昨年の夏は、ラマダン(断食月)のときにチャム族の村に行くことができました。
村の大きな井戸を埋め立ててモスクが建てられていたので、残念に思ったのですが、村の人たちは新しいモスクに集ってうれしそうでした。
モスクの広場で記念写真を撮りました。
ラマダン(断食月)の男性たちは、白い民族衣装に赤いフリンジのついたターバンを巻いています。
夕方になると、女性たちが家でつくった食事を頭に乗せてモスクに集まります。
食事を乗せた丸テーブルにカラフルな竹細工のカバーがかけられていて、色使いや様式がベトナムと異なりとても新鮮に感じます。
女性たちはワンピースのような民族衣装を着ています。アオザイのようなスリットはなく、シンプルでカラフルです。
静寂がひろがるモスクの中です。
ここまでなら入ってもいいですよと案内されて一枚の写真を撮りました。
モスクの広場では、女性たちの手によって幾つものビンロウが用意されていました。
竹籠の中に、キンマの葉と檳榔樹(ビンロウジュ)の赤い実が入っています。キンマの葉で檳榔樹の赤い実と水で溶いた石灰を包み、噛みタバコのように味わう嗜好品ですが、神様へのお供えものになると思います。
そろそろ夜の礼拝がはじまるようです。
女性たちも白い民族衣装に着替えて、多くの村人が集まりました。とても静かなところなので詳しい話しを聞くことができなかったのですが、ベトナムの中に様々な民族があり宗教や伝統文化が受け継がれていることに改めて感動しました。