シンチャオ!サイゴンノオトのメーやんです。
ベトナム在住者にとても人気の画家さんがいます。
メーやんももちろん大好きで、あるベトナムのフリーペーパーに連載されていたその画家さんのページを切り取ってファイリングしていたほど。
もしホーチミンを離れる時が来たら必ず日本に持って帰りたいと熱望していたのです。
とても幸運なことに、あるきっかけでご本人とお知り合いになれました♪
お名前はたけおあきこさん。
メーやん、以前は画家さんとのやり取りの多い仕事をしておりました。
画家さんに初めてお会いすると、絵から想像していた人物像とずいぶん違うなと感じることも多くありましたが、さて、たけおさんはというと、、、イメージ通り!絵の印象そのまんま!でした。
彼女の描く水彩画には心の癒す力があります。
数ある作品の中からメーやんが持ち帰ったものはほんの少しですが、ご紹介したいと思います。
こちらは扇芭蕉を描いた作品。
ホーチミンの公園でよく見かけたこの豪快な植物。そのサイズ感が実に南国らしくっていつも見上げていました。パワーと癒しが一度にもらえる一枚なので玄関を開けたら一番に目に飛び込んでくる場所に飾っています。
近づいて見てみると・・・
生き生きとした子供たちの姿が!表情や会話まで聞こえてきそうですね。
「橋の上から・・・」と題されたこの一枚。
何度も歩いたベトナムの街。見慣れたけれど見飽きないベトナムのリアルな風景が繊細なタッチで丁寧に描かれています。連なるカラフルなおうちの魅力も伝わってきます。
ノンラーにドーボー(少し年配の女性愛用の上下揃いの服)姿や子供を抱える様子、台車での物売り。
働くベトナム女性のたくましい姿があちこちに登場していて楽しいですね。
サイゴンノオトメンバーも大好きな狭い路地やカラフルな洗濯物の風景、からまった電線など、そうそうこういうところベトナムらしくっていいよね!の部分がぎゅーっと凝縮して描かれていて嬉しくなります♪
展覧会で数多くの方が購入を希望されていたこの絵。
教会や観光の人も良く通る大通りが描かれています。
とっても馴染みの深い風景ながら写真に撮ろうと思うとなかなか収まりきらないこのカットは外せない一枚でした。
ホーチミンにひとつだけある日本人学校のグラウンド。
現在は生徒の人数も増え、校舎が新設されてこのグラウンドは狭くなってしまいました。
ですが、きっとこれからもホーチミンのすがすがしい青空と子どもたちの眩しい様子は変わらないでしょう。
最後の一枚、実は購入をかなり迷った作品です。
迷いの理由はそのタイトルに『散り際』とあったこと。これから心機一転、日本で新たに生活をスタートさせるのにいかがなものか?と。
たけおさんは数多く蓮を描かれています。そのどれもが瑞々しく可憐で、その中からひとつを選ぶだけでも一苦労。蕾もかわいい、ピンクの蓮も美しい。
それでも絵は不思議です。しっかり咲いた蓮が描かれた作品がたくさんあるにもかかわらず、最初に気に入ったこの散る直前の白い蓮がやっぱり気になり、たけおさんにお聞きしました。すると、「散り際の蓮ってきれいでしょ?」とシンプルなお答えが。
今、パソコンのすぐ隣に。眺めながら原稿を書いています。とても色っぽくって素敵。絵を選ぶのは直感が大事ですね。
今回は原画ではなく、コピー(印刷)されたもの譲っていただき、ホーチミンの額装やさんでおじさんのおススメする額をつけて持ち帰りました。
いつか、大きなサイズの原画が欲しいなと夢見る毎日です。
ご紹介した絵の画像はたけおさんのブログからお借りしたものに加えて、メーやんが額装後のものをパネル越しに写真撮影したものがいくつかあります。そちらはゆがみがあったり反射してしまったり、色目がうまく出ていなかったり。たけおさんの絵本来の素晴らしさ、柔らかさがお伝えできていないのが残念です。
ぜひ本来の作品を見てほしいなと願うばかりです。
ベトナムという地にしっかり足をつけ、ベトナムを愛し、優しく柔らかくベトナムの素晴らしさを描き出すたけおあきこさん。
ホーチミンだけでなくハノイをはじめ、ベトナム各地の絵もたくさん描かれています。
ベトナム好きの方ならより、心がさらにギュッ~とベトナムに引き寄せられることことと思います。
ベトナムの生活感、匂い、活気、「ベトナムのここが好き」という気持ちが一瞬にして蘇ります。
絵に寄せられた文章もお人柄がにじみ出ていてほっこりしますよ。
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