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お盆の季節 ~さまざまなお供え~

release : category : サイゴンノオト

シンチャオ!サイゴンノオトのぴょんこです。

先日、近所のスーパーマーケットの店先で、こんなお供えをしているのを見かけました。

 

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果物、塩、お米、お酒、3本のお線香、ろうそくの火、そしてポップコーン!

整然と並べられたお供えは、お盆のお供えなのだそうです。

先祖や無縁仏をとむらって、このようなお供えを設置する習わしがあるのだそうです。

旧暦の8月でなく、7月をお盆とする流れもあるのかもしれませんね。

 

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軒先など家やお店の正面に、こんな風なドライフラワーの束が飾られるのも、この時期ならではの習わしです。

成仏できずにこの世をさまよう孤独な霊が、家に入ってこないようにと願いを込めたものだそうです。

お盆のこの時期は、地獄の窯のふたが開くのだとか。

日本の施餓鬼会に通じますね。

何の枝や花が飾られているのかまではわかりませんでしたが、日本で節分に飾るひいらぎのように、意味があるのかもしれません。

 

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こちらは、ちょうど一か月ほど前の、6月に、飲茶レストランの前で見かけたお供えです。

さとうきび、さつまいも、カラフルな米菓子、果物、お肉、エビ、お塩とお米、お酒、お線香。

どなたかの命日にあたるのか、訊くことはできませんでしたが、

とても鮮やかなごちそうですね。

 

 おそらく、こちらは命日のお供えでしょう。ホイアンのお洋服屋さんの店先に、

すごいごちそうが並んでいて、びっくりしました。

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黄色い菊の右手に、やはりカラフルな米菓子(ひなあられを思い出しますね)、蒸し鶏、果物、

そしてさまざまなお料理が、テーブルにのりきらないほどに並んでいて、

びっくりしました。

焚いているのは、護摩でしょうか?

ベトナムでは、近しいご先祖さまの命日には、毎年集まって供養し、ごちそうを食べあうのだそうです。

 

ベトナムで生活していると、人々の暮らしの中に先祖や神様への礼拝が息づいていることを、

強く実感します。

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どこの市場にも必ずある、祭壇礼拝品屋さん。

亡くなった家族があの世でこまらないようにと供える、紙の馬や家、お札、衣服も売られています。

 

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大きな樹木には、たいていこのように祭壇が祀られています。

 

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以前も紹介したことがありますが、お店の中の祭壇。

財神と地神が祀られています。

商売をされている方は、お供えやお線香を絶やしません。

 

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家々の戸口の横には、お線香を焚く香炉が設置されていることも。

 

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ちょっとわかりにくいですが、ベランダにもこのような祭壇がよく設けられています。

ご先祖さまを祀るものだそうです。

 

ベトナムの人々の日々の祈りのかたち、とても興味深いです。