シンチャオ!サイゴンノオトのぴょんこです。
今、ホーチミンでは街のいたるところが、工事、工事、工事中です!
古いビルが取り壊されてホテルが出来たり、古い家屋がお店に作り替えられたり、
街並みがぐんぐん変わっていっています。
街がきれいになるのは嬉しいけれど、ベトナムならではの景観が見られなくなっていくのは残念です。
例えば…、こんな壁。
75と番地が書かれた外壁も、そこから続く内壁も、もとはどんな壁だったのかよくわからないほど、
汚れてくすんでいますが、何となく雰囲気がありますね。
こちらはヘム(細い路地)に入った先の、アパートの壁です。
塗られていた漆喰が剥げて、積まれたレンガがのぞいています。
さらに、こちらはハノイの、いろいろな色が混ざっているかのようなニュアンス壁。
バルコニーの細い鉄柵と木製の扉にマッチして、趣が感じられます。
そして、こちらはホイアンの食堂の壁。
ホイアンならではの黄色い壁が、水彩画や絞り染めのように、
印象深い表情を見せていました。
向かい合った壁には、ちょっとわかりにくいですが、Flood Season Hoi AN と書かれ、
2009年11月 1”85、2011年10月 1”75…と線が引かれています。
雨季の台風が来る時季には、洪水でこんなにも浸水してしまうと知り、びっくりしました。
にじんだ壁の色は、浸水によって色が抜けてしまっていたのですね。
またまたホーチミンに戻って、こちらは大木の根を抱く壁。
いえいえ、木の根が壁を撫でているのかしら?
スタンプのような数字が並んだ壁は、ちょっとしたアートのよう。
コンクリート解体業者さんが「この壁を壊す時は電話して」と書いたものらしいのですが、
ベトナム名物と言えるくらいに、あちこちで見られるのです。
このきれいに揃った数字は、どうやって書いているのか、見てみたいなあ。
表情豊かなベトナムの「味わい壁」、何となく愛着が感じられる景色です。