ホーチミンのオールドマーケットChợ Cũ(チョー・クー)にいきました。

ホーチミン市の中心地にありながら、庶民的な賑わいが残っているところです。衣類や日用雑貨、野菜や果物、肉や魚などの生鮮食品店が建ち並び、ボービア(腸詰とクズイモの生春巻き)やチェーなどの屋台もあります。

ビジネス街にある高層ビル「ビテクスコ・フィナンシャルタワー(The Bitexco Financial Tower)」と、オールドマーケットのトタン屋根や雑居ビルの隙間から天高くそびえる木が、なぜかシンボリック(象徴的な存在)にもみえます。

オールドマーケットの中に鮮やかな朱色の店がありました。旧正月(新暦で2/8)を迎えるためのお正月飾りの専門店です。

アジアの中で旧暦を重んじる国は、ベトナムの他に中国、韓国などがあります。ベトナムでは旧暦カレンダーが現役なので、「(旧暦の)何日にちまきをつくるから遊びにきて!」と言われると、新暦で育った日本人のわたしは一瞬混乱してしまいますが、もし、日本が旧暦の暮らしをしていたら季節ごとのお祝いをもっと楽しめたのかな?

お年玉を入れる袋を選んでいるところです。朱色や黄色の袋に、干支の申の絵や大吉と書いてあったり、ドラえもんやキティなどのキャラクター入りのものがありました。

お正月飾りの店をでると、将棋をさしている人もいれば、

学校のお迎え時間のためバイクと人で混雑していたり、

なぜか大きなベンツが細い道に入ってきて、ものすごい渋滞が起こっていました。

まだかなー?どうして進めないのかなー?と、女の子が背のびをしてみています。

お正月の買いもの帰りで道はぎゅうぎゅうです。一時的に歩行者も前へ進めないほどでした。

ふと、見上げると味わいのある雑居ビルがあり、この賑わいが古くからつづいていることに気がつきます。オールドマーケットがなくなる日がいつか来るかもしれないけれど、できるだけ通い続けたいと思いました。