シンチャオ! サイゴンノオトのとら太です。
ベトナムの器といえば、有名なのはバッチャン焼きでしょうか。
ホーチミンのお土産屋さんで見かけるのもほぼバッチャン焼きの器たち。
ベトナム北部のハノイ近郊のバッチャン村で作られていて、ぽってりとした厚みと豊富な柄がかわいい器です。
ベトナムにはもうひとつ、ソンベ焼きという焼き物があります。
とら太はホーチミンで暮らすようになって初めて知りました。
ベトナム南部・ホーチミンのお隣、ビンズオン省(旧ソンベ省)で作られている焼き物です。
昔は屋台などでも使われていましたが、今はプラスチック製のものが主流になりソンベ焼きは姿を消しつつあるそうです。
でも温かみのある素朴な味わいのソンベ焼きが好きという人は多いハズ。
ベトナム家庭料理を提供するレストランなどでは今も現役!
@Cuc Gach Quan
@vidu
@Quan Bui
料理教室の先生もソンベ焼きが大好き。
@Van Diet Cooking Class
ひと筆ひと筆描かれる筆遣いも魅力のひとつ。
よーく見るとあちこち欠けてますよね。
そう、ソンベ焼きはすぐ欠けてしまうのが難点なんです。
販売している時にすでに欠けていることも・・
何枚も重ねたまま低温で焼き上げるので、窯出しの時点で3割が割れて売り物にならないほどもろいのだとか。でもそんな欠けさえもソンベ焼きの「味」と思えてくる不思議な器なんですよ。
最初は作りの雑さにびっくりしたけれど、こうして実際に使われているソンベ焼きの器を見るうちにとら太もだんだんととりこに♪売っているところがあまりないので、気に入った色柄と出会ったら迷わず買うようにしています。
安く買いたい場合は5区・チョロンのNguyen Chi Thanh通りにある食器屋さんへ。
小皿が10枚で20,000vnd(約100円)と安いのだけど、10枚セットでの販売なので紐を解いて中の状態を確認することができません。
そのため赤い花の器を10枚買ったと思っていたのに黄色い花が混じっていたりすることも・・
7区のOrganic Marketでも少量ですが取り扱いあり。
ベトナム料理レストランのQuan Buiでも販売されています。
こちらでは割高だけどバラ売りしているので1枚1枚状態を確認して購入できるのが嬉しいところ。
とら太も欠けを恐れず日常使いしてます!
素朴な色合いの地色が、どんなお料理もほっこり美味しそうに見せてくれるんです♪
屋台などでの需要が減りソンベ焼きの窯元が少なくなっているそうで、それがとっても残念。
ベトナムらしい素朴さに溢れるソンベ焼き、いつまでも残っていて欲しいなぁ。