シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@台北です。
ベトナムに旧正月のテトがやってきますね!
同じく旧暦をカレンダーにしている台湾にも春節がやってきます。
2023年は2月21日が大晦日で、22日が元旦。
台湾の旧正月も、大晦日から家族でわいわいと円卓を囲みながら、新しい年を一緒に迎えます。
春節前、華やかな飾りつけ満載の台北市内
旧正月直前の今、街の中はおめでたいムードの赤い飾りでいっぱいです。
老舗商店街の迪化街(ディーホアジエ)は歳末商戦真っ盛り。赤や黄色の提灯が飾られ、人出もたくさんで、ワクワクムードに溢れています。
街を飾る赤い提灯には「財源」や「吉」の文字。中華圏ではお金持ちになることはおめでたいこと。
ますますお金が貯まりますように、ますます繁栄しますように、という「恭喜發財(ゴンシーファーツァイ)!」は、新年を祝う決まり文句です。
春節のおめでたい贈り物
春節を前にしたこの時期、台湾では日頃お世話になっている人に贈り物をします。
「旧年中はお世話になりました、新しい年もまたよろしくお願いします」というのは日本のお歳暮と同じですね。
贈り物は赤いパッケージやおめでたいモチーフを取り入れた華やかな品々です。
台北で1895年から120年以上続く老舗お菓子屋さん「李亭香(リーディンシャン)」のおめでたい贈り物をご紹介しましょう。
その名も「金銭亀」。
亀は万年というとおり「長寿」を表します。
そして古代、亀の甲羅は交易の際に貨幣として使われていたことから「金運」のシンボルにもなっています。
亀の形をした赤いギフトボックスに入っているのは、金色の包みに包まれた「寿」印の亀のお菓子と、金色の亀のチャーム。
長寿と金運と金色。おめでたいものづくしですね。
亀の形をしたお菓子の正体は、ピーナッツの練り菓子にミルクヌガーをはさんだもの。ピーナッツの部分は練りきりのようで、しっとりやんわり。そしてピーナッツの良い香りが口の中に広がります。
ミルクヌガーは大人の味。台湾では昔からお正月やおめでたい席で食べられる「牛軋糖」というお菓子で、豊かな牛乳風味の硬すぎず柔らかすぎずの食感が特徴です。
しっとりピーナッツとねっとりキャンディーのハーモニーは想像以上のおいしさ。東方美人茶と合わせていただきました。
その李亭香のお店は迪化街にあります。近年改装されてセンス良いカフェのような雰囲気。老舗と現代がよいハーモニーを奏でる素敵な空間でした。
2週間ほど前には山積みになっていた春節ギフト、もう売り切れちゃったかなぁ。
台湾は今日から春節休みです。ひさびさの大型連休を皆さん楽しみにしています。
それでは。ベトナムの皆さんにも、台湾の皆さんにもよい新年が訪れますように。
「新年快樂!恭喜發財!」