シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉です。
タイに暮らすようになって気づいたのが、
「OTOP」というロゴの入った商品たちの存在です。
実際にはこんなに大きくなくて(笑)、
商品のパッケージに小さめにプリントされています。
コラート地方の米麺炒め(Pad mee Korat)の調理セット
トムヤン風味のおつまみ
さて、この「OTOP」とは「One Tambon One Product」の略で、
日本の大分県の制度をモデルにした「一村一品運動」のこと。
2001年にタイ政府が全国の村を対象に地域支援策として始めたものです。
村の人たちが自分たちの村にはどんな誇れるものがあるかと考え、
それをどうやって商品にするかを自分たちで考え、
じっさいにものづくりをし、
それを売れるような商品に仕上げて、
国内あるいは世界に向けて販売するというもの。
品質の基準を満たせばOTOP商品として認定されて、
支援も受けられるという仕組みなのだそうです。
OTOP商品には、①食品 ②飲料 ③織物・装飾品
④インテリア・土産物 ⑤ハーブ製品
の5つのカテゴリーがありますが、
すでに15年近く制度も運用されている今では
数万のOTOP商品があるのだとか。
タイの人たちの間でも、OTOP商品は手づくりで品質がよくて安心、
と人気は上々です。
そんなタイの村々の名産品の数々は
私たち外国人にとってお土産にもモチロン魅力的♪
首都バンコクでも、
デパートやスーパーなどの外国人向けお土産売場には、
このOTOP商品がいろいろと陳列されています。
きれいでおしゃれなパッケージのものから、
素朴で純粋なものまで、種類もレベルもさまざま。
わん吉も見始めるとなかなか見飽きません。
そんなOTOP商品を柱に、村自体を観光地として活性化させちゃおう、
という取り組みが「OTOPビレッジ」です。
先回ご紹介した「お菓子の島・クレット島」もそのひとつ。
島の観光名所はこのゲートの向こう♪
村の手づくり産品をずらりとそろえた土産物屋台街
「OTOPビレッジ」の入口です。
この「OTOPビレッジ」。
けっしておしゃれではありませんが、
村の素朴な雰囲気が楽しめる細長い土産物街です。
手づくり感いっぱいの商品が並んでいます。
クレット島の名産品はお菓子と陶器。
素朴な素朴な素焼きたちです。
木製の食器類も見つけました。
わん吉、小さな木のスプーンを3つほど購入して、
100バーツ(約360円)なり♪
バンコクよりもずいぶん物価が安いです☆
手づくり生菓子にはさすがにOTOPのロゴは見当たらず。
賑わっていた食堂。
村の手づくり名産品を人気商品に育てて村を活性化させるもよし、
クレット島のように観光地化して村を活性化させるもよし、
それぞれの村がそれぞれの方法を自分たちで見つけて、
いきいきと輝くのはすばらしいことだなと思います。
世界中のブランドが集結する買い物天国の大都会バンコクとは違う、
タイの地方の魅力を発信するOTOP商品や村の存在。
タイに行ったらぜひOTOPに注目してみてくださいね♪