シンチャオ! 「サイゴンノオト」のわん吉です。
ホーチミンに暮らし始めてしばらく経ったころ、
「チョロンの手芸市場に行った?」
なんていう会話をちょくちょく耳にするようになりました。
どんなところかと聞いてみると、
ものすごーくごちゃごちゃしていて、
人もわんさかいて、暑くて、汗まみれになって、
ほこりがたんまりで、くしゃみがとまらない・・・とか。
何やら足が遠のく一方の描写なのですが、
いやいや!しかしだからこそ!
ありとあらゆる手芸用品であふれている!!!
そして手芸好きにはたまらない宝の山のようなところだというのです。
ならばいざ!
中心部から少し離れた中華街チョロンにある
話題の手芸市場に行ってみると。
狭い通路には、卸商がぎっしり。
人もぎっしりで、ガイコクジンがウロウロしようもんなら
荷運びのおじさんたちには「どけ!」と怒鳴られる始末。
店をのぞけば「なに探してるのよ」とぶっきらぼうに言われ、
「いえ、見てるだけ」なんて言おうもんなら、
「ふん、勝手になさいよ」とそっぽをむかれる始末。
冷房もない室内市場特有のもわもわの暑さも加わって、
ほうほうのていで退散いたしました。
しばらく時を経て、気を取り直し、再訪。
やや覚悟を決めてきた分、市場の勢いにも圧倒されすぎずに
売られているものを見る余裕も生まれ、
山となったコサージュ売り場からかわいいコサージュを発掘。
ついでに値切る。
その次の再訪では、かわいいリボンを発掘♪
きれいだなぁと周りを眺める余裕も。
と、プチ探検を重ね、
雑然と置かれた手芸用品のなかから
ピピッとくるものを見つけ出す勘と腕も磨き、
先月発行したサイゴンノオト3号では、
迷宮のような手芸市場の全貌をあきらかにする
ページをつくるまでに至りました。
(P4さんのお店に3号がありましたらぜひご覧ください☆)
もはや、手芸市場はなじみの庭よ、といいたいところですが、
この奥深い場所、まだまだ探検すべきは無数にありまして、
わん吉の探検はまだまだ続く予定です。
さて、もはやなじみの庭よ、と言ったばかりですが、
やはり人ごみと暑さとほこりには毎度やられっぱなしです。
そんなココロとカラダをいやしてくれるのが、
室内市場を出たところにあるチェー屋台の蓮の実チェー。
冷たいシロップジュースがカラダにしみいるのを感じながら、
忙しく往来する市場の人たちをボーッと眺めるのも、
手芸市場での楽しみのひとつなんです。