Chúc mừng năm mới!あけましておめでとうございます。サイゴンノオトのぴょんこです。
テトですね。皆さまもすばらしい新年をお迎えのことと思います。
先月、ベトナムのホーチミンとホイアンを訪ねた折に、あちこちでテトの飾りを目にしました。
テトがもうじきやってくるのだなと、私も嬉しくなって、テト間近の街を歩きました。
商業ビルの壁や正面口には、亥年(豚年)を祝うネオンや飾り物がありました。
前回のことりんのコラムにもありましたが、ベトナムでは豚年なのです。
人気のチョコレート店 Maison Marou Saigon(マルゥ)にもチョコレートで形づくられた、かわいい豚のカップルが飾られていました。
二匹ともMarouのチョコレートを手にしています。
そしてベトナム中部の港町ホイアンの老舗レストランには、大きな金柑の木とお正月名物の展示飾りがありました。
たくさんの金柑の実。ベトナムでは、金柑の実は子どもの象徴で、子孫繁栄を願うのだそうです。と同時に、黄色い実がたわわになることをお金に見立て、商売繁盛の意味もあるのだとか。
とにかくおめでたい木なのですが、さらに赤い紙包み(お年玉袋です)を下げて一層華やかです。
テトの花である黄梅、紅梅、桃が飾られた卓子の下には、スイカやバインチュン、天秤棒などが並びます。
写真にはありませんが、バインチュンを煮る大きなお鍋も工作されていました。
壁に並んでいるのは月餅の抜き型ですね!
眺めていたら、お店のスタッフさんが一つひとつ丁寧に教えてくれました。
そしてこちらは、ダナン空港のカフェの窓ガラスに描かれたかわいいイラストです。
家族揃って、バインチュンを煮るお鍋を見守っていますね。
昔はこうして年末に家族で大きなお鍋を囲んで、バインチュンの出来上がりを待ちながら、夜更けまでおしゃべりを楽しんだそうです。
ベトナムの人々にとって、テトの楽しい原風景なのかもしれません。
さて、毎年華やかなテト飾りを見に人々が集まるホーチミンのグエンフエ通りはどんな様子でしょうか?
私が訪れた1月22日(テトの2週間前)は、まだこのように土台の準備が始まったところのようでした。
どこからか土が運ばれて山が出来ています。
緑色の台座が組まれていくようですね。
ベトナムでは、何もない道路や駐車場に土や植物を運びこみ、庭園を造ったり家を建てたり、本格的にテトの飾り物を作るのです。
ものづくりがお得意な、だけどのんびりとした仕事ぶりの、準備の人たちの様子を見るのは、毎年のお楽しみでした。
アスファルトの道路に池が出現した時などは、驚きましたよ!
これは、ホーチミンの雑貨屋さんで、お店のスタッフの女性が作りかけていたテトの花飾り。
一つひとつ作っていくうちに、テトが近づいてくるのですね。
今年もよい一年になりますように。
皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。