シンチャオ!サイゴンノオトのぴょんこです。
ベトナムには54もの民族が暮らしているといわれています。
その中の主要民族であるキン族(ベト族、アンナン族ともいうそうです)を除く53の民族が、少数民族と呼ばれます。
そんなに多くの民族が、一つの国に住んでいるなんて驚きですが、平野部にはキン族が暮らし、山間部には少数民族が暮らすことで、
それぞれの民族が共存し、その文化や暮らしを保ち続けてこられたという歴史があるようです。
ぴょんこもベトナム北西部の山間部にある「サパ」という町を訪ねた折、独特の凝った民族衣装を着たモン族やザオ族の人々に出会うことが出来、とても感激しました。
色鮮やかな衣装を着た花モン族の女性たち。
カラフルなリボンや紐を平行に並べて布に縫い付けた意匠と刺繍文様の、とても手の込んだデザインです。
頭に赤い布を巻き付けたザオ族の人々。
刺繍を施したポシェットを、皆さん肩から斜めにかけていました。
歩いていて腰を下ろすや、どこでも刺繍を始めてしまう様子が印象的でした。
こちらはバックハー市場で見かけた手作り人形。分りにくいですが、右の人形は赤ちゃんもおんぶしているのです。
花モン族の方が作られたと思しき、この二人。買い求めて、連れて帰ればよかったなあと心に残っています。
実は、少数民族の人形を、けっこう集めているぴょんこです。少し、ご紹介しましょう。
ベトナム随一の陶器ブランドのミンロン社のミニチュア少数民族人形を、飾り棚に並べてみました。
友人にいただいた宝物で、全部では60体あるうちの、半分ほどを並べています。
高さ4㎝足らずのフィギュアですが、それぞれの民族衣装を細かく再現していて見飽きません。
こちらはCraftViet社の民族人形。旧バージョンの人形は、もっと凝った衣装で、アクセサリーなども細かく再現していましたが、今はこの新バージョンしか作っていないそうです。
でも、色とりどりの衣装が華やかで、なかなかかわいいですね!
ホイアンのブックギャラリーで見つけたこちらは、さらに手作り感いっぱいの紙人形。
後姿も丁寧に作られています。
そしてこちらは、ハノイのギャラリーで見つけた「しおり」です。
手すき紙に描かれた女性たちが、何ともいい雰囲気ですね。
人形たちが身にまとった華やかな民族衣装には、それぞれの民族の文化や誇り、信仰などが見て取れてとても興味深いです。
ベトナムに住んでいる間に、もっともっと少数民族の人々に会いに出かけたり、その暮らしや世界観について調べたりできたらよかったなあと、思いが募ります。