ベトナム中南部にあるニントゥアン省、チャム族の村に行きました。
チャンパ王国の末裔が多く住むニントゥアン省には、チャム族の集落がいくつかあります。その中の小さな村をたずねました。
村の朝ごはん。
Bánh canh (バン・カン)屋のお母さんがタピオカと米粉の麺に魚のスープをかけています。
Bánh canh (バン・カン)は、ホーチミン、ダラット、フエでさつま揚げや雷魚や蟹入りの出汁がきいたものを食べたことがありましたが、この村は貧しいので、安く手に入る海の魚でスープをつくります。
Mắm cá(マム・カー)という魚を発酵させた調味料に、水と砂糖と塩を加えてスープをつくります。Mắm cá(マム・カー)は、川魚でつくることが多いのですが、ここでは海の魚をつかっています。
私が注文したさつま揚げのBánh canh Chả cá(バン・カン・チャー・カー)は、1杯 20,000VND(約100円)。唐辛子入りのヌックマムのたれや、レモンを搾り入れ、麺とスープをスプーンですくって食べます。シンプルな味わいで、おいしかったです。
テーブル調味料のチリソース、タマリンドソース、赤唐辛子ペーストにベトナムレモン。麺にのせる魚のすり身を香ばしく揚げたさつま揚げ、バナナの葉に包まれた酸味がくせになる発酵ソーセージ。
村の子どもたちが食べているBánh canh (バン・カン)です。
麺とスープだけだったので、村の貧しさにおどろきました。1杯 5,000VND(約25円)です。
チャンパ在来種の鶏、Gà tre(ガー・テー)の卵入りスープのインスタントラーメン。
チリソースと甘酸っぱいタマリンドソースをかけています。1杯 5,000VND(約25円)。
やさしいお母さんと一緒に。黒い瞳が印象的な女の子でした。この子も具の無い麺とスープにフランスパンをひたして食べていました。
小さな屋台のテーブルは、お母さんと子どもたちでにぎわっていました。