シンチャオ☆サイゴンノオトのことりんです。
今日は私がベトナムでほぼ毎日乗っていた路線バスのお話をさせて頂きます。
私が通学や買い物によく利用していた路線バス。
2010年にホーチミンに到着してほどなく愛用するようになりましたが
日本語を勉強しているベトナム人女子に路線バスヘビーユーザーであることを話したら
『日本人の女の人でバスに乗る人は初めてです!!強いですね…。』
と、かなり驚かれました。
確かに、当時は日本人女性、というか外国人女性をあまり見かけませんでした。
乗り降りの際も停車せず徐行運転だったり
椅子や床がボロボロだったりするのだけれど
ほとんどのバスが冷房付きだし、当時は料金一律3000ドン(約15円)だし
ちょっとした移動には、まぁこんなものかと快適に利用していました。
それに、タクシーでは味わえない面白さがあるのも魅力♪
年長者を敬うベトナムでは、立っているお年寄りがいると必ず若者が席を譲ります。
小さい子供も大好きなので、妊婦さんや赤ちゃん連れのお母さんが乗り込むと
これまたすぐに、若者がささっと席を立つ。
良い光景だなぁ、いつまでも続いて欲しいなぁとしみじみ。
また混雑している車内で私が立っていた時
大学生くらいの女の子がニコニコしながら自分のひざを指さしていました。
何を意図しているのか、初めは分かりませんでしたが
どうやら「私の膝に座っていいよ」という意味らしい。
仲良さげに膝に座っている女の子達を何度も見かけて、お友達同士と思っていたけれど
見ず知らずの人達って場合もあったのね!!
さすがに遠慮してると、今度は自分の体を窓側に寄せて
空いたスペースに座るように勧められました。
折角なので合席させて頂き、片言のベトナム語でおしゃべりを楽しんだのも良い思い出です。
そして日本では絶対にお目にかかれないレアキャラも、たま~に登場するのです。
バス停で乗りこんできたお姉さん。
空席があるのに座らないなと思っていると、、、始まりました☆
片手にニンジン、片手に皮むき機(のようなもの)を持って
流れるようなベトナム語で話し始めます
そう、実演販売!!
少し見ずらいですが、ニンジンを持っている腕にはビニール袋がかけられていて
むいた皮がちゃんとそこに入るようになっています。
ヨーロッパの地下鉄でアコーディオン片手に乗りこんでくる
おじさんは見たことがあったけど
実演販売はベトナム以外で見たことがありません。
初めて見た時からずっと思っていたのですが
その手つき・立ち振る舞い・言葉遣い(ベトナム語なので意味は分からないけれど)
往年の(?)TVCMでおなじみ『ジャパ〇ットタ〇タ』そのものなのです
お姉さんがニンジンを取りだしたその瞬間から、私の頭の中はエンドレスで
『ジャパ〇ット ジャーパ〇ット~ 夢のジャパ〇ットタ〇タ~』
今日は寝るまでジャパ〇ットだろうなぁと薄ら笑いしてしまう私にお構いなく
路線バスは元気に進むのでした。