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VOL.155 雨季のはじまり、畦にて。

release : 2018-10-25 category : ベトナム〜おいしい散歩〜

 稲刈りを終え、雨季を迎えたフエの田風景です。
 水の国といわれるベトナム。その中でもフエは東南アジアで最も広いラグーン(Phá Tam Giang / タムヤン・ラグーン)につながる、さまざまな水辺の暮らしのあるところです。

 9月を過ぎるとフエの田んぼは、雨季の影響で水かさが増していきます。台風の到来も多く洪水になりやすいため、数ヶ月の農閑期に入るところもあります。

*フエの米づくりは、場所によって、海側の洪水や塩害の影響を受けやすいところは1毛作。洪水の影響が少ないところは、2〜3毛作をしています。

 タニシの赤い卵です。田んぼの世話をしながらタニシをとって家に持ち帰れば、ごはんのおかずになります。野菜と炒めたり、蒸したり、スープにします。歯ごたえもよく肉厚でおいしいです。

 ダテ科の草花だと思うのですが、白い花に虫のカップルがとまっていました。
畦にはさまざまな草花が咲いて、虫や蝶が蜜を吸いにきています。

 民家にて。庭の畑が美しかったので、写真を1枚撮りました。
葉ものや赤紫蘇、レモングラスなどのハーブが何種類も育てられていました。

 庭の隅には、パパイヤの白い花が咲いていました。小さい花が束になっていますが、これからずっしりと重く膨らんでいくと思うと、不思議です。未熟の青い実のうちは、炒めものや漬けものに使います。青い実が黄色に熟していくと、あまい香りが増していき、果肉は鮮やかなオレンジ色になります。

 おばあさんが、家から走って出てきてくださって、「何をしているの?」と、
 好奇心いっぱいに話しかけてくれました。

 野の花の写真を撮っています。美しいですね!(声をかけてくださって)ありがとうございます。またおばあさんのところに伺います。と、話をしました。ずっと笑顔で、わたしが友だちのバイクに乗るまで見送ってくれました。

 畦に咲く花や蝶に、こころ静かに、季節の移ろいを感じるひととき。

 
 
 
フォトグラファー 青木由希子