シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@シンガポールです。
今回は、シンガポールの朝ごはん「カヤトースト」をご紹介しましょう。
シンガポールの朝はカヤトーストで
カヤトーストの基本スタイルは、カリッと焼いたトーストにカヤジャムとバターを挟んだサンドイッチ。
甘みがあり、栄養もあり、スタミナもついて、常夏のシンガポールでは暑さに負けない朝ごはんです。
中に入っているカヤジャムとは、砂糖と卵とココナツミルク、そしてお菓子や料理の香りづけや色づけによく使われるパンダンリーフから作るジャムのこと。
薄緑色をしていて、口に含むと芳醇な甘みとココナツの匂い、それに少し青っぽいような植物の香りも広がります。ベースに卵を使っているので、さらりと口当たりもよし。
シンガポール中にあるカヤトーストのチェーン店「ヤ・クン(Ya Kun)」へ
シンガポールの大手ショッピングセンターには必ずと言ってもいいほど出店している「ヤ・クン(Ya Kun)」。どこの店でもたいてい注文待ちのお客さんが並んでいます。
このヤ・クンでカヤトーストを食べてまいりました。
伝統朝食セットの「カヤトーストセット」。みんなが食べている人気メニューです。
メニューの中身は、焼いた全粒パンにカヤジャムとバターを挟んだカヤトースト、半熟の温玉2つ、コピと呼ばれる濃いコーヒーの3点セット。
半熟卵に白コショウと醤油を垂らして混ぜ、そこにカヤトーストをつけて食べるのが現地風です。
日本人にはちょっと甘めですが、なんだかおいしいなぁ〜と思っているうちに、ペロリと平らげてしまいます。
そんなカヤトーストをさらにひき立てるのが、コピの存在です。
ロブスタ種の豆をバターを入れて焙煎し、布フィルターで淹れるタイプのコーヒー。味は濃くて、コクのある香ばしさを感じます。ベトナムのコーヒーにも似ていますね。
それに練乳を入れるのが、定番のコピ。コーヒーのほんのり甘いコクがカヤトーストの甘いコクと相性抜群で、なかなかの満足感なんです。
いざ、カヤトーストの老舗食堂「Killiney Kopitiam」へ
オーチャード通りに近い、キルニー通りにあるのがカヤトーストの老舗食堂「キリニー・コピティアム(Killiney Kopitiam)」。冷房はなく、扇風機が回るオープンな店内はいつもお客さんで賑わっています。
ここも上記のヤ・クム同様、シンガポール中にチェーン店を展開していますが、1919年の創業店がこちらです。
観光客も多く立ち寄る店内にはイラストのメニューがあり、指差し注文もOKです。
メニュー左上の2つ、ミルク入り紅茶とフレンチトースト仕上げのカヤトーストを注文してみました。
白パンのフレンチトーストが柔らかくておいしい。自家製カヤジャムは甘さも程よく、バターも自分好みでつけられるのがうれしいです。練乳入り紅茶がよくマッチします。
シンガポール土産にカヤジャムとカヤクッキーもあり
じつはわん吉、はじめてカヤジャムを食べたのは今から20年も前。その頃はココナツが苦手だったこともあって、お気に入りとはならなかったのですが、今回ひさびさに食べてみたら、なかなかおいしくて唸っています。
上記2店舗ともオリジナルのカヤジャムも販売していますが、ヤ・クムでカヤジャムの小瓶(一箱に2個入り)と、小袋クッキーを買ってみました。シンガポールのお土産にもよさそう。
シンガポールのB級グルメの朝ごはん、カヤトースト。いかがでしたか。シンガポールにいらしたらぜひ一度味わってみてくださいね☺️