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台湾の定番朝ごはん、蛋餅に迫る

release : category : サイゴンノオト

シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@台北です。

「蛋餅(ダンビン)」との初めての出会いは、台湾のホテルの朝食ビュッフェでした。蛋餅とは、薄く焼いた小麦粉ベースの皮に、これまた薄い卵焼きを重ね、くるくると巻いたクレープのような一品。

そのかわいい外観はすでに魅力的で、食べてみるとほどよいもちもち感。シンプルな卵焼きの味が口の中に広がって「なんておいしい〜!」と感動しました。

以来、蛋餅のファンです♡

 

蛋餅は台湾の定番朝ごはん

蛋餅は台湾の代表的な朝ごはんのひとつ。ですから、食べたくなったら朝ごはん屋さんへ走ります。

台湾もベトナム同様に外食文化なので、朝ごはん屋さんは街のあちこちにありますが、早朝から開店してお昼頃には閉まってしまう店も多いので、目指すはもちろん午前中です。

こちらは、数ある朝ごはん食堂の中でも親しまれている豆乳屋さんのメニュー。豆漿(豆乳)、飯糰(おにぎり)などが並んでいますが、真ん中あたりに「蛋餅」も見えますね!

豆乳と合わせて食べることも多い蛋餅。老舗の豆乳屋さんで注文したのは、一番ベーシックなプレーン蛋餅でした。

小麦粉と片栗粉を溶いたタネを薄く伸ばして焼いた皮に、薄い卵焼きをのせ、一緒に巻いてできあがり。一口大にスライスしてお皿に盛ってくれます。

軽く焼き色のついた皮はしっとりでちょっともちもち。ネギのアクセントも効いています。卵は淡い塩味で、一切れいただくと安定のおいしさが口の中に広がりました。

チリソースなどタレをつけることも多いですが、この蛋餅はそのままで十分✌️ ネギやコーンやツナやハムやお肉やキムチなど、好きな具材を加えて、自分好みの巻きに仕上げることもできます。

 

若者に人気、やわらかしっとりの蛋餅

クレープのような、お焼きのような、オムレツのような、まちがいなくおいしそうな食べ物の蛋餅。昔からある台湾の定番は、現代の若者たちにも愛されています。

ひと昔前のちょっと懐かしい雰囲気の中で、朝ごはんとブランチを提供する人気店「軟食力(Soft Power)」。ここの蛋餅は見た目もちょっとおしゃれで、ボリュームもあります。

ふっくら仕上がった蛋餅の外側はカリッと揚がり、皮は厚く見えますが中はソフトでしっとり。卵とネギのバランスも抜群で、絶妙なおいしさのオリジナルダレと実にマッチしています。味はもちろん食感もよくて、あっという間に平らげてしまいました。

最近の食の好みやセンスを取り入れて、蛋餅もまた進化中なんですね。

台湾のノスタルジーを感じされるインテリアや小物もセンス良いお店。おしゃれな若者たちが朝ごはん&ブランチを食べにやってきます。

 

現代感覚のトルティーヤ風蛋餅

ヘルシーな蛋餅を掲げる「厚 Egg Roll & Cafe」の蛋餅もまた新しいスタイル。トルティーヤ風のごく薄い皮に包まれているのは、たっぷりの蒸しキャベツや野菜をからめたオリジナルソースです。ぼっちゃり具だくさんの印象ですが、食べてみると軽くておいしくて、あっという間にペロリ!

10人ほどのイートインスペースがある店内。お昼時には近所の会社の人たちがテイクアウトの列を作っていました。

 

伝統スタイルから現代アレンジまで、個性あふれる蛋餅たち。台湾の地域によっても作り方や好みの味が違うこともあると聞いて、ますます興味ひかれています。

見てほっこり食べてほっこりの台湾の朝ごはん、蛋餅。皆さんも台湾に旅行に行った時にはぜひ召し上がってみてくださいね。