シンチャオ!サイゴンノオトのわん吉@台北です。
最近、台湾茶がおいしいなぁと改めて感じておりまして、いろんなお茶を飲んでみたり、台北のお茶屋さんを訪ねてみたりしています。
台湾茶の多くは烏龍茶。日本では烏龍茶といえば茶色のイメージですが、本場台湾の烏龍茶はほんのりの薄黄色です。
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淡くてまろやかな味で、香り高く、ほんのり甘い余韻を味わうのが台湾茶の楽しみ方です。
阿里山出身の二代目によるシングルオリジン茶ブランド「Wolf Tea 琅茶 」
最近訪れたのは「Wolf Tea」というお茶屋さん。
緑並木の住宅街、富錦街の一角にありました。まるで京都の小さな町屋のような落ち着いた居心地の良いお店です。
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Wolf Teaは、名産地阿里山のお茶づくりの家に生まれた二代目が、茶葉本来のおいしさを追求して立ち上げたブランド。コーヒーやカカオの「シングルオリジン」と同じように産地にこだわり、質の高い茶畑から最も良い時期に収穫した選りすぐりの茶葉を揃えています。
お茶を見たり、香りを嗅いだりしていると、店員さんが包種茶を入れてくれました。
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蓋碗(ガイワン)という蓋付きのお茶碗を急須がわりにして淹れてくれました。台湾ではよく見かけるお茶の淹れ方です。大きい方のお茶碗に抽出して、それを茶杯という小さなお茶碗に移していただきます。
包種茶は烏龍茶の一種で、台北近郊で栽培されています。淡いフレッシュな緑茶のような、日本人にはなじみやすい風味です。
おいしいなぁと味わっていたら、店員さんが小上がりのような畳の一角にお茶を運んでくれて「どうぞゆっくり味わってくださいね」と。穏やかな至福のひとときでした。
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窓際の小さな畳の一角はこんな感じ。そこに座ってお茶をオーダーしていただくこともできます。
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来月の中秋節用のギフトボックスも販売されていました。包装はうさぎが満月を鑑賞しながらお茶を淹れているイラスト。かわいいです。
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「日日是好日」のフレーズに、松や梅のおめでたい図柄が入ったギフトボックス。
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中には4種類の人気セレクトが入っていました。どれもティーバッグなのでマグカップにポンで気軽に台湾茶を楽しめます。
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Wolf Teaのオンラインショップはこちら。日本への発送もOKです。
150年以上の伝統を誇る有名高級中国茶ブランド「王德傳」
一歩入るとたちまちその気品に圧倒されてしまう高級店の「王德傳」。
エレガントな中華装飾の店内ではいつもドキドキしてしまうのですが、何度か通い、慣れてきた先日、中山北路にあるコンセプトショップでゆっくりお茶を見てみました。
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縦長の店内の右側はお茶の試飲スペース、そして左側は茶葉の展示スペース。壁一面に茶葉の特徴が記され、その下の台には茶葉のサンプルが並んでいます。
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グレーの容器の蓋を取って鼻に近づけると茶葉の香りがします。次々にかいでいると、茶葉によってこんなに香りが違うんだと改めて驚きます。どれもよい香りで気分もリラックスしてきました。
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店員さんが蜜香烏龍の冷茶を試飲させてくれました。甘い香りのする烏龍茶。暑い日に喉ごしも爽やか、香りも良くて、おいしかったなぁ。
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王德傳のギフトボックスは箱も重厚でこんなに豪華。箱の表に描かれた古代中国のおじさまたちのイラストがユーモラスで好きです。
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王德傳は東京・日本橋のコレド室町テラスにティーハウスを出店中。
台湾の皆さんにとって烏龍茶は身近な存在。味や香りの感想をあれこれ言い合いながらそれぞれにお茶の時間を楽しんでいます。
わん吉も少しずつそんな楽しみ方を覚えてきて、台湾茶のことをもっと知りたくなっている今日この頃です。