シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@台北です。
おうちで過ごすことの多いこのごろ、わん吉宅では、お菓子の食べ比べタイムが盛り上がっております。
先日、台湾の方からいただいた「玉珍」印のまんまるお菓子。かわいい♡
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食べてみると、日本の落雁のような食感。そして、きな粉と黒糖のミックス風味。パサパサしているので口の中に張り付いちゃうけれど、なんかおいしい〜♡ そして、ちょっと懐かしい感じ♡
このお菓子は「綠豆糕(リュードゥガオ)」。米粉、緑豆粉、砂糖、ピーナツオイルなどを合わせた自然派の台湾伝統菓子です。
少し懐かしいような気がしたのは、きっと緑豆が入っているから。
そう、緑豆と言えば、緑豆を使ったこちらのベトナム伝統菓子、BANH DAU XANH(バィン・ダウ・サン)。ベトナムに暮らしていた頃にいただいておりました。
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角砂糖のような小ささながらも風味がギュッと詰まっていて、濃厚で甘くておいしいけれど量は食べられない。でも、ハス茶にも紅茶にもコーヒーにもあう万能スイーツ。緑豆粉にココナツミルクを加えて濃密に練り、しっとり仕上げたようなお菓子です。
これも「きな粉」の風味でした。緑豆を使ったお菓子はきな粉が香るのですね。
ところで「綠豆糕」のお菓子の表面に刻印してある「玉珍」の文字がなんともかわいくて気になっていたのですが、お菓子屋さんの店名、「玉珍斎」を冠したものだろうと思っております♡
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「玉珍斎」は創業1877年の台湾でも有名な老舗菓子店。台湾西岸の真ん中あたり、鹿港(ルーガン)という港町に本店があります。今から150年ほど前、海洋貿易が盛んだった当時、訪れた商人たちをお茶菓子でもてなすうちに、おいしいと評判になったことから店が始まったそうです。
この老舗店でもう一つ、愛されているお菓子が、「鳳眼糕(ファンイェンガオ)」。細長い目のような形は、その名前にもあるとおり、中国神話の鳥、鳳皇の眼をイメージしているのかな。
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米粉と砂糖をミックスしただけのごくシンプルな干菓子。こちらは黒糖入りなので、黒糖の香りがしますが、本当に素朴な味わい。台湾で昔から親しまれてきたお菓子なのだそうです。
ひとつ手にとって静かに味わいたい、台湾の昔ながらのお菓子たち。今日もまたお茶のお供に食べ比べながら、ほっこりタイムを楽しみました♡