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VOL.203 チャム民族のお母さんを訪ねて 生業の風景

release : category : ベトナム〜おいしい散歩〜

VOL.202のつづきです。チャム民族のお母さんの家の前では、さまざまな薬草を乾燥させていました。お母さんはチャム民族の伝統医療をなりわいとしていますが、このような光景をはじめてみました。

 

©yukiko aoki

道端に、刻んだ草や木を広げて天日干しをしています。右奥の家にはタマリンドの木(Cây me)があって村人が市場の帰りに豆さやをもいでいくのをよくみかけました。

 

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お母さんの家からもタマリンドの木がみえます。手前には、ヘンナの木(Cây henna)が植えられています。

 

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中庭のタマリンドの木。

 

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ヘンナの木。インドのアーユルヴェーダのイメージがありますが、白い花が咲き、丸い玉のような実がなっています。白い花は、清らかで甘い優しいかおりがします。

 

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家の壁やフェンスに椰子の葉を重ねて、陽ざしをやわらげ、つる性の野菜をからませています。さつまいもが2種類ほど栽培されていて、つるや葉を摘み、茹でたり炒めものにしたりします。

 

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これは、Rau dền không gai といいます。アマランサスの仲間です。エビ入りのスープでいただきました。

 

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中庭では、Lá cây mận an Phướcを刻んでいました。mận(マン)という南部のミズレンブの葉でした。りんごや梨のようなさっぱりした果実の葉です。

 

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村の女性たちが集って、朝から夕方まで仕事をします。お母さんのなりわいは、村に仕事をつくります。

 

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お母さんは、大きなテーブルに薬草を広げて樹皮や木の実を調合していました。チャム民族の伝統医療について、効能などの詳細は秘密にしておきたいとのことで、写真だけになりますが、長い時間をかけて培われた先住民の伝統の知恵といえると思います。

 

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薬草の保存倉庫では、ノニの実をお酒に漬けていました。

 

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ノニ酒をストレートでいただきました。膝の痛みに効くそうです。濃厚で独特の香りがありますが、ほのかな甘味がありすっと身体に沁みわたりました。

 
撮影協力:Nyさん
 
 
フォトグラファー 青木由希子