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VOL.106 フエだけの鎮魂の日

release : category : ベトナム〜おいしい散歩〜

フエに滞在していた夏の日のこと。
フエのドンバー市場や街のいたるところでお供えものの準備をしているのを見かけました。なんの日だろうと友だちに聞いてみると、旧暦5月23日を迎えた、フランス軍がベトナム最後の王朝グエン朝を攻めた日で、フランス軍に対抗し命を落とした無名戦士たちへのお供えと教わりました。フエだけの鎮魂の日だと・・・。

1847年 フランス軍によるダナン総攻撃
1858年 仏越戦争~1862年ベトナム南部3省とサイゴンをフランスに割譲
1883年 5月23日(旧暦)フランス軍フエ城を攻撃
1884年 ベトナム全土フランスの植民地となる
1887年 フランス領インドシナ連邦成立

http://vietnamhuetourism.jimdo.com/ベトナムフエの歴史と日本/(vietnamhuetourismウェブサイトより引用しました)

1883年の5月23日から数えると、今年で132年目になりました。受け継がれてきた無名兵士への思いを私も忘れないようにしようと思います。

おこわ、お粥、果物、チェー、黄色い菊の花に、びんろう、お酒などのお供えをして、お線香をあげて、いつもより長い長いお祈りをしていました。

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家の前や店先でお供えをします。

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ベトナムのお線香は長くて、火をつけた線香を手を合わせるように挟んで三回深くお辞儀をして拝みます。

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季節の果物の上には、お金や衣装に見立てた色紙を乗せています。お線香の右側にお酒、左側にびんろうをお供えしています。

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リュウガンと蓮の実のチェーと白いおこわが平皿に盛られています。チェーとおこわはお供えに欠かせません。

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お粥を無名兵士のためにお茶碗に取り分けているところです。紙細工でつくられた金塊や米ドルもあります。紙でつくられたものは後で火をつけて燃やします。

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結晶の塩とお米やカラフルな豆類などに見立てたものをお供えしています。

 

フォトグラファー 青木由希子