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今、食べたい台湾食堂の味

release : category : サイゴンノオト

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@台北です。

 

8月です!台北も35度越えの暑い日が続いています。

台湾では5月にコロナ感染が広がり、その後約2ヶ月にわたりステイホーム。最近では感染もかなり収まって、地方から徐々にお店での飲食も解禁されてきました。一方大都市・台北の周辺はまだ慎重。店内飲食ができる日はもう少し先になりそうです。

お店で作りたてを食べられる日もきっと近い。そう思うと、以前味わっていたおいしいものへの郷愁がふつふつと沸き上がってきます。

あの食堂でこれ食べたなぁ。

おいしかったなぁ。

また食べたいなぁ。

そんなわん吉の美味しい記憶ベスト5。いつか台北を訪れた皆さんにも味わっていただきたいと願いつつ、ぜひご紹介させてください。

 

1.「度小月」のタンツーメン(擔仔麺)

「度小月」は100年以上の歴史を誇る名店。台南に本店があり、台北にも支店があります。ここの看板メニュー、擔仔麺を口にした時のおいしさの衝撃といったら。

受け継がれてきたという煮汁でじっくり煮込んだ肉そぼろ。そして甘エビを合わせたスープのコクがたまりません。小盛りですが、その味のインパクトは王道です。量が足りるかなと思いつつも食べ終えた時には満足感大!

写真奥に見えるのは、台湾の山菜「山蘇」。わらびのような先がクルッと丸まった山菜は茹でて、柚子味噌を合えていただきます。これも美味しくて感激。

 

わん吉がしばしば通うのは台北の有名な問屋街・迪化街にある支店。店先には夜市のようにテーブルを出し、そのレトロな雰囲気と親しみやすさが魅力です。

 

店の中には昔の台所を思わせるような、露店を思わせるような厨房の一角が。お鍋の中では秘伝の煮汁がグツグツ。注文が入るたびに店員さんがオリジナル絵柄のお椀を温めて、麺と汁を盛ってくれます。

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度小月

https://noodle1895.com/ja/home-jp/

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2. 台湾料理食堂の塩スープ牛肉麺

同じ迪化街にある台湾料理食堂。自然の良質な素材を使い、時には漢方素材を入れ、じっくりと手間をかけて作る昔ながらの料理が優しくておいしいのです。

わん吉がうなったのは清燉(塩味)牛肉麺。台湾の皆さんが大好きな牛肉麺は、時にはビーフシチューのように濃厚な風味のものもありますが、ここのスープはじつにあっさり塩味で、スーッと体に染み込む感じ。レンゲにまるまる乗っかってしまう大きさの牛肉はホロリと崩れる柔らかさ。

昨年の夏の暑い日にいただいたのですが、暑さに疲れた体にじわじわとエネルギーが行き渡るのを感じました。まさに暑い今、食べたい味!

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湘帝御膳食堂

https://www.facebook.com/ShiangdihRegimenCuisine/

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3. 老舗食堂の汁なし坦々麺

シンプルな見た目の麺料理。これをぐるぐると混ぜ、下のごまだれをたっぷり麺にからませていただきます。その濃厚で深い風味にびっくり。おいしくて目が丸くなる!

 

台湾の食堂には惣菜コーナーがあり、何種類ものお惣菜が並んでいます。この食堂も然り。美味しそうな惣菜群から選んだのはナスの煮浸しと山菜の合わせ物。濃厚な坦々麺にぴったりのお伴でした。

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老鄧Lao Deng1949

https://www.facebook.com/dengdeng83/

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4. いつも行列の小さな水餃食堂

昼も夜も店の前は行列。順番が来ると細長い食堂に通され、肩を寄せ合うようにしてパイプ椅子に座ります。ここでは水餃子以外の選択はなし。店のおばちゃんに「何個?」と聞かれるので「10個」と答え、「酸辣湯は?」と聞かれるので「いる」と答えて注文終了。

そしてやってきた水餃子。黄ニラの水餃子です。テーブルに並んだ醤油、酢、唐辛子を好みで混ぜてタレを作り、さっそくいただきます。じつに柔らかくてジューシーで10個だって一瞬でペロリ!

 

狭い店内の一角で、店先で、おばちゃんたちがものすごい勢いで水餃子を包んでいます。その早技も見事なんです。

雰囲気も味もまさに人気のローカル食堂。台湾を離れたらきっと思い出すであろう一軒です。

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三五水餃

台北市大同區民生西路 17 號

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5. 深坑老街の臭豆腐

臭豆腐という台湾名物の存在を知ってから実際に口にするまで、おそらく1年はかかったと思います。夜市に漂う臭豆腐の匂いを嗅ぐと、なかなか食べる勇気が出なくて。

ある時、台北郊外の深坑老街に行った時、そこが臭豆腐の里だと知りました。ならば食べぬ手はない!まずは一番匂いの薄いという焼き臭豆腐にチャレンジ。

まるで揚げ豆腐です。そんなに臭くありません。手前の台湾キムチと一緒にいただくのがルールだとか。そしていただいてみました。

青空の下で食べる串焼き臭豆腐は、間違いなくおいしかったです。

こうして「焼き」を攻略したわん吉は、臭豆腐の煮物、炒め物、蒸し物にも手を伸ばし、どれも美味しくいただきました。

深坑老街は水のきれいな場所で、昔から豆腐作りが盛んなのだそうです。おいしい豆腐にはおいしい水ありき。良い素材で手作りされた臭豆腐はむしろ味わい深い一品なのでした。

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深坑老街

通り沿いには臭豆腐専門食堂が並んでいます。

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今、食べたい台湾食堂の味。いかがでしたか?

夏も本番。暑さに負けないようおいしいものをしっかり食べて、皆さんどうぞ健やかにお過ごしください♪