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ホイアンで出合ったミニチュア

release : category : サイゴンノオト

シンチャオ! サイゴンノオトのぴょんこです。

今回ご紹介したいのは、ホイアンのアートギャラリー「COTIC」で見かけたミニチュアアートです。


「COTIC」は、ホイアンの旧市街にある古い民家を改築した、雰囲気のあるギャラリーです。
2階のバルコニーの下の笠木には、上にベトナム語、下に中国語で何か文章が彫られています。

中に入ると、テーブルの上に、それぞれある情景を表現したミニチュア作品が並んでいました。

 


寺院と思しき建物の前で、楽器を演奏する人々と舞を踊る女性。


手前の木魚を叩く人は、お経を唱えているようです。
お堂の中の大きな台にはごちそうが並べられ、何か特別な日のようですね。
左の太鼓近くで、外の様子をうかがう男性の姿には、何ともリアリティを感じます。

 


こちらは別の作品で、立派な祭壇とその前でくつろぐ男性が表現されています。


祭壇右手には、三味線や木琴(石琴?)を演奏する人々。
とすると、上の写真の男性は、音楽に耳を傾けているところかもしれません。


立派な祭壇には、香炉、鶴や蓮の葉の造り物、お線香、生け花、果物などが並んでいます。
写真ではうまく伝えられませんが、それぞれとても小さいのに、非常に精巧に作られています。

 


こちらはベトナム北部の少数民族のお祭りを表現した作品。
ライトアップも工夫されて、とてもダイナミックです。


日本のどんど焼きや左義長、七夕飾りなどを想起させるような大きな木の造り物が中央に置かれ、その前に捧げものとしての水牛でしょうか?
輪になって並んだ人々の打ち鳴らすゴングや太鼓の音が本当に聞こえてくるような、迫力のある情景です。

どの作品も、人物の姿は5㎝足らずで、とても緻密に作られたミニチュア作品でした。
ベトナムの民族に伝わる、祭りや儀式の情景が迫力いっぱいに表現されていて、見れば見るほど興味深かったです。
どんな作家の手になるものか、ギャラリーの方に訊けばよかったなと今更ながら思いが募っています。