シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉です。
旅先のチェンマイで晩ごはんを食べてプラプラと散歩していると、「わぁーっ!!!」と歓声が聞こえてきました。
その声に吸い寄せられるように路地を入ってみると、行われていたのはセパタクローの試合。観客たちが熱く応援をしていました。
アナウンスを聞いていると、どうやらその夜は4日間続いた全国大会の決勝戦。観覧席に自由に座っていいとのことだったので、コートの後ろ側に陣取り、試合を見学させてもらいました。初めてちゃんと見るセパタクローの試合。これがけっこうな迫力でオモシロかったのです♪
セパタクローは東南アジアで人気のスポーツで、手を使わずに足を使ってボールを蹴る競技です。バレーボールのようなコートで、ネットをはさんで選手が3人対3人でボールを蹴りあいます。バレーボールと同じように、サーブから始まり、相手チームがレシーブ、トス、アタックと3回でボールを相手チームに返します。ボールが地面に落ちたらアウトで、バレーボールとの違いは手を使わないこと。
そしてボールはこんな感じ。直径13~14㎝で150~180gほどのプラスチック製だそうです。
セパタクローについて、ASEANスポーツミュージアムのウェブサイトがおすすめです♪
さて、間近で見ていて驚いたのは、ボールの速いこと、そして選手たちの足技のアクロバティックなこと! そして観客のみなさんがスパタクローにとても親しんで応援していること。
タイやベトナムでは空き地や中庭でスパタクローをして遊んでいる人たちを見たことがありましたが、こんなに愛されているスポーツだったとは!
そしてスパタクローは「空中の格闘技」とも呼ばれているそうですが、なるほどアクロバティック!
青チームのアタッカーが足でアタックするのを、黒チームが足でブロック! ちなみに女子の試合です。
白チームのアタッカーが空中回転しながらアタックするのを、紫チームのブロッカーがものすごい跳躍力でブロック!
サーブは、左側の選手がトスを上げ、真ん中の選手が足でサーブします!
右側にいるレシーバーは頭か体か足でレシーブ。手は使いません。
こちらも頭でレシーブ。球が速すぎて写真もなかなか難しい! 球速は140㎞にもなるそうです。
女子の決勝戦が終わると、男子の決勝戦となり、屈強な男子選手たちが登場しました。
決勝戦は軍隊同士の対戦、と聞くといかめしい感じもしますが、選手たちは緊張感もありつつのびのびしたプレー。敵チーム同士でおしゃべりしあったりと和やかなムードです。
ボールが地面に落ちて試合が途切れるたびに、3人の選手たちは手をつなぎ、円陣になって、声をかけあいます。それがコミュニケーションのスポーツだともいわれているとか。
女子の決勝戦でも手をつなぎ。
男子の決勝戦でも手をつなぐ。
全然別世界のものだと思っていたスパタクロー。実際に見てみると足技のすごさにすっかり魅了されてしまいました。
今は世界1位がタイでベトナムは3位。世界レベルのスパタクローの試合をもっと見たいな☆彡と思うようになったわん吉です。