シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉です。
ホーチミンのオペラハウスでここ数年上演されている「Lang Toi(=My Village)」。「竹」というベトナムの暮らしに欠かせない素材を使い、ベトナムの伝統音楽に合わせて、ベトナムの農村の日常的な光景を、サーカスとバレエを融合させた独特なパフォーマンスで表現するユニークな舞台です。
シルク・ド・ソレイユで学んだのちベトナムに戻った演出家のトゥアン・リーさんが、やはり海外で音楽や舞踊を学んだ若きベトナム人アーティスト3人とともに2005年に作り上げたこの演目は、古き良きベトナムを新しい形で表現したパフォーマンス。
わん吉も、初めて観た時、「あぁ、ベトナムにもとうとうこんな波が来たんだなぁ」と感動したことを思い出します。まるで芸術的なサーカスを見ているような、中間色の色彩豊かなバレエ舞台を見ているような。そして若いダンサーたちのエネルギッシュな踊りと自然な演技に、伝統的な枠組みから羽ばたいた新しい芸術の世界を覗いた気がしました。
フランスやオランダなどヨーロッパを中心に300回の海外公演を経て、ホーチミンの名所でもあるサイゴン・オペラハウスで始まった凱旋公演は評判を呼びました。観に来たベトナムの若者たちも「ベトナムの素晴らしさを改めて知りました」と感動し、外国人観光客も「話題の舞台をぜひ見てみたい」と大勢が足を運びました。
そして今月。「Lang Toi(=My Village)」は、この演目が生まれたハノイに戻ってきます。105年前に建てられたハノイのオペラハウスで、今月は16〜19日と25〜26日、その後も定期的に公演があるようです。
ハノイに行く方、いらっしゃる方、ぜひ劇団のホームページをチェックしてみてくださいね♪