路上の屋台でよく見かける揚げバナナChuối Chín(チューイ・チン)。肌寒い日に家庭でつくるおやつの定番でもあります。
Chuối =バナナ・Chín=揚げという意味で、写真の揚げバナナは、小麦粉に砂糖と卵と牛乳を加えたふわふわの生地。バナナがとろっととろけて甘くておいしかったです。子どもたちに人気で「Nóng Nóng!(ノン ノン)」 熱々だね!と揚げたてをハフハフしながら食べてあっという間になくなりました。
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お母さんがつくるおやつは、子どもたちにとって幸せな時間。お母さんがバナナを揚げていると子どもたちが宿題の手をとめて台所に集まってきます。私も子どもの頃のワクワクした気持ちを思い出しました。
揚げバナナの衣は、米粉と水だけでつくる人もいれば、米粉に小麦粉やベーキングパウダーを加えたり、砂糖のかわりに練乳をいれたり、バニラパウダーやココナッツ風味にすることもできます。
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これは何だと思いますか?
バナナの花苞(かほう)とバナナの赤ちゃんたちです。
バナナの花の部分について調べたら、赤紫色の食用にもなるバナナのつぼみと思っていたものは「バナナハートと呼ばれるバナナの花苞」ということがわかりました。
(*花苞 かほう:花を包むように苞が重なって花のように見える部分)
花苞が一枚ひらくと白くて小さな花と青いバナナがならんでいるのが見えます。バナナが育つと次の花苞がひらいてまた小さな花と青いバナナがでてきます。次から次へと・・・神秘です。
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収穫前のバナナです。バナナの実は成長しながら上へ上へと湾曲した形になるのだそうです。
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これはベトナム南部で見かけたバナナの花苞です。天に向かって咲いていて、ペールピンクが透きとおるように美しかったです。