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まさにお菓子の楽園。台中市の宮原眼科

release : category : サイゴンノオト

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@台北です。

 

台中は台湾で3番目に大きな都市。
台北から新幹線に乗って1時間ちょっとで行けるこの街には台湾菓子の名店が多い、とわん吉は密かに思っております。
というのもデパートなどで目にするおいしそうなお菓子や、いただきものでおいしかったお菓子のお店の本店がけっこうな割合で台中市にあるからです。

 

そんな密かな思いを胸に秘め、台中へ行ってまいりました。
目指すは「宮原眼科」!

じつは眼科ではありません。
今や世界中からお客さんが訪れる、話題のお菓子屋さんなのです。

 

 

一歩足を踏み入れるや否や、まるでお菓子のお城。ハリーポッターに登場しそうなお菓子ワールドです。

 

 

天井の高い3階建て。壁一面に本棚があり、まるで図書館のようでもあります。1階はお菓子屋さん、2階はレストラン&カフェ、3階はお手洗いと展示コーナーでした。

 

見上げれば、美しい採光天井!

 

 

お店で販売されているのはきれいなお菓子たちです。どれもパッケージデザインが美しくて、包みを開けてそのパッケージをほどくことに勇気が要るものばかり。

 

エントランス近くに並んでいるお菓子「茶花花餅」。手前の白い種類は、和菓子の桃山のような印象の美しくて美味しい一品です。

 

チョコレートのコーナーは「宮原巧克力」ブランド。ナッツの種類やカカオ配合度が異なるチョコレートクッキーがずらり。いただいてみるとカカオの香りがしっかりと立ち、美味しい!

 

月の満ち欠けをクッキーにしてしまった中華圏ならではの発想のお菓子。これもきっと美味しいに違いない!

 

台湾茶も販売しています。この箱もまたきれいです。

 

宮原眼科のアートセンスに度肝を抜かれていたわん吉。

 

わぁ、リボンもきれいだなぁと見とれていると、すぐそばでリボンのセットが販売されていました。これもまた美しい🌟

 

ところで、お菓子屋さんなのになぜ「宮原眼科」なのでしょう?
この建物が建てられたのは1927年。今から90年以上も昔のことです。当時、台湾は日本の統治下にあり、たくさんの日本人が暮らしていました。

建物を建てたのは宮原武熊さんという日本人の眼科の先生。当時は宮原眼科として市内で一番大きな眼科医院だったそうです。
戦後、日本人が台湾から引き揚げた後は台中市衛生院として利用されていましたが、年月も経ち、近年は大地震や台風の被害を受けて損傷が激しかったとか。それを地元菓子メーカーの日出グループが買い取って改築したそうです。
レンガや木材など当時の資材を鉄骨などで補強して、外壁の赤レンガやアーケードも再現、現在の立派な姿によみがえりました。

 

 

歴史的建造物をこうして復元、維持していく努力、すばらしいなと感じます。

 

さて、2階にはレストラン&カフェの「酔月楼」があります。ビロードのソファチェアが並ぶここはさらに優雅な雰囲気。天井の木材のハリは当時のものかなと思います。今の建築にうまく取り込まれていてかっこいい。その下でお客さんたちは名物のアフタヌーンティーやアイスクリームを楽しんでいます。

 

素敵なユニフォームのお姉さんがアフタヌーンティーを運んできてくれました。チーズケーキとチョコレートとパイナップルケーキのセット🌟
ちなみにこの建物を再現したお菓子メーカーの「日出」グループはパイナップルケーキの名店だそうです。

 

有名なアイスクリームパフェ。日本の旗つき♪ 香りも味もしっかりして美味しく、食べきれないほどのボリュームです。

 

お腹もいっぱいになり、両手はお土産袋でふさがり、名残り惜しみながら宮原眼科を後にしました。
台北を訪れたお菓子好きのみなさん、ぜひ台中の宮原眼科まで足を伸ばして見てくださいね🌟

 

宮原眼科
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台中市中區中山路20號
Open : 10:00~22:00