シンチャオ! サイゴンノオトのぴょんこです。
厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしですか?
今回は、またまたベトナムの中部の街ホイアンについて、
そこで見かけた建造物や住居について書きたいと思います。
ホイアンの伝統的な平屋の家屋が、すてきなカフェとしてそのまま利用されています。木造で地面はタイルやレンガ貼り。
昼間でも薄暗いのですが、最小限の灯りで、静かで安らげる空間となっていました。
ホイアンでよく見かけた屋根は、薄い半円形のお皿のような瓦を重ねて並べたもの。
その隙間に緑あざやかな草や蔦が生えている様子が、とても印象的です。
古い町家は世界遺産に登録されたものも多く、観光チケットを購入してそうした建物に入って間近で見ることができます。
この欄干などには、のびやかで美しい意匠が凝らされていますね。
伝統的な建造物は、日本、中国、ベトナムの様式が混じりあって、独特の趣を醸し出しています。
こちらのベランダは、屋根の軒下飾り(鼻隠し)や扉の上の欄間、欄干など、凝った彫刻が施されています。
黄色い壁や黒味の強い木材もホイアンならではのものです。
カゴのランプシェード、欄間や窓、ドアのデザインなど、統一感があって素敵です。
夜になると、軒先のランタンに灯りがともります。
色とりどりの灯りが愛らしくて、楽しい夕食時間になりますね!
ホイアンの民家は、奥行きが深く、中庭のあるスタイルが一般的のようです。
ギャラリー&ショップを営んでいる民家の中庭にはこんな一角がありました。
絵を飾ったり、家具を並べたり、さりげなく植物も配して、絵になりますね!
中庭には、このような作り付けの祭壇のようなものがある町家も多く、植物を並べたりしています。
近くで見ると、陶磁器を細かく割ったものが貼られています。こうしたモザイク装飾は、ホイアンのあちこちで見られます。
こちらは、鮮やかな色彩が施されています。巻物を広げたものが祭壇となって、鹿、こうもり、果物、花卉など、定番のモチーフが配されています。
中国人街と日本人街を結んだとされる日本橋(来遠橋)の屋根には、お皿そのものを貼った装飾も見られました。
当時の日本人が掛けたとされる橋だけに、日本の印判かしらと想像するのも楽しいです♪
こちらは、次に紹介する寺院の屋根。繊細なモザイク装飾や、透かし瓦、雲紋など、意匠が凝らされています。
フエの王宮建築などにもこうした意匠がよく見られますが、さまざまな意味や祈りが込められているのでしょう。
ホイアン市場のすぐお向かいにある関公廟。関帝が祀られた、鮮やかな建物です。
軒下の、蓮の花をモチーフにした飾りが、かわいくて印象的でした。
右下には、中国寺院ならではの渦巻き線香が吊り下げられています。
ホイアンの街は、ひとくちでは言い表せない魅力がいっぱいです。
ふと歩けば、通り沿いにこんな部屋を見かけました。
重厚な天井、ミントグリーン色の壁、ベトナム風のテーブルに花柄のテーブルクロス。何ということもないけれど、ホイアンらしさに溢れたダイニングです。
小さな発見が楽しいホイアンの街。あなたならどんな発見があるでしょう?