シンチャオ! 「サイゴンノオト」のわん吉@サンフランシスコです。
アメリカの今週は「サンクスギビングデー」(11月の第4木曜日)。
わん吉のささやかな知識では「七面鳥(ターキー)を食べる祝日」としてインプットされていましたが、
現地で見ていますと、この日はアメリカのみなさんにとって、
「ごちそうがいっぱい並んだ食卓を家族みんなで囲む日」という意味あいがあるようです。
その食卓の中心にあるのが、七面鳥の丸焼きだったんですね。
理想の食卓像は、お父さんやお母さんが家で何時間もかけてオーブンで焼き上げる七面鳥。
それを手づくりのクランベリーソースやらグレービーソースやらと合わせていただく図。
でも最近はみんながみんな忙しくて、
高級スーパー特製の「オーガニック七面鳥のグリルセット」を
ネット注文するのがちょっとした人気なのだとか。
セットには、七面鳥はもちろん、
調理に必要なハーブやソースの素など材料もばっちり入っているので、
それらをジャーンと合わせてグリルすればいいようです。
完全にできあがりのターキー料理を買うのは気が引けるけれど、
手づくりセットなら自分でも楽しめるし、
「私がつくったのよ!」という言い訳にもなりますね(笑)。
ともあれ、11月第4木曜日のサンクスギビングデーは、
そんなこんなで用意した七面鳥を囲んで、
みなさん家族でにぎやかに過ごしたようです。
さてと、
ターキー、七面鳥、グレービーソース、クランベリーソース
なんていう話題をしょっちゅう耳にしていたここ1週間。
濃厚な食事をいろいろ妄想しながら、
やはり恋しくなったのは、ベトナムの食堂で食べたシンプルな一皿です。
蒸したライスペーパーでお肉を巻いて、もやしやパクチーをトッピングした「バィン・クン」。
スープにヌクマムを合わせたタレとあわせていただきます。
これが素朴な味でじつにおいしかったなぁ。
ここは、ホーチミンでも有名な食堂、「バィン・クン、タイ・ホー」。
冷房もなく、扇風機がささやかに風を送ってくれる地元食堂ですが、
いつもお客さんでいっぱいです。
店の入口では、熟練のおばちゃんたちが、
米粉の汁を鍋で蒸してプルプルに仕上げ、テキパキと具をトッピングしては、
次々と入る注文に応えていました。
モクモクとバィン・クンづくりに没頭するおばちゃんたち。
その息の合った仕事ぶりにわん吉も思わずじっと見入ってしまったものです。
あぁ、おばちゃんたちが作ったバィン・クン、
ヌクマムのタレをたっぷりつけて食べたいな。