久しぶりの投稿です。
そろそろ日差しも強くなるころ、冷たいものが欲しくなる季節になりました。
写真は、ホーチミン1区にある CAFÉ Hoàng Thị より。
席に着くとTrà sen(チャー・セン)ハス茶のアイスティーが運ばれてきます。
ベトナムでハス茶のおもてなし、うれしいですよね。アイス用に濃く抽出されていて、
ハスの香りにすっと軽やかに心がほぐれてきます。
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ガラス板のアイアンテーブルの下に見えるのは、アンティークのタイル。
フランス統治時代のものと思いますが、はじめてベトナムに来たころのガイドブックに「東洋のパリ」と書いてあったのを思い出しました。フランスのコロニアル建築に街路樹が美しいホーチミン市の街並みですが、最近は、高層ビルや地下鉄の工事もあって街の様子は新しくなってきています。
このカフェは、今もフードの持ち込みが可能だったので、路上のバインミー屋さんで卵焼きのサンドイッチを買ってからお店に入りました。
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ガラスのショーケースの屋台で、バインミーサンドイッチをつくっています。
卵は、黄身と白身のきれいなマーブル状になるようにふわふわに焼きます。
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卵焼きに大根と人参のなますにスライスしたきゅうり、甘めでピリッと辛いチリソースがかかっています。
おもてなしのハス茶もベトナムスタイルですが、なますをサンドイッチに入れるところもベトナムらしさで、バインミーサンドイッチのおいしさの秘密でもあります。
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Cà Phê sữa đá(カフェ・スア・ダー)
ベトナムでは、コーヒーのことをフランスと同じようにCà Phê(カフェ)といいます。
コーヒー豆は深煎りのフレンチロースト、コンデンスミルクを入れるのはベトナム式です。コクのあるしっかりした香りと苦味にコンデンスミルクの甘みがちょうどよくて、真夏のアイスミルクコーヒーは格別においしいです。
フランスパンもコーヒーもフランスから伝えられたものですが、みごとにベトナムの食文化となっています。
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レトロで落ち着いたアートのあるカフェ。
CAFÉ Hoàng Thị(カフェ・ホァン・ティ)
33/72 Nguyễn Trung Trực, Quận 1, TP. HCM.
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カフェの前には、朝食の麺屋台があり、
その先に、天秤棒のフルーツ売りが来ていました。
フランス植民地時代について、読みやすい記事をみつけました。
「ベトナムの歴史を知る旅、フランス植民地時代の面影残る街を歩く」(JTB)
https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/VN/2014/07/colonial-period.html