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VOL.123 「旅するカメラ」お正月のお菓子

release : 2016-5-12 category : ベトナム〜おいしい散歩〜

清澄白河で開催中のグループ展 〜ゆるkameサロン〜「旅するカメラ」では、旧正月を迎えた家庭でのできごとを紹介しています。

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旧正月フエの家庭にて(クレイアート亀作品:うちだ あきこ)

新年の挨拶にベトナムではお茶とお菓子で来客をもてなす習慣があります。お正月の菓子入れには、定番のスイカの種を赤く染めたものと、しょうがの砂糖漬け。チョコレートやキャンディ、とうもろこしのグミに小さなカップに入ったココナッツゼリー、かわいらしいマトリョーシカの包み菓子も入っています。スイカは種が大きくなるまで育てられていて、赤く染めているのはお祝いの色だからだそうです。種の細くなっているほうを前歯に立てて殻を二つに割り胚の部分を食べます。おしゃべりをしながら、ずっと食べているので、テーブルや床はスイカの赤い種の殻で山ができるほどです。

フエの友だちに、ホーチミンでは、お正月料理にココナッツジュースで煮込んだ豚の角煮と煮卵があることを話すと、「フエは貧乏だったから、お正月料理はちまき以外に特にないと思う。お茶請けもスイカの種と冬瓜の種と、しょうがの砂糖漬けぐらいだよ」と教わりました。

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新春の挨拶

お正月の一日は、旦那さんの実家と親戚に挨拶にいき、二日は奥さんの実家と親戚に挨拶にいく習慣があります。この写真は、友だちのお姉さんの家にいったときのものです。大人たちはスイカの種やナッツを食べながらおしゃべりをしていて、子どもたちはお年玉をもらったり、お菓子を食べています。おだやかな家族の時間が流れています。

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~ゆるkameサロン~ presented by亀吉倶楽部
「旅するカメラ」フォトブック+ポストカードで、5/31まで出展しています。
https://p-pho.com/vietnamgourmet/18301

先日は会場で、20年前にベトナムを訪れた方と、今のベトナムは豊かだけれど昔はどこも貧しかった話をしました。「旅するカメラ」の写真をめくりながら、私の友だちも親戚もみんな貧乏だったので、家族が集まってお祝いすることが、どれほど幸せなことなのか思いめぐらすことができました。

 

フォトグラファー 青木由希子