シンチャオ! サイゴンノオトのメーやんです。
みなさま、明けましておめでとうございます。
今年もサイゴンノオトメンバー一同、ベトナムのこと、タイのこと、そして日本のことなどつらつらと書き綴って参ります。
読んでくださる方の心に、少しでもほんわか楽しい情報が届けばよいなと思います。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
さて、突然ですが「おさるのジョージ」というテレビアニメをご存知でしょうか?
アメリカで『Curious George』というタイトルで発刊、半世紀もの間世界中で愛されているH.A.レイ原作の絵本をもとに製作されたアニメシリーズです。
主人公は知りたがり屋で好奇心いっぱいのジョージという子ザル。
「やってみたい!」「どうしてだろう?」「試してみよう!」と思いつくともうじっとしてはいられません。即行動し、たくさんの人を巻き込みながら次々と騒動を起こします。
その姿はまるで小さな子どもそのもの!
心赴くままチャレンジするジョージの行動には子どもはもちろん、大人が見てもハラハラドキドキで楽しめます。
そして日常のちょっとしたことに疑問を感じ、失敗しながらも試行錯誤し問題を解決していく姿にハッと気づかされ、勉強にもなるお話ばかりなのです。
そんな『おさるのジョージ』はシーズン9まで約100話ほどありますが、その中にとっても気になるお話が…。
タイトルは『ベトナムをめしあがれ(Meet the New Neighbors)』です!!! とっても気になりますよね~。
友人に夕食をふるまうため、同居人の黄色い帽子のおじさんは大忙し。食材の買い出しをジョージに頼みます。あいにくいつものお店がお休みだったので、新しくできたベトナムの食料品店に向かいますが、、、というあらすじ。
お店の名前は「ホアマイ食料品店」。奥様の名前HOA(お花)と娘のMAIちゃんのお名前を合わせてお店の名前にしたんだとか。どちらもベトナムではポピュラーな女性の名前ですね。
開店直後のこのお店。なんとジョージはお客様第一号! 奥さんはチャーヨーcha gio(揚げ春巻き)を振舞ってくれました。
ジョージの買いたいものはニンジン・きゅうり・リンゴ。絵を描いてメモ代わりです。でも、お店に入ってびっくり!見たこともない野菜や果物がいっぱいです。
メーやんもベトナムに住み始めの頃、市場やスーパーでとっても戸惑いました。知っている日本の野菜と似てるけどなにかが違う。うーん、食べてもなんだか違う。どうも丸いなぁ。色が違うなぁ。しばらくは欲しい食材を買えただけで合格というお買い物だったことを思い出しました。
ジョージが買って帰ったものは大間違い。
・きゅうり→kho qua(にがうり)
・にんじん→イラストからも発音からも正体がわかりませんでした…ファットゥーと聞こえます。明らかに人参ではないもの(笑)
・リンゴ→tach luu(ザクロ)
形は何となく似ているんですが、見るからに違います。残念。ジョージ、おつかいやり直しです。再びベトナム食料品店へGOです。
迎えてくれたのは娘のMAIちゃん。お店の食べ物をたくさん試食させてくれます。どれもおいしくってジョージは大喜びで気に入ったものを買って帰ります。
ひとつめはクーカイトゥラン(Cu cai tron)/白カブ。もう一つはカーティーム(Ca Tim)/なす。最後はドリアン!
ドリアンは強烈な匂いに反し、食べると病みつきになるという「フルーツの王様」とも「悪魔のフルーツ」とも言われています。ジョージも鼻をつまみながらも食べてみて「美味しい!」と持ち帰ったのです。
だけど黄色い帽子のおじさんはこの匂いにびっくり!「鼻が曲がりそう!」と思わずベランダに放り出してしまいます。
メーやんも苦手でドリアンが入り口にあるスーパーにはどうも足が向きませんでした。。。でもこの写真を見ると美味しそうですね。
他のお料理も違うお野菜を入れてしまったものですから、全部大失敗に終わります。さあ、どうしましょ!!!時間がない!
そこでジョージはひらめきます。三度、ホアマイ食料品店に走るのです。
買ってきたのはベトナムのお惣菜。持ちきれないほど買ったのでベトナム家族3人も一緒に運んできてくれました。
メニューはこちら。
・茄子のカレー、ブンティッヌン(細い米の麺に炭火焼肉となますやピーナッツの入った料理。↓下記写真)、すった大根と魚介類のニョクマム風、ニガウリのスープ、ザクロの種とココナッツクリーム、ドリアンシェイク
テーブルに並べられた料理はとっても豪華。訪れた友人のワイズマン博士は「ニューオープンのベトナム料理店、気になっていたの!」と大喜びでした。
数日後のホアマイ食料品店はお惣菜を買い求めるお客さんでいっぱい。ジョージと、お料理を気に入ったワイズマン博士の口コミで大繁盛になったという結末です。
ニガウリも茄子もココナッツもベトナムでは日本より身近な食材でよく口にしました。常夏のホーチミンならではですね。
『おさるのジョージ』はアメリカが舞台です。あれ、どうして突然ベトナムの料理店が登場したの?と思われる方もいるかもしれませんが、実はアメリカにはベトナム系アメリカ人と言われる人々とその子孫がたくさん住まれています。ベトナム戦争終結後から中越戦争時の混乱期にベトナムを脱出しアメリカに渡った人が多くいたそうです。
そういった背景からベトナム料理はアメリカでもなじみがある料理なのかもしれません。
ジョージの住む町で、行列を待ち、ベトナムのお惣菜を両手いっぱい抱えて出てくるアメリカの人たちの姿にとっても嬉しくなったメーやん。
あー、ベトナム在住の頃は時々近所のスーパーでこんなお惣菜を買って食べていたなと懐かしく思い出し、より一層お話を楽しむことができました。
だいたい20,000ドン~30,000ドン(100円から150円くらい)でおなか一杯ですよ。でもこの小袋の輪ゴムを開けるのがコツがいって大変。
こんな素朴なお惣菜を暑い空の下、また食べたいな。
お話も面白いので、機会があればぜひアニメもチェックしてみてくださいね。
絶対すぐ、ベトナム料理が食べたくなりますよ♪
一度ご覧あれ。