シンチャオ! サイゴンノオトのぴょんこです。
ベトナムは世界でも有数の香木の産地です。
お線香やお香の原料になる香木の、中でも「沈香」の産出が盛んで、品質の高いものは「伽羅」と呼ばれています。
日本の貿易船も古くから、ベトナムへ「沈香」や「伽羅」を買い付けにきていたそうです。
風雨や害虫などによって幹を傷つけられた沈香木が、身を守るために樹液を分泌し、
その樹液が長い年月をかけ蓄積し乾燥したものが香木となります。
ベトナムにはお香屋さんがいたるところにあり、お線香から刻み香、香木、アクセサリーと
実にさまざまな商品が売られています。
香木の数珠は、アクセサリー感覚で普段から身に着けるそうです。
オブジェのようにかたちの面白い香木も、たくさん並んでいます。
貴重な天然香木は、日本ではなかなかお目にかかれないそうですよ。
お線香と刻み香。刻み香は、香炉で焚くそうです。
こちらはベトナム中部の街ホイアンの市場の片隅で売られていたお香や線香。
右端に見える素焼きの土鍋は、香木片を焚くためのもののようです。
ベトナム中部の古都フエの店先。
お線香づくりが盛んなフエでは、カラフルで長さが30㎝もあるお線香がこんな風に並べられています。
鮮やかですね!
また、寺院ではこんなうずまき線香をよく見かけます。
ホーチミン5区のチョロン(中華街)の天后宮(ティエンハウ廟)では、お線香代を払うと、名前を書いた赤いお札と一緒に吊り下げてくれます。
たくさんのお線香が頭上に並んで、とても雰囲気がありますね。
大きな香炉には、びっくりするほど太くて長~いお線香もあげられています。
その向こうでは、女性がお線香を持っています。頭の前で掲げて祈るのが、中華式ですね。
ベトナムの人々が神仏や先祖へ祈る時、いつもお香やお線香がその手にあります。
人々の暮らしの中に、なくてはならないものなのですね。
祭壇にもお線香は欠かせません。