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VOL.17 空芯菜のスープ Canh rau muống 

release : category : ベトナム〜おいしい散歩〜

水牛のレンタル屋さんをしているおじさんの家に遊びに行くと、ちょうど、お昼ごはんを食べているところでした。貧乏しているけれど、おじさんはいつも笑顔いっぱいで迎えてくれます。プラスティックのボウルには、空芯菜のスープ、小魚の煮つけ、炊きたての白いごはん。奥さんと仲良く食べているところをおじゃまして撮らせて頂きました。


木をくべて炊いた白いごはん 空芯菜のスープ 小魚の煮つけ 新鮮な素材とヌックマムの香り!


ベッドの上が食卓になります ベッドの下からもいい風がきています 天井には水色の蚊帳

ベトナムの家庭では、ごはんをよそった茶碗に、おかずをのせてから頂きます。スープもかけてお茶づけのように、さらさらっと食べます。おじさんと、おばさんのお昼が、一汁一菜だけでおどろきましたが、村の暮らしやお年などを考えると、充分なごちそうなのだと思いました。 ベトナムの空芯菜は、村の池で水耕栽培されていたり、道端で自然に育っていたり、切っても切っても、雑草のようにもりもり育つのだそうです。安価で手に入り、炒めものや、スープ、和えもの、麺類のトッピングなど、様々な料理に使われています。 暮らしの知恵なのでしょうか、空芯菜を下ゆでした汁を捨てずに、スープに仕立ててもう1品つくると聞いて感動したことがありました。とろみのある香りのいいスープでした。暮らしのいいことを教えてもらう度に、ベトナムを好きになって行くのかもしれません。


すすで黒くいぶされたかまど 窓辺に祭壇があります

裏に回ると、かまどがありました。木をくりぬいた筒を吹いて、もみがらに火をおこします。  黄色い花とバナナをお供えして、お金に恵まれますようにと神様にお祈りします。 豊かさとはなんでしょう。また村を訪ねて、おじさんに会いに行こう。

お知らせ:12月に国立で「ゆきこカフェ」をする事になりました
http://ameblo.jp/vietnamphotography/

フォトグラファー 青木由希子