シンチャオ! サイゴンノオトのメーやんです。
2016年も残りあとわずかですね。日本にいると感じられる年の瀬の気分はやはり冬の空気が似合うのかもしれません。最近涼しくなって夜のクーラーはいらなくなったとはいえ、やはり南国。あまり年末らしい様子はありません。
せっかく長い時間かけて飾ったクリスマス飾りだから…とまだサンタやトナカイ、赤や緑のイルミネーションが名残惜しく、街を飾っているホーチミンです。
さて今回はホーチミンのヘアスタイルについて。
先日伺った日系のヘアサロンには日本人スタイリストだけでなく、ベトナム人スタイリストの方も活躍されていて、お客さんも日本人とべトナム人が半々くサロンです。
カットしてもらいながら、横目でチラチラ。ここ最近のホーチミンのヘアスタイル事情はどうなんだろう? 気になってきましたので、さっそく調査開始です!
カラーをしてもらっている人がとても多い様子。聞いてみると髪を赤系にするのが今のはやりだとか。
日本だと、髪が痛まないぎりぎりの範囲でのカラーリングが基本。でも、ホーチミンっ子は違うそうです。髪の傷みよりも、希望の色にすることが最優先★ あら、お隣さんの仕上がりも本当に赤毛!
メーやんがホーチミンに来たちょうど5年前は黒髪&ストレートの女性ばかりでびっくりしましたが、最近街で見かける若い人たちは男女とも、カラーリングしている人が増えました。さらに、ショートカットの人も。流行りなのかと思い聞いてみると、その答えはアラアラ意外!
「カラーリングが強すぎて、髪が傷んでボロボロに。だからカラーをした後はカットするしかないんですよ。」とのこと。あまり先のことまで心配しないと聞くホーチミンの人たちの性格がこんなところにも表れていてましたよ♪
また、日本人のオーダーによくある、「軽くしてください」「髪をすいてください」というオーダーはあまりなく、ボリュームを残したヘアスタイルが好まれるそうです。そういえば、髪をすいてもらってエアリーな夏っぽい髪形にすると「日本人っぽいね」とベトナムの友人に言われたのを思い出しました。同じアジア人だと顔立ちが似ていて、どこのお国の人かしら???と思うこと、ありますよね。そんな時、メイクや服装だけでなく、ヘアスタイルでなんとなく何人なのか推測できることが多々あることも納得できるお話でした。
このお店の日本人オーナーさんは「日本の人にお願いしたい」とリクエストされても、ベトナムのお客様にはベトナム人スタイリストさんをお勧めするそうです。言葉の壁もあり、スタッフの通訳を介してもお客様の伝えたい微妙なニュアンスを汲み取るのはなかなか難しい。でもプロとして、お客様の希望する髪形にきっちり仕上げたい。そのためには、言葉、そして何よりベトナムの人ならではのヘアスタイルへのこだわりについてもっと理解しなくては、とおっしゃっていました。
それから、ベトナムには美容師免許というものはないそうです。ということは、「はい!、私は今日から美容師です!」と手を上げれば、みなさん美容師さん…ということに。噂には聞いていましたが、ホントだと聞いてびっくり‼
こちらは少し年配の人が普段によく使うアイテム。最初はカーラー(サザエさんがよく夜になると髪に巻いているような…)の外し忘れかと思いましたが、れっきとした外出オッケーのヘアアイテムのようです。
そして、いつ見ても驚くのが、やはり手先の器用さ。
こちらは幼稚園帰りのかわいいお嬢さんたち。
行きと帰りでは全く違う髪形なんです!ベトナム人の先生は遊んで髪が乱れた女の子の髪をこんな風にかわいくアレンジしてくれるそう。手が込んでいますね!お母様に聞くと、お風呂の時、ほどくのに時間がかかって困っちゃうほどの編み込みっぷりなんですって!日本の幼稚園ではまず見られない光景です。
「ねぇ、お母さん、あの髪形にして!」と忙しい朝にリクエストがきたら…どんなに可愛い女の子がいたとしても不器用なメーやんは間違いなくお手上げです…
ではみなさん、よいお年を。