中部高原コントゥム省でいただいた朝食で印象深かったのが、「Bún nước / ブンヌック」という、スープ麺でした。
おすすめの麺料理がありますよ。と、地元の方に連れていってもらいました。
©yukiko aoki
ペールグリーンの屋根と白い格子門が美しく清らかさを感じる店です。
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入口にマリヤ像が静かに佇んでいました。前回の記事後半にも村の教会(⭐︎)をご紹介しました。ベトナム中部高原にキリスト教が入ってきたのは19世紀中頃といわれています。人々の信仰心や日々の慎ましい暮らしに思いを馳せました。
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厨房のカウンターに並べられた出来立てのブンヌック。白濁したスープに驚きました。
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厨房には、ブンをところてんのように押し出すマシンがありました。店主は大鍋でブンを茹でています。鍋の横に燃料につかう籾殻が置いてあり鍋の下に入れながら火力を保っています。
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米粉の生地が細い丸麺(ブン)に押し出され、数分間茹でてから大きなざるにすくいとります。
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注文をしている間にも祭壇に目がとまりました。店内は物静かで昔の食堂のようでした。
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牛肉入りのブンヌックが運ばれてきました。コリアンダーと小ネギのトッピングに白濁したスープは茹でたブンのスープです。驚くほどにシンプルなブンヌックは、お米の甘みと旨みを味わう麺料理でした。
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テーブルのMuối ớt/ムォイオット(生の唐辛子をたたいて塩と混ぜたもの)・生の唐辛子・粗塩を加えて、スープの味を整えます。食べ方もスープにブンを入れてMuối ớtを溶かし入れたり、ポタージュのようなお米のスープを塩味だけでいただいたりしました。
素材の味を活かしたブンヌック。朝食に穏やかに身体が温まる滋味あるスープ麺でした。