シンチャオ! サイゴンノオトのわん吉@シンガポールです。
先日、朝6時のタクシー車内で、思いがけず、ドライバーのおじちゃんとのおしゃべりが弾みました。
おじさん「今朝一番のお客さん。ようこそ!シンガポールは楽しんでる?」
わん吉 「楽しんでます!食べ物おいしいし。ホーカーセンターも楽しい♡」
おじさん「シンガポールは小さな国だけど、観光も食べ物もショッピングも楽しめるから、色々楽しんでって。日本といえば、何年か前行ったことあるけど、サイコーだね。また行きたいけど、高いからなぁ」
わん吉 「いやいや、今行ったら高くないですよ。今がチャンス!」
などなどたわいもない話をして、目的地に着くと、おじさんが何やらメモを書いて渡してくれました。
連絡先かと思いきや、「Far East Plaza #05-116」の文字。(チキンライスはわん吉の走り書き備忘録です)
おじさんは「さっき話してたチキンライスだけどさ、ここがシンガポールで一番!ファーイーストプラザだからね。ぜひ行ってみてよ」とカッコよく言い残して、車で去って行きました。
シンガポールNo.1のチキンライス食堂へ
スコッツ通りにあるFar East Plazaは、ショップやレストランが入居するちょっと古めのショッピングセンター。わん吉にとっては、昔ながらのシンガポールを感じてなんだかホッする商業施設です。
ランチタイム、近所のオフィスビルにお勤めの皆さんがどんどん吸い込まれて行きます。
さて、おじさんのメモに書かれた「#05-116」は「5階の116番ブース」のこと。
お目当てのチキンライス食堂がありました!その名は「Hainanese Delicacy(海南美味佳肴)」。
家族経営の食堂ですが、地元の人たちに愛されて満席、活気にあふれています。
お店の前には10メートルほどの行列。もちろんわん吉も列に加わりました。しばらくして後ろを見ると、わん吉の後ろもさらに行列。
10分ほど並んだでしょうか。食堂のお兄さんと目があって「1人です!」をアピールすると、相席テーブルに案内してくれました。
「チキンライスを…」と言うと、すかさず「Steam(蒸し)? Roast(焼き)?」との二択を迫られます。
タクシーのおじさんは「2人で行ったら、1人は蒸し鶏、1人はローストを頼むこと。それで両方味わってみて。他の料理は頼まなくてもそれで十二分においしいからね」と言っていましたが、わん吉は今1人。
「どっちがおいしいですか?」と聞いてみると、「そりゃ、どっちもおいしいよ」と当然のお答え。
また来りゃいいさ、と初めての「Steam(蒸し)」を頼んでみました。
ガラス越しに見る厨房には蒸し鶏とロースト鶏がぶら下がっています。
大きな丸い板の上で真剣に鶏を切り分けています。
海南鶏飯と書いてハイナンライスと読む、通称チキンライス
注文してあっという間に運ばれてきました!タクシーのおじさんが絶賛する、シンガポールで一番おいしいチキンライス(海南鶏飯)です。
蒸し鶏と鶏の出汁ごはんと鶏のスープ。シンプルな3点盛りだけど、存在感あります。
もともとは中国南部の海南島で家庭料理として楽しまれていたチキンライスこと海南鶏飯。鶏を丸ごと茹でた出汁たっぷりのスープでご飯を炊き、茹でた鶏を蒸したり焼いたりして一緒に楽しむというもの。海南島からシンガポールに移り住んだ人たちによって広まったと言われています。
さて、スープは出汁が効いていて、鶏肉は骨もなくて柔らかく、ジューシーで脂っぽくなくて食べやすい。食堂のおじさんには「チリソースをつけたらいいよ」と勧められましたが、そのままでも十分です。
この食堂の鶏は生姜やパンダンリーフと一緒に調理されていて、脂っこくなくてあっさりと、しかしお味はしっかり。ライスは鶏の出汁がたっぷりと染み込んでいて、量はあってもペロリと食べられます。
ホントにおいしい。たったの6ドルでした。
タクシーのおじさん、いい食堂を教えてくれてありがとう!
シンガポールに行ったら、タクシーのおじさんがN0.1とおすすめしてくれたチキンライス食堂へぜひ!
Hainanese Delicacy(海南美味佳肴)
#05-116 Far East Plaza, 14 Scotts Rd, Singapore 228213
10〜20時