お正月の粽(ちまき)づくり…1の続きです。
フエはお正月のお供えのために、四角いBánh chưng(バイン・チュン)と円筒のBánh tét(バイン・テット)をつくる習慣があります。
皮なし緑豆を茹でて、水分を飛ばしながらつぶしたものを冷ましています。もち米は洗って笊(ざる)にあけてバナナの葉で包む直前に塩をまぶします。
円筒のBánh tét(バイン・テット)のつくり方は、バナナの葉脈や葉の裏表をみて巻きやすいように重ね、もち米をのせて、豚肉にたっぷりのコショウと塩、赤にんにくで下味をつけたものをのせていきます。
もち米を隙間なくめいっぱいに入れて、竹の紐でぎゅっと巻きます。
四角いBánh chưng(バイン・チュン)は、型を使って包みます(型を使わずに包む方法もあります)。
円筒のBánh tét(バイン・テット)よりも長い竹の紐で、一巻きに巻いていきます。
お正月の粽(ちまき)づくりは家庭によってつくり方があるようです。親戚のおばさんが来て、我が家の粽(ちまき)を説明した後、緑豆あんを多めにして豚肉と混ぜはじめました。さらにコショウと塩をふります。食べた時に肉汁が緑豆あんにじゅわっとしみているので、味がぼやけないようにスパイシーにしっかり下味をつけておきます。
豚肉入りの緑豆あんを丸めたものは、四角いBánh chưng(バイン・チュン)につかいます。
棒状にしたものは、円筒のBánh tét(バイン・テット)につかいます。
半日がかりで、包んだ粽(ちまき)を大鍋に敷き詰めていきます。一晩かけて茹であげるとバナナの葉の色と香りがもち米に移ったおいしいお正月のちまきの完成です。