シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@バンコクです。
先日、タイ第2の都市であり古都でもあるチェンマイに行き、地元で愛される老舗イタリアンレストランでとっても美味しい「ブルスケッタ」に出合いました。
トーストしたカリカリの大判の胚芽パンにフレッシュトマトをのせた一品「ブルスケッタ」。トマトの甘みがあり、酸味もあって、ニンニクの風味にバジルの香り。
思いのほか軽くてサクサクしたパンに見事にマッチします。全長20センチほどあって大きいなぁと思ったのですがあっという間に食べてしまいました。
「おいしいね〜♪ おいしいね〜♪」と食べながら話題になったのは、「ブルスケッタってホントはどれなんだ?」ということ。
なぜなら「ブルスケッタ」と聞いて自然と思い浮かぶのは、小さなサイズのこれ⬇︎だから。
スライスしたバゲットにフレッシュトマトをのせたカナッペ。イタリアンレストランでよく出てくる前菜で、パーティーなどでもよく見るカナッペで、自分でもたまに作ったりする一品です。
サイズも小ぶりで、パクッといただくこれこそ「ブルスケッタ」と思っていたのですが、なんと、イタリアのトスカーナ地方では違った! 現地ではこれを「クロスティーニ」と呼んでいました。
どのレストランにも食堂にもワイン居酒屋にもあるんです。そして地元のみなさんがまずは注文するのが「クロスティーニ」でした。
フィレンツェのレストランのクロスティーニ。具材は、フレッシュトマト、鶏レバー、ラード、マッシュルーム。どれも絶品!
フィレンツェの人気ワインセラーでワインのお供に出てきたのは、こんなクロスティーニ。やはり絶品!
フィレンツエの中央市場では、ワイン屋さんに併設されたクロスティーニ食堂がありました。どれも美味しそうで迷って迷って選んで食べたら、やっぱり絶品!
トスカーナのクロスティーニもおいしかったなぁ。
このブルスケッタもおいしいよねぇ。
と話しながらわき上がる小さな疑問。
わん吉が親しんできた小ぶりサイズのオープンサンドは、いったいクロスティーニなのか、ブルスケッタなのか。。。
調べてみると、ブルスケッタの語源はローマ地方の方言”bruscare(炭火であぶる)”から来ているそうです。
古くなったパンをおいしく食べるために庶民が工夫したのがレシピの発祥。パンの上に具材をのせたものをクロスティーニと呼ぶのか、ブルスケッタと呼ぶのか、イタリア人でもそのすみ分けは曖昧なようです。
軽くトーストした上にニンニクを擦り付けたものがブルスケッタだとか、トマトがのっているとブルスケッタだとか、レバーだとクロスティーニだとか、検索してもいろいろ出てきます⭐️
さて、最初に紹介した大きなブルスケッタを出してくれたのは、ローマ出身のシェフが25年以上も腕をふるうチェンマイでも大人気のレストランです。
語源になっているローマの方言ように、「炭火であぶる=bruscare(ブルスカーレ)」というイメージのトーストスタイル。ガーリックをすりこみ、トマトをのせた一品は、やっぱり「ブルスケッタ」なのでしょう。
ゆるりと空気が流れるチェンマイで、おいしいおいしいブルスケッタをいただきながら、ブルスケッタについてあれこれと考えた一夜でした。
Piccola Roma Palace
144 Charoenprathet Road (Opposite Anantara Chiang Mai Resort & SPA)
A.Muang, Chiang Mai, Thailand.
Tel : 053 272 223 or 081 8827 036 or 081 2876 437