シンチャオ! サイゴンノオトのとら太です。
ホーチミンのメインストリート、グエンフエを歩いていた時に見つけたこちらの看板。
「アオザイ展覧会」に「アオザイ劇場」。
こんな街中のビルの中に?と気になって入ってみました。
中に入ると「今日はショーはやってない」と受付の女の子。
こちらでは夜8:30から10:00まで不定期でアオザイショーを行ってるそうです。
ショーも気になりますが、時間的になかなか来ることはなさそうなので展示だけ見せてもらうことに。(有料です)
中に入るとちょっと変わったアオザイがずらり。
17世紀から現代までのアオザイ・デザインの移り変わりが紹介されていたり、ファッションショーで発表されたアオザイコレクションが展示されていました~。
こちらは17世紀のアオザイを再現したもの。アオザイの歴史の中ではいちばん古いデザインで、
4枚の布から作られています。
壁に描かれた当時の着こなしと暮らしの様子。
グエン王朝時代、ベトナムの首都であったフエの王室スタイル。
今では伝統的な婚礼衣装となっているそうです。
フエ宮廷骨董博物館にある最後の皇帝バオ・ダイ帝のアオザイを復元したもの。
8人の刺繍職人が1年7か月かけて作り上げたとか!
1950年頃流行った襟幅の広いアオザイ。
1958年にはボートネックのアオザイや、
ショート丈のアオザイも流行。
徐々にベトナムの繊維技術やプリント技術が向上し、アオザイの全面にプリントを入れられるようになったり、現在のアオザイ・スタイルが確立していきます。
デザイナーのシーホアン氏が、絵画の美しさを伝統的なアオダイに取り入れたデザイン。
こちらはベトナム北部の少数民族の織物を取り入れたアオザイ。
ベトナムらしさに溢れてとっても素敵でした。
9区のアオザイ博物館と違って小さなスペースですが、いろいろなデザインのアオザイや、アオザイの移り変わりをさくっと観ることができる面白い展示となってました。
今ではホーチミンの街中でアオザイ姿の女性を見ることはあまりありませんが、テト(ベトナムのお正月)や行事などで着られているアオザイ。日本における着物と似たような位置づけでしょうか。ベトナム人の友人が「太っちゃうとアオザイ着られなくなっちゃうから太らないように気を付けているのよ」と話していたことがあります。日常的に着る機会は減っても、アオザイは文化としてしっかり根付いているんですよね。
さらに奥の部屋に進むと、煌びやかなアオザイがずらり。
壁側に並んだ椅子が観客席になり、真ん中のステージでショーが繰り広げられるようです。
こちらの部屋に展示されているのはショーで使う舞台衣装。
部屋の片隅では刺繍職人さんたちがおしゃべりしながら舞台衣装を作ってましたよ。
お手元を拝見!ベトナム女性の手仕事、惚れ惚れします^^
とら太が気になったのが奥に置かれていた楽器たち。
ショーで使われるんでしょうね。
ベトナムの楽器ってどんな音色なんでしょう~?
聴いてみたくなりました♪
Saigon House Si Hoang Show
77 Nguyen Hue