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VOL.16  おばさんの手しごと、くず米の話

release : 2011-11-6 category : ベトナム〜おいしい散歩〜

友だちのおばさんが、五つのざるを抱えてきて、お米の選別がはじまりました。日本で梅の土用干しで使う大きなざるに似ています。おばさんのざるは、編み目がそれぞれ違います。はじめに、目の粗いざるに米を乗せて勢いよくゆすると、混ざっていた軽い籾殻が、ざるの外へ弾き飛ばされます。ざるを斜めに持って、ざざっざざっとリズムカルに。順々に編み目の細かいざるに使い分けて、ふっくらとした優良米、割れた米、未熟米、籾殻やごみに分けてゆきます。惚れ惚れするほどに熟練の技なのです。


おばさんの仕事道具                                                              ざるを斜めに構えてゆすります


ざるの縁で米を返すようにして、上下を入れ換える         ぐるぐると米を回すようにして、チェックする


ひと粒ひと粒、選りすぐる                                            優良なきれいな米、割れたくず米、未熟米に分けられました

形のきれいなお米はもちろんおいしいけれど、割れたくず米は、鶏のお粥を炊いたり、ライスペーパーの材料に使ったりするよ。特に cơm tấm(コム タム)はめっちゃおいしい!ごはんの上に好きなおかずをのせて、お米が割れているから味がよくからみあうんだ。と、笑顔にっこりマークで教えてくれました。


サイゴンのcơm tấm(コム タム)レストランで。好きな具を選びながら、わくわくしてきます

コショウの効いたサラミ、豚肉のスペアリブを甘辛く焼いたものなどをのせて食べます。私は精進の豚肉もどきを選んでみました。ほんとうにお肉の味がします。ごはんに高菜漬けがのっていて、日本人好みの味。プチ目玉焼きのトッピングもありましたよ。ヌックマムの甘酸っぱいタレをかけて、いただきまーす!

フォトグラファー 青木由希子