朝の散歩でホアンキエム湖から宿に戻ると、天秤棒のバインミー(サンドイッチ)屋が店を広げていました。

たまごの黄色があざやか。ちょうど、たまご焼きのバインミーをつくっているところです。
とろっとした半熟感にそそられます。

たまごを焼いている間に、とても手際よく、バケットにナイフで縦に切り込みを入れて、生の赤とうがらしを刻み、スライサーできゅうりを切っています。
ここまでは、ホーチミンやホイアンなどで見たことがあるつくり方ですが…。

なんと、フライパンに置かれたバケットは、ヘラでバンバンと音を立てながらプレスされます。食べものが叩かれていることに、おどろきます。

バケットは裏返され、さらにプレスされます。時々、バケットの弾力を確かめながら、表面はカリッと香ばしく焼き上げていきます。

気になる天秤棒のカゴの中は、塩・コショウ・生の赤のとうがらし・チリソース・なますに楊枝など。バインミーに入れるハーブ各種がビニールに入ってぶらさがっています。

プレスされたバケットに、ハサミを入れています。たまご焼きがたっぷり入るように広げているようです。

もうすぐ出来上がります。おいしそう〜!バケットの隅々まで丁寧にたまご焼きを入れています。スライスきゅうりが見えないくらいにたっぷりと。

バケットに具を詰めてからは、やさしくそっと、プレスします。味がしみておいしそう。

天秤棒の右側のカゴには、炭火であたためているフライパンと卵が入っています。
左側には、各種調味料とテイクアウト用のビニール袋とバケットが置いてあります。

宿のカフェテラスで、あたたかいミルクコーヒーといただきました。

ハノイのたまご焼き入りのバインミーは、オムレットのようにふわふわしていてジューシー、きゅうりでさっぱりといただけて、バケットの表面はバリっと香ばしく大満足の味わいでした。