ホーチミンにて。
通りを歩いていて、裏路地の奥まった空間が気になり、
アーケードをくぐりました。
雑居ビルには、カフェ、レストラン、住居が入っています。
裏路地の空間は、ちょっとした広場にもみえます。
アーケードの入口に、
節句の厄除(薬草を束ねたもの)がありました(写真左下)。ひょうたんが付いているものもあります(写真中央)。
朱色のお札は、五福臨門(ごふく りん もん)
ベトナム語で、Ngũ phúc lâm môn(グゥ・フック・ラン・モン)といいます。
旧正月のあいさつに使われる縁起のよい四字熟語で、五福はすべての福を表します。「福」を入口に集めてくれるお札です。
こちらの家にも薬草とお札が。「福」が運ばれてきますように。
小さな広場に屋台のショーケースがありました。
これは、ベトナム南部の定番おかず Thịt kho trứng (ティッ・コー・チュン)「豚肉と卵の煮付け」です。
豚の三枚肉をココナッツジュースで煮込み、ヌックマムやココナッツカラメルであまじょっぱい味に仕上げます。ごはんに乗せて食べると肉汁がしみておいしいです。煮卵にも味がしみていて、これがまたおいしい。
移動屋台の一式です。
赤色のガスボンベに、折りたたみのステンレス製のテーブル、赤いプラスチックの椅子などが、荷台にコンパクトに収まっています。
雑居ビルの入口に、小さな祭壇をみつけました。
玄関の壁にいくつものヘルメットがぶら下がっていて、ここはアパートメントなのか大家族の住まいなのかは、わからないけれど、毎日、祭壇に手をあわせる人がいて、バイクに乗って仕事場に向かう人たちがいることをふと思い浮かべました。
広場のライトを見上げると、ベトナムらしい電線のかけ方に目がとまり懐かしい気持ちになりました。