寒くなってくると、わたしは台所でお豆をコトコト煮ながら過ごすことが多くなるのですが、今回はベトナムの家庭で教わったお豆のチェーをご紹介します。ベトナムのお豆の扱い方は、ちょっとカルチャーショックでおもしろいです。
白花豆のチェー Chè đậu ván(チェー・ダウ・ヴァン) 3人分
1.白花豆(80g)の皮をむいて、実を二つに割り、やわらかくなるまで蒸します。
2.鍋に水と白花豆を入れて煮て、グラニュー糖(適宜)を入れます。
3.水溶きタピオカ粉(適宜)を入れて、とろみがでたら火を止めます。温かいデザートで、ココナッツミルクをかけることもあります。
ベトナムの花豆は、豆の皮をむいてから調理することが多いようです。さや入りの生の豆はむきやすいのですが、乾燥した豆は、浸水後、軽くゆでてからむきます。皮をむくと自然にピーナッツのようにほろりと二つに割れます。そして、豆の旨味を逃がさないためにやわらかくなるまで豆を蒸します。はじめて作り方を知った時、何て丁寧に(気の遠くなることを!)するのだろう・・・おいしいものを食べるために手間ひまを惜しまないベトナムのチェーなのです。
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緑豆のチェー Chè đậu xanh(チェー・ダウ・サン) 3人分
1. 皮付き緑豆(80g)を洗い1時間浸水する。
2. 鍋にたっぷりの水と緑豆を入れて、中火でゆでます。アクが出るので丁寧に取り除きます。
3. グラニュー糖や黒糖(適宜)を入れます。温かいチェー、または氷を入れて冷たいチェーにするとおいしいです。
緑豆はベトナム料理やデザートに欠かせない豆です。緑豆の皮をむいて煮た緑豆あんは、ココナッツミルクのミックスチェーや白玉団子にしたり、バリエーションがたくさんあります。緑豆は夏場の暑気払いやデトックス効果もあり、緑豆とドライ竜眼の黒糖シロップのチェーはミネラル豊富でベトナムを思い出しながら時々作ります。