明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます
数年前のTết(テト)旧正月に、フエ市にある慈孝寺にいきました。旧正月のフエは、薄曇りの肌寒い日もあり春の温もりが待ち遠しいころです。

慈孝寺の三門(Cổng Tam Quan)
寒空のもと三つの通路のある門をくぐっていきました。瓦屋根付きの2階建てで、陶器の小片を用いた様々なモザイク装飾が施されています。

慈孝寺の蓮池 この写真は5月のころです。
三門をくぐると左側に蓮池があります。静寂につつまれて小さな生きものたちの気配が感じられる素敵な蓮池です。あめんぼやトンボをみかけます。
慈孝寺の蓮花が咲くのは、乾季の5月から6月くらいです。ピンク色の花を咲かせます。

思い出すのは、「No Mud, No Loutus 泥のないところに蓮はない」
慈孝寺で16歳で出家され、また、晩年に最期まで過ごされたThích Nhất Hạnh(釈一行/ティク・ナット・ハン)禅僧の言葉です。
ティク・ナット・ハンの生涯(日本語):
https://plumvillage.org/ja/thich-nhat-hanh/biography
私は庭を歩きます。歩くお参りです。歩く瞑想というのかもしれません。慈孝寺に来ると心の内側から考えたり感じたり、呼吸はゆっくり深くなります。
お寺の鐘の音が心の内と外にも響くように、遠いところまで隅々と心は広がっていくような気がします。

慈孝寺のカイネウ(Cây Nêu)2024年のTếtより
「風 調 雨 順」(ふうちょううじゅん)
風は穏やかに雨はほどよく降り、五穀豊穣を祈り何事もうまく運びますようにと願う言葉です。
カイネウはお正月の習慣で、悪魔を祓い縁起を呼ぶものだそうです。本堂につづく庭の一角に竹を立てて、飾り付けをしています。

「福」新年に願いを込めて。
本堂の前でお線香をあげて祈り、短冊に思いを書き記していました。

慈孝寺の本堂です。フエの中で古いお寺のひとつで、歴史を感じられます。建物の老朽化のために修繕されましたが、古き良き佇まいを残して、昔からの風格はかわらないです。

屋根の上のドラゴン。モザイクの装飾がすばらしいと思います。

慈孝寺のホンノンボ(ベトナム盆栽)です。
ベトナムオリジナルの盆栽で、水を張った鉢に岩を置き植物やミニチュアをのせて景色を楽しむものです。慈孝寺のホンノンボは、シンプルで奥深く自然のリズムに人の手がそっと加わった美しさがあると思います。

中庭に入るとスターフルーツの古木の水受けに、おたまじゃくしが泳いでいました。ある日は、子どもたちが来て水面に浮かぶ木の葉や鏡のように映り込む景色をのぞき込んでいました。

慈孝寺の梵鐘
ここから眺める蓮池も美しいです。上から2番目の写真です。

三門の内側には半円形の池があり、鯉が泳いでいたり、プルメリアなどの樹が植えられています。

ある夏の日のことを。蓮池からすっと茎をのばして一輪の蓮花が咲きはじめていました。
今回は、2024年の旧正月と2023年5月の蓮池の写真をえらんで書きました。
慈孝寺は、フエの中心地から5kmほどのところにあります。旧正月と蓮花の咲くころか、花まつり、盂蘭盆などの仏事にも訪れてみたいと思います。
慈孝寺 Chùa Từ Hiếu (チュア・トゥ・ヒェウ)
thôn Dương Xuân Thượng III, phường Thủy Xuân, quận Thuận Hóa, thành phố Huế.