シンチャオ! サイゴンノオトのぴょんこです。
横浜の黄金町には、ベトナム人若手アーティストが描いた壁画があるそうです。
以前から気になっていたので、先日、見に行ってきました。
横浜駅から京急線に乗り、「日ノ出町駅」を降りると、大岡川と京急線路に挟まれた道沿いに、面白いアートストリートがありました。
高架下にすぐ目に飛び込んできたのは「黄金町アートブックバザール」。
ガラス張りの、かっこいい古書店です。アート、建築、デザイン、文芸などの本がずらりと並んでいました。
頭上にも本!のユニークな展示です。
少し歩くと、こんな素敵な壁を見つけました。帽子や傘や手袋やメガネなどがシルエットで描かれています。
5年ほど前に、フィリピンのアーティストが、鉛筆でイラストを描いてくれたものだそうです。
「よんふくcafe」という雑貨&服とカフェのお店によく似合う、あたたかなイラストでした。
少し消えかかっている絵もあるものの、鉛筆画で5年ももっているなんて驚きですね!
さらに歩いていくと…。あっ、ありました。見たかった壁画は、アパート風の建物の側面にありました。
ちょうど、下水道管の取替工事中だったのですが、近寄って見ることができました。
ベトナム人アーティストのライヤー・ベン(Liar Ben)さんが2014年に描いた
「SUGAR CANE LADY PLOJECT」です。
横浜市中区黄金町エリアでアートによるまちの再生に取り組む、NPO法人黄金町エリアマネジメントセンターが主催するアートフェスティバル「黄金町バザール」が、国内外のアーティストを招聘した2014年のイベントで描かれたものだそうです。
左上に描かれた、コップを片手にした女性の姿、見覚えがありませんか?
そうです、さとうきびジュースを売る屋台「Xe Nuoc Mia」に、看板としてよく描かれている女性です。
ぴょんこもホーチミンのローカル市場の周囲などでよく目にしていましたが、残念ながら写真を撮っていませんでした。
最近はあまり見かけなくなってきているそうですが、この女性像がどうして屋台看板に描かれるようになったのか、そのイメージを追うプロジェクトの一環としてこの壁画が描かれたそうです。イベント時は、ベンさんがご自分で作った屋台を披露して、さとうきびジュースもふるまったそうですよ。
絵の中央には黄金町の黄の字、さとうきびや南国フルーツ、髷を結った人など、見ればみるほど楽しい作品です。
ライヤー・ベンさんと横浜の保育園児とのコラボ作品も展示されていました。
高架下の鋼板壁に、カラフルなフルーツたちがまるで笑っているかのようですね。
このアートストリートは、ほかにもアーティストたちのスタジオやカフェなどが並んでいます。
道のわきを流れる大岡川も静かに流れて、のんびりお散歩日和です。
ところで、この日、ぴょんこはよいものを見かけました。
川の中に白くてまあるいものがいっぱい。何だかわかりますか?
何と、クラゲがたくさん泳いでいるのでした!
海に近いからなのでしょうね。この付近では、毎年のようにクラゲが大発生しているのだそうです。
何となく、ベトナムの路地と建物を思い出す一角。
これでイスに座ってお茶を飲む人々がいたらもっと雰囲気が出るでしょうね。
・黄金町エリアマネジメントセンター
横浜市中区日ノ出町2-158
http://www.koganecho.net/
今年度も夏から、「アジアの多文化性と地域コミュニティの関係性をテーマにしたバザール」が開催予定だそうです。