ハノイにあるベトナム民族学博物館「BẢO TÀNG DÂN TỘC HỌC VIỆT NAM(バオ・タン・ザン・トック・ホック・ベトナム)」に行きました。旅行サイトなどのおすすめ通りすばらしい博物館でした。
ベトナムは54の民族が暮らしていて、多数民族はキン族(ベト族)、少数民族のチャム族(VOL.96)をはじめ様々な民族がいます。それぞれに独特の文化風習があり、言語を持ち、民族衣装を身にまとい、お祭りではドラや太鼓を叩いたり笛を吹いたりして、歌や踊りでお祝いをします。
博物館のエントランスには、Co(コー)族の水牛の儀式につかうCây Nêu (カイネウ/縁起をかつぐポール)が展示されています。
木や竹でつくられたCây Nêu (カイネウ)は、生命感にあふれ、自然をモチーフにした細やかな装飾に魅了されます。高さが13メートルもあるので博物館では2つにわけて展示しています。
Cây Nêu (カイネウ)は、天と地をつなぐものであり、魔除けや五穀豊穣を祈ります。ベトナムの地方にCây Nêu (カイネウ)の習慣は残っていますが、Co(コー)族の儀式では水牛の命を捧げます。
Cây Nêu (カイネウ)のトップから下げられている装飾は、(私の推測も入りますが)村人の踊りとCo(コー)族が住む山脈に舞う鳥が描かれています。
Cây Nêu (カイネウ)の中段には、鳥や山をモチーフにした装飾に、御札(おふだ)にも見える細工がみられます。
Cây Nêu (カイネウ)の下段です。
白・黒・赤色の幾何学模様をひとつひとつ見上げて行くと、それぞれが欠かすことのできない存在で、Co(コー)族が自然と共に歩んできた暮らしぶりが伝わってくるようでした。
BẢO TÀNG DÂN TỘC HỌC VIỆT NAM(ベトナム民族学博物館)
8:30 〜17:30 (休館日は月曜と旧正月)
Nguyễn Văn Huyên Road, Cầu Giấy District, Hà Nội
*ハノイの中心から少し離れたところにあるため、バス・タクシーの利用をおすすめします。