シンチャオ! 「サイゴンノオト」のわん吉@サンフランシスコです。
クリスマスムードもぐんぐん高まってきて、
年の瀬もどんどん近づいてきて、
楽しいのとせわしないのが一気に感じられる時期になってまいりました。
先日、ベトナム人の友人がうちに遊びに来たとき、
フォーチューンクッキーを持ってきてくれました。
丸くて薄い生地を半分に折って、さらにクニュッと折ったユニークな形です。
AKBの「恋するフォーチュンクッキー」を自然と口ずさみながら、
二つに割ると、中にはおみくじのような紙が入っています。
「遠くからよい知らせがやってきます」
「間もなく遺産が入ります」
「あなたにとって今年最も優先するものは家族です」
などなど、まさにおみくじらしい一文が書かれた紙片。
ドキドキわくわくしますね♪
さて、このフォーチュンクッキー、
中華料理屋さんで出てくるイメージがあるので中国生まれかと思っていましたが、
なんと、サンフランシスコが発祥なのだそうです。
友人が「チャイナタウンにあるフォーチュンクッキーの工房で買ったよ」というので、
興味をそそられたわん吉、そのお店をのぞいてみました。
周辺はディープな中華生活圏。
やや薄暗いお店の中には、クッキー焼きの機械が3台。
その雰囲気に見事にマッチしたおばちゃんが一人。
焼きあがりのあつあつでやわらかい薄焼きクッキーをつかんでは、
手元の型に次々とはめこみ、
フォーチュンクッキー独自の立体的な形に仕上げていきます。
1日に2万個もつくるのだとか!
そして、おばちゃんのそばにあったおみくじ紙片の山。
どんな運勢かは、おばちゃんの選択眼にかかっている!
というわけですね(笑)。
ところでこのフォーチュンクッキー、
食べてみるとどうも日本のお菓子にありそうな気がしてなりません。
硬い方の八つ橋のニッキを抜いたような味と食感なんです。
調べてみると、由来は日本の北陸地方に伝わる辻占煎餅なのだとか。
なるほど!
ちなみに、こうした占いつきのお菓子は、
江戸時代の日本の酒席などで楽しまれていたそうです。
今から100年以上前に
サンフランシスコにやってきた日本人が作りはじめたという辻占煎餅。
次第に中華料理店の間で広がり、人気を得て、
「フォーチュンクッキー」として知られていったのですね。
さて、ただいまパリリといただいたフォーチュンクッキー。
中に入っていたおみくじには、
「Remember three months from this date. Good things are in store for you」
(※わん吉超訳:3か月後によいことが待っている!)
とありました。
なになに?なんでしょう?
わん吉、3か月後がとっても待ち遠しくなってまいりましたよ☆