(ヴァー)の実が、たわわに実っています。

フエゆかりの土地でよくみかける果樹です。日本名はオオバイチジクというそうです。青い実をスライスしてサラダや生春巻きにしたり、実を茹でるとホクホクした食感になり精進料理につかわれたりします。

 

©yukiko aoki

売店で買いものをする母子。

 

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舗装された道をひたすらまっすぐに車は走ります。

 

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山道が深くなると、道端で貴重な籐(とう)が束ねられて水に打たれていました。

 

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好奇心いっぱいの子どもたち。また会いにいきたいです。高床式の木の家で薪のある暮らしをしています。

 

©yukiko aoki

子どもが手づくりのトラックで遊んで、タイルを運んでいます。

 

©yukiko aoki

おばあさんのすらりとした立ち姿に、首元のネックレスと巻きスカートが美しく印象的でした。
Vân Kiều(ヴァンキエウ)族だと教えてくださいました。パコ族と同じ山岳民族です。

 

©yukiko aoki

長い林道を抜けてダクロン橋(Cầu ĐắkRông)クアンチ省まできました。

手前の道標は、KHE GAT(ケーガット空港)まで250kmという案内です。歴史的な軍事用飛行場です。DHCMは、Đường Hồ Chí Minh / ホーチミントレイル(ホーチミン・ルート)のことです。

 

©yukiko aoki

山奥にありますが交通量はそれなりにあり、荷物を運ぶトラックはベトナムとラオスの国旗プレートをフロントに貼り付けていて、国境が近いことを実感します。

 

©yukiko aoki

ダクロン橋をわたり、左に曲がるとラオスとの国境とケサン基地(Khe Sanh)へ。右に曲がるとクアンチの省都ドンハ(Đông Hà)方面へいくことができます。

ダクロン橋はタックハン川(Sông thạch hãn)に架かる橋で、戦時中の1972年から1975年にかけて建設されました。武器や食糧の補給運搬に使用されるため米軍に何度も破壊されながらも建て直されました。

 

フォトグラファー 青木由希子
 
 

 

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉です。

寒かった冬がようやく終わろうという兆しを感じ始めた2月末。

道中で早咲きの河津桜を見かけました。

「あっ!サクラだ〜!!」「すごい咲いてる〜!!」

冬の枯れ木を背景にかわいらしい花を咲かせているその木を見て、「あぁ、やっと春が来るんだ〜」と心が和みました。

あんなに寒かったのに、こんなにきれいな色の花を咲かせるなんて、ホント、植物ってすごいです。

 

河津桜の感動に浸っている間に、ひな祭りもやってきて、街にはさくらの和菓子が出始めました。

こちらはスーパーでの買い物中、ピンク色にときめいて買ったさくら餅たち。

ほんのりさくらの風味がして、葉っぱの塩分と相まって、おいしかったです。

 

そこで、遅まきながら気づいたのが、さくら餅が2種類あるということ!

そうなんです、さくら餅には、関東風の長明寺と、関西風の道明寺があるというのです。

恥ずかしながら、今回初めて知りました。

 

 

関東風は巻いたもの、関西風は包んだもの

調べてみれば、同じさくら餅というジャンルながらも、関東風と関西風は形も材料も違うもの。

簡単に比べてみました。

 

まずは、

あんこを小さなクレープのようなもので巻いてあるのが関東風。小麦粉(白玉粉を入れることも)を水で溶いたものをクレープのように焼き、あんこを乗せて包んでいます。

 

一方、あんこをもち米で包んだのが関西風。もち米である道明寺粉を蒸したつぶつぶ系+もちもち系のもので、あんこを包んでいます。

 

なるほど、全然違いますね。

食感も、焼いてある関東風はすっきりめ、あっさりめ。一方、蒸してある関西風はつぶつぶめ、もっちりめという印象でした。

 

さて、お名前ですが、関東風は長明寺、関西風は道明寺といいます。

ふたつともお寺の名前がついているんですね。お寺同士、互いに競い合っているのかと思いきや、由来はまたもや全然違うのでした。

 

長明寺は東京・向島にある隅田川沿いのお寺です

江戸時代のさくらの季節、隅田川のお花見にやってきた花見客に、長明寺の門前で、お寺の桜の葉を使ってお菓子を作ったのが始まりだとか。

お花見のお土産として人気が出て、長明寺のさくら餅として知られるようになったそうです。

一方、大阪の藤井寺市にある道明寺では、昔からもち米を蒸して乾燥させた保存食を作っていました。

これを砕いたものが道明寺粉。江戸時代にこの道明寺粉であんを包んだお菓子が作られるようになり、そのお菓子が道明寺として知られるようになったそう。

つまり、関東の長明寺は場所の名前、関西の道明寺は原料の名前で、同じさくら餅でも由来は別物なんですね。

 

出どころは違えども、長明寺も道明寺も同じさくら色のお菓子で春らしさ満点。かわいらしくておいしいお菓子です。

ちなみに、桜の葉っぱはどちらも同じ、大島桜の葉が使われているそうです。

長明寺は外側からしっかり巻いて葉の存在感を大きく見せ、道明寺はつぶつぶもちもちの本体に添える脇役のような存在だとか。

 

さてさて、関東風の長明寺と関西風の道明寺、みなさんはどちらのさくら餅がお好みですか🌸

フエ沿岸につながるラグーンTam Giang- Cầu Hai(タムジャン-カウハイ)地図 は、水辺の暮らしの豊かさをみせてくれます。東南アジアで最も広いラグーンともいわれていて、漁師を乗せた小船が行き交い、エビの養殖などの水産業と様々な作物を育てている小農業の風景をみることができます。

(参考)Tam Giangラグーンの橋 https://p-pho.com/column/vietnamgourmet/26103

 

「フエの蓮花」

田んぼに蓮花が咲いていたので、車を降りました。
ちょうど稲刈りのシーズンをむかえていて、遠くの田んぼから順にコンバインで収穫をしています。

©yukiko aoki

黄金色の稲と蓮の葉が、朝の太陽に照らされて美しかったです。

 

©yukiko aoki

草も生えていて、自然にまじりあっています。

 

©yukiko aoki

フエの蓮はピンク色の花を咲かせます。
ベトナムの国の花といえる蓮花は、農風景にもあります。蓮は栽培されて蓮の実のおこわやチェー、お茶にします。小さな蓮根は漬物にします。

 

「蓮沼の泥」

蓮沼の泥を初めてみました。

 

©yukiko aoki

泥中之蓮 (でいちゅうのはす)

蓮は泥の中で清らかな花を咲かせることから、煩悩の中にあっても純粋な美しさを保っているという例え。
大乗仏教の経典「維摩経(ゆいまぎょう)」に由縁します。

蓮花を想うとき、この言葉を忘れないでおこうと思います。

 

「Rau má(ラウマー)」

ベトナムの青汁につかいます。日本ではツボクサといいます。

 

©yukiko aoki

田んぼと蓮沼の道路を挟んだ向かいに、ツボクサ畑がずーっと広がっています。ここQuảng Điền(クアンディン)郡では、無農薬栽培のツボクサは有名です。

 

©yukiko aoki

ツボクサをミキサーにかけた砂糖入りの冷たいジュースは、暑い夏の日に身体の熱を冷ます働きがありよく飲まれています。ほろ苦くてくせになるおいしさです。

ツボクサは、スープ・炒めもの・汁麺のトッピング・鍋物など日常的に食されています。
フエでは、地産のエビのスープにツボクサをたっぷり入れます。エビの甘みとツボクサのほろ苦さがちょうどよいバランスで、私もよくいただいているスープです。

日本では、雑草のイメージがありますが、最近はCICAツボクサエキスのスキンケアとして知られていると思います。

 

©yukiko aoki

ツボクサを小さな鎌で丁寧に刈りとっています。畑に鎌の音がサクサクと響いています。

 

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刈りとったツボクサの根の土を払っています。

 

©yukiko aoki

どこまでも広いツボクサ畑で、朝早くから摘みとっています。青々とみずみずしい香りがします。

 

©yukiko aoki

こちらにおいでと呼ばれていくと思いがけずお土産にたくさんいただきました。この村の市場で牛肉を買って炒めものにして食べてね。と教えてもらいました。

エビのスープや牛肉の炒めものなど味にコクのあるものと、ツボクサをあわせると素材の旨みが際立って絶妙なおいしさです。ごはんが進みます。

 

「スイカとサツマイモ」

Quảng Điền(クアンディン)郡を過ぎて、海に面したHải Dương (ハイジュォン)村に入ると、水はけの良い、サラサラした砂質の土でスイカとサツマイモを育てています。あまくて美味しいスイカやサツマイモは、フエ市の街中からも買いもの客がくるほどの人気があります。

 

©yukiko aoki

砂混じりの土にスイカの種を蒔いています。

 

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雨季は台風と洪水に見舞われるラグーン地域ですが、乾季に訪れるとゆるやかな風が吹いて穏やかです。

 

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私の友人宅から近いので、暑い日はスイカを買いにいって、寒い日はさつまいもを煮込んでラグースープをつくってもらってあたたまります。地産地消の暮らしを味わいます。

 

フォトグラファー 青木由希子