シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@台湾です。
自然に恵まれた台湾は、海のものも山のものもたくさん採れる豊かな島。そんな台湾で随一の農業地帯と言われる台東県(タイドン)へ行ってきました。
台湾で一番の米どころ・池上郷
台湾のお米といえば「池上米」。産地である池上郷は、中央山脈と海岸山脈の間、標高300mほどの平原に広がっています。
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天候に恵まれて日照時間が長いことに加え、昼夜の気温差も大きく、山脈から流れる水はミネラル分を多く含んでおり、稲作に適した豊かな大地。
ここで作られるお米はたっぷりの自然の栄養でのびのびと育つため、噛めば噛むほどに旨味を感じる、台湾の「チャンピオン米」なのだそうです。
街には大きな農協直営スーパーがあり、もちろん池上米が堂々と陳列販売されています。
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さすがにお米30kgは持ち帰れません。そんな観光客向けに、小ぶりのパッケージを見つけました。一袋がお米約1合分の150g。池上郷の田園風景が描かれたかわいいデザインでお土産にぴったりです。
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さて、「池上郷で池上米を食べたい♡」と向かったのは、池上米を紹介するお米ミュージアム「多力米故事館」の中にある食堂「池上好店」。
店員さんから「ごはんが進むよ」とすすめられた豚の角煮定食が絶品でした。角煮の柔らかいこと、一緒に煮込んだメンマの口あたりと味のバランスのよいこと、ごはんが甘すぎずに噛むごとにおいしかったこと。本当にごはんが進んで、このうえなく満腹となりました。
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自然を楽しみたい観光客が年々増えている池上郷。最近では、田んぼの中に整備されたサイクリングロードを走るのが人気です。
わん吉も楽しみにしていましたが、今回は雨が降っていて自転車は断念。こんなにきれいな緑の間を走り抜けたら気分いいだろうなぁ〜✨
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フルーツも野菜も山盛りの路上朝市
池上郷から台東の街中に戻ると、元気なツヤツヤ黄色のバナナが山盛りでした。大都市・台北で見るバナナとは新鮮レベルがやっぱり違います。
果物はどれも大きくて、肉厚で、ツヤがあって、カラフルで、おいしそう。やっぱりここは農業地帯なんだと実感します。
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翌朝、外に出てみたら、今度は立派なパイナップルが山盛りでした。
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その横には人だかりが。露天の八百屋さんです。昨夜は串焼き屋だったはずだけど…。
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バイクにまたがったお母さんたちが続々やってきて、ヘルメットをかぶったまま野菜を品定めして買っていきます。まさに地元の路上朝市!
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道の反対側には果物屋台。スイカにメロンに桃にトマトにグアバなどなど。どれも立派でおいしそう。
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通りのあちこちで即席お店が始まっています。農家のおじさんやおばさんが、自分の畑で収穫したものを持ってきて直接売っている雰囲気です。
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みかんを売るおじさんやおばさん。みかん一袋が大盛りですね。お客さんが次々とバイクでやってきて買っていきます。
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タケノコおじさんも開店。後ろのバイクのお母さんが「いくら〜?」とタケノコおじさんに呼びかけていました。
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忘れられない台東の大福もち
池上郷に連れて行ってくれたのは、気のいい朗らかなタクシーの運転手さん。道中、ふと車を停めました。「ちょっと待っててな」と言い残し、数分後に戻ってくると「うまいから食べてみな」と大福をごちそうしてくれました。
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餅の部分はしっかり歯ごたえがあり、中身は豆が適度に潰れたやさしい味の緑豆あん。運転手さんの心意気もうれしくて、実においしかったです。運転手さん、ありがとう。
そしてこちらはキノア入りの棒状クッキー。キノアは台東県の山中で採れます。スーパーフードのヘルシーおやつは小腹が空いた時に最適。すっかりお気に入りになり、大袋を買いました。
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農協スーパーで出会ったドライ梅やドライプルーン。パッケージデザインがかわいくてまさに”ジャケ買い”だったのですが、天然仕上げのドライフルーツは味も本物。おいしいです。
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そして紅烏龍というお茶もまた台東の特産品。最近じわじわと人気が出ている、紅茶を烏龍茶の製法で仕上げた台湾茶です。
口に含むと華やかな香りが広がって、その後には烏龍茶らしい落ち着きが現れます。洋菓子にもぴったり、台湾のお菓子にもぴったりの飲みやすくておいしいお茶。有機栽培の茶葉も種類が豊富でした。
お米に果物にお茶もお菓子も。農業どころの食べ物はどれもおいしくて大満足。豊かな自然に抱かれて新鮮なおいしい空気をたっぷり吸ってエネルギーチャージ。台東の旅、おすすめです♡