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友人の旅立ち

release : category : サイゴンノオト

シンチャオ! サイゴンノオトのメーやんです。


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彼女の名前はホンさん。
メーやんの大切な、数少ないベトナム人のお友だちです。
我が家がお世話になっている不動産やさんで働くスタッフでした。

なんせ修理の多いこの国。

エアコンから水がドバッと落ちてくる、インターネットが急に繋がらない、床のタイルがグググと盛り上がる…などいつもどこかを修理してもらいながら暮らしているので、日本語のできるホンさんは本当に頼りになる存在です。

日本語を勉強中の彼女と、ベトナムのことが知りたいメーやん。
お互いの知りたいことを聞きあいながらのペチャクチャおしゃべりの中、メーやんが「へー!」と思ったことは数知れません。

よくベトナムのフルーツを持ってきてくれました。この日は小さな丸いメロン。
「メロンの皮は剥きません。種も取らないですよ。」
「そのまま食べるの! へー!」
「じゃあ、今日は皮をむいて食べましょうか。」
「え、皮ってそっち向きにむくの⁉︎ 」
「うん。手前から向こう。」
「へー!」

包丁の使い方が自分と反対だと不思議。手を切らないかドキドキします。

包丁の使い方が自分と反対だと不思議。手を切らないかドキドキします。

 

子育ての話もいろいろしました。
「赤ちゃんのお昼寝はベッドじゃなくてハンモックでしますよ。」
「へー! 気持ちよさそう。でも落っこちない?」

「授乳中はどんなものを食べるといい、とかあるの?」
「青パパイヤと豚足を蒸したものを食べますよ。」
「へー、豚足。。。」

「日本の子育てのことを紹介した本が流行っていますよ。」
「どんなことが書いてあるの?」
「食事のさせ方やしつけ。あ、みんなフラッシュカードをさせるんでしょ?」
「ん??? 勉強熱心なご家庭はする、かなぁ。みんなじゃないよ(苦笑)」

「子供が転んだら、親は床や机のせいにして、そこをたたくんですよ。」
「へー。床のせいにしちゃうんだ。おもしろいね。」


ベトナム語については本当にたくさん教えてもらいました。
特に発音。
「数字の8が伝わらないの…。」
「うーん、メーやんの8(tam)は「お風呂」に聞こえますよ。」
「えーーー!!!」
「お兄さんのanhは「ご飯を食べる(an)」に聞こえます。」
「えー、難しすぎる~」

ベトナム語の語尾につく「ニャー」とか「ハー」がとっても気になって質問。
「語尾のあれって男女の差?」
「語尾の違いは出身の地域の違いで言い方が違いますよ。」
「へー、なるほど。」

お互いの家族の話も。
「ホンさんは兄弟が多いって言ってたよね。テトはみんなで集まるの?」
「うん。甥っ子と姪っ子合わせて38人いますよ。テトは全員集まるからすごいですよ!」
「へー!! す、すごそう。」

「旦那さんのお母さんがね、うちの息子のことでね・・・」
「あー、どこの国にも嫁姑問題ってあるのね。」「うんうん、うんうん(共感する二人)。」

こんなメーやんとのおしゃべりが「日本語の会話の勉強になるから」といって、仕事の休憩時間に我が家へ遊びに来てくれました。

そんなホンさん今、ホーチミンにはいません。

この10月頭に彼女は日本語の勉強のため、大阪へと出発しました。

大好きな一人息子との別れ。
大切な友人との別れ。
日本は寒いかな。地震が怖いな。日本の人は優しいかな。

いろんな不安も抱えつつ、「1年間頑張ってくる! 日本語の通訳になりたい」と言った彼女のきりっとした表情をメーやんは忘れません。

 

別れの日。ちょっと泣きそうなメーやんをはぐしてくれました。キリッとした表情がカッコイイ。

別れの日。ちょっと泣きそうなメーやんをハグしてくれました。キリッとした表情がカッコイイ。

 
将来、ベトナムと日本の懸け橋になってくれるであろうホンさん。
心から応援しています。

そして、彼女の他にもたくさんいるだろう日本で頑張るベトナムのみなさんにもエールを。

日本を楽しんでくれますように♪